山佐株式会社とは、パチスロの大手メーカーである。パチスロ黎明期から現在に至るまで開発・販売を続けている。
概要
設立:1967年
パチスロ事業がメイン。0号機時代から開発・販売を続けており、4号機まではパルサーシリーズ・プラネットシリーズをメインとしていた。中でも1990年に発売され、大ヒットした3号機の「スーパープラネット」は裏物全盛の時代において、殆どの台がノーマルのままホールに設置されていた珍しい機種であった。
3号機以前の裏物が一斉に規制・撤去(しぶとく生き残っていた機種もあったが)され、5号機初期などとは比べ物にならないくらい厳しかった4号機初期だったが、当時としては異例の大ヒットを飛ばした「ニューパルサー」を発売。
その後も勢いは止まらず、業界初のタイアップ機種「ピンクパンサー」などのヒット機種を量産し続け、パチスロ業界トップメーカーとして君臨し続けていった。
しかしユニバーサル(後にアルゼ→ユニバーサルエンターテインメント)のクランキーコンドルを始めとする技術介入機種の台頭以降、特に4号機中盤のCT・AT機時代は完全にアルゼ、サミーに主導権を奪われた。
ST機時代はサミーや大都技研が強かったため、キングパルサーやジャイアントパルサーなど大ヒット(評価とはまた別)と言ってもいい機種もあったが、かつてのトップメーカーとしての威厳は最早なかった。
頼みの綱のニューパルサーシリーズも某ピエロに完全に地位を奪われる有様で、さらに4号機時代末期はロクな機種を作れずメーカーとしては衰退していった。
5号機時代に入り、今後はニューパルサーシリーズを軸にひっそりとやっていくのものかと思われたが、2007年7月に発売したART機「戦国無双」が同月発売のJPS「2027」とともに大ヒットを飛ばし、ART機の地位を確立させた。また「新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~」も同月発売で、この3機種はほぼ全国どこのホールにでも設置されている状況だった。
ART機は以前から(古くは4号機のハードボイルド、ARと呼ばれていた)あったが、ART機を定着させたのはこの2機種で間違い無いだろう。
2008年も「キン肉マン」「バイオハザード」「ウルトラマン・ザ・スロット」など後のART機ブームの先駆けとなる機種を立て続けに発売した。2008年は山佐の年だったと言っても過言ではないだろう。それと同時に山佐完全復活のイメージをパチスロファンに持たせた。
だが勢いはそれまで。2009年7月に発売された「機動戦士ガンダムⅢ~めぐりあい宇宙編~」はそこそこ売れたものの、その年の他の機種は特に目立ったところもなく、戦国無双から続いていた勢いは完全に途絶えた。
その後は長らく低迷時期が続いたが、2011年1月発売の「燃えよ!功夫大戦」が中々の評価。続けて3月に発売した「モンキーターン」は大人気となった。その後も「天下布武2」がまあまあのヒットを収め、いよいよ山佐復活なるか?と思わせたものの、8月発売の「ウ○トラセ○ン」が見事に全てをぶち壊した。
2011年の良台とク○台のトップを同一メーカーが獲得するという、珍記録を打ち立てた。
2012年に入ってからも期待されていた「鉄拳2nd」が後に再評価されるものの当時の評価は賛否両論(2012年は業界全体で大不作の年だったので、2012年発売の台の中では良台の部類に入ってしまうが)、追い討ちをかけるように「銀河鉄道999」、「鉄拳デビルver.」、「押忍!豪炎高校慶援團」がこれまた微妙であり、止めとして、10月発売の「パチスロキ○肉マン~キン○星王位争奪編〜」が去年に続き徹底的にぶち壊した。こんな中、「キュロゴス2」がひっそりと11月に発売されたが、どうなったかは、もはや言うまでもないだろう。まともだったのは6月に発売されたノーマルタイプの「ニューパルサーSP」だけであったことは、昨今のART機種主流の業界の中、皮肉であろう。
そして2013年。「ヤマト2」「戦国無双2」「キャプテンパルサー」は少し残念な結果であった(それでも2012年に比べてマシ)が、続く「ゼーガペイン」「スタードライバー」は中々のスマッシュヒットを飛ばした。
2014年はいよいよ2011年に大ヒットを飛ばした「モンキーターン」の後継機が登場したのだが…前作と比べると辛い部分が多く、残念ながらヒットとは言えずに終わる。2014年の他の販売機種は「ケロット3」、「バーストエンジェル」、「鉄拳3rd」、「シーマスター・ララ旅立ちのプレリュード」。鉄拳とシーマスターが期待されていたものの、今一つの評価。(鉄拳3rdはそれなりに人はついていたが)その中で、ケロット3は中々の人気を博した。
2015年は安定のパルサーシリーズ、「ニューパルサーデラックス」から始まったが…何を血迷ったのか完全告知機として販売。ジャグラーとハナハナの壁は厚く大コケ。そして続く「ゴッドイーター」が浅い天井とゲーム性で話題になり中々好調。だが、その後も続かない。「押し順ケロルン」、「煩悩ブレイカー禅」、「無双OROCHI」、「ゴッドイーター荒神ver」と、見所はある機種ではあるのだが、人気は今一つ。そして12月に「リノ」が発売される物の、解析が出回る前に撤去が始まっていたと言う事態に…解析を知って打つと面白い、と言う評価が多かった為、色々と不運に見舞われたと言ってもいいだろう。(解析ありきなのはどうかと言う評価も当然あるのだが)
そして2016年。これから出るのは新基準ばかり、と言うある意味パチスロ界の節目とも言える年。最初に出た「鉄拳3rdエンジェルver.」。リール4つ、無限ARTと一昔前の5号機を髣髴とさせ話題にはなったのだが…やっぱりヒットは飛ばせない。次に出たのが、往年の名機「キングパルサー」の後継機、「キングパルサー~DOT PULSAR~」。4号機世代は勿論、キンパルだから本気を出してくるだろうと予想していた5号機世代も期待していたのだが…それはもう物凄い勢いで盛大にコケた。ニューパルサーデラックス、押し順ケロルンに続いてカエル3連敗。残りの4号機カエルはジャイアントパルサーとビッグパルサーが残っているが…どうなる事やら。
4月にはリノを更に荒くしたスーパーリノMAXが登場。もうスペックからして危なすぎて、7月現在全国で27店舗にしか導入されていない。店にしても客にしても怖すぎる台だからある意味当然か。
そして6月、これも熱狂的なファンがいる「ナイツ」の後継機、「ナイツ2」が販売。マイルドなリノ、と言う感じなのだが…4thリールでリーチ目も無い、とナイツの良さが殆ど消えてしまっている状態で評価は散々。ナイツとは別物、ナイツの名前を借りたリノと割り切れないのも、人気だった機種の宿命だろう。
次に控えるのが「スーパープラネットデラックス」。3号機、4号機と共に人気があったスープラの後継機。しかしまたもや完全告知機。リーチ目マシンに何故しないのか、少しはアクロスを見習え、と言う声が多数上がっており、もはや不安しか見えてこない。
2016年、ヒットが一つもない、と言う事だけにはならないで欲しい物だ。
サウンドチーム
山佐サウンドと呼ばれる、山佐サウンドチームの作り出すBGMは非常に高く評価されている。古くはニューパルサーのFM音源を駆使した重厚なBGM、ファウスト・メフィスト・ナイツなどの幻想的な曲、戦国無双は言うに及ばずバイオハザードのカッコ良さ、最近で言えばモンキーターンなども素晴らしい。
例えク○台、微妙な台でもサウンド面では手を抜かず、BGMだけは評価される機種も多い。
ホールでダメなら家では・・・
昨今はスロット実機を自宅に迎えて打つ輩が増えている(家スロ)。いくらハマっても金減らないから山佐の神サウンド聞き放題だぜ!
と、お思いの諸君、山佐の台はリールの動作音が全メーカーでぶっちぎりのうるささである。間違いなくドン引きするであろう。マンションやアパートではほぼ100%苦情が来ちゃうレベルである。事実上、一軒家でしかプレイできないのである。残念でした。
代表機種
3号機以前
- パルサーシリーズ
- プラネットシリーズ
特にスーパープラネットは大量のリーチ目、土星図柄、フルーツゲーム、BIG曲「もろびとこぞりて」などで多くのファンを魅了した。ホールにおけるパチスロ機の設置割合が非常に少なかった時代に約13万台の販売台数を記録した。
4号機
- ニューパルサー(後にマイナーチェンジ版を多数リリース)
言わずと知れた山佐最大のヒット機種。最終的には約23万台の販売台数を記録した。ニューパルサーが無ければパチスロは終わっていたかもしれない…とまでは言わないが、救世主的な存在であったことは間違い無い。ちなみに23万台は、4号機北斗の拳に抜かれるまでずっとトップを死守していた大記録である。 - ダイバーズXX
- ピンクパンサー
業界初のタイアップ機。 - マジカルポップス
業界初の○○スロ。 - タイムクロスA
後にカエルと並ぶ山佐の看板キャラとなるウィンちゃんが初登場。タイムシリーズ最初の機種。 - ファウスト
- ナイツ
ツインBB搭載。JACゲームは1回のY-TYPE(規定上はB-TYPE)。チャレンジBIG曲「月明かりの夜に」は有名。 - サイバードラゴン
獣王に対抗した爆裂AT機。AT中の上乗せが無いと言う不満はあったが、通常時の子役連続やミッションなど、通常時の楽しさを見せてくれた。 - スーパーリノ
業界初のサイレントストックを搭載。後の色々な機種に与えた影響は計り知れない。 - キングパルサー
ストック機。ゾーン狙い、天国、そしてハイエナと色々な意味で練りこまれたゲーム性で、沢山の人を虜にした名機。 - ネオプラネットXX
キンパルの流れを組むストック機。美麗なビジョンと、777Gと言う浅い天井で多くの人に愛された。 - メフィスト
- 天下布武
- キングオブキングパルサー
- ジャイアントパルサー
5号機
- 5号機ニューパルサーシリーズ
- プレイボーイ
山佐初の5号機 - 戦国無双
山佐復活の狼煙を上げた名機。BGMは最高の一言に尽きる。 - キン肉マン
バトルARTをメインにした名機。設定推測なども受け大ヒットを飛ばした。 - バイオハザード
- バウンティキラー
筐体だけはメフィストの後継機かと思わせる。エアデバイスを搭載。中身はGackt。ファイナルビッグバウンティ! - ウルトラマン・ザ・スロット
山佐の5号機では1、2位を争うほどの荒波機種。 - ケロット
看板キャラの1つ、カエルの名前が決まった記念すべき機種。 - 機動戦士ガンダムⅢ~めぐりあい宇宙編~
- モンキーターン
色々なところで2011年人気No.1に選ばれる。 - ウルトラセブン
圧倒的な票数でク○台オブザイヤー2011に選ばれる。 ブ○なヒロイン、「事故」らせても増えないコインなど文句なしの受賞であった。 - パチスロ鉄拳2nd
4号機末期にヒットした「鉄拳R」の後継機。期待されていたが、過度の煽り、ケロット柄()笑、鉄拳チャンスは本当にチャンスなんだから()笑など様々な流行語を生み出した。台自体はそこそこの評価となった。 - キン肉マン~キン肉星王位争奪編~
バトル型ARTの名機であった前作の後継機であったが・・・。昨年のウルトラセブンに続き、ク○台オブザイヤー2012に選ばれる。ムリポーサ()笑
関連動画
4号機以前
5号機
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関連項目
外部リンク
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