机とは、読み書きや事務など様々な作業を行うのに使う家具である。
(例:作業机・事務机など)
概要
脚のついた平らな台で、いくつか引き出しが備えつけられているものも多い。
読書、勉強、食事、コンピュータを使ったり、事務作業、製造加工、受付、物品の陳列や販売、突っ伏して居眠りや昼寝、踏み台などアイデア次第で無限大&多目的に使うことができる。基本的に一人で使うものであるが、広義にはテーブルや食卓などを含めていうこともある。
一人で使うものはデスク(desk)、複数人で使う大きなものは卓/テーブル(table)といった使い分けがされる場合もある。どちらも大雑把に「机」として呼ばれたり、給食や文化祭の際には教室の机などを合体し疑似的な大きなテーブルとして利用する、大勢でひとつの机を囲む場合もある。
素材は木、プラスチック、金属、石材などがある。台部分が透明なものもある。
椅子とセットにされている場合もあり、椅子に座って使うものと床に座って使うものとがあり高さが異なる。新幹線や飛行機では前の椅子の背に小型の机が付属している場合も多い。立ち食い蕎麦や立食パーティのように椅子のない例もある。
雑談時など椅子があっても机そのものが椅子代わりにされたり、落書きや彫刻刀で彫られ傷だらけにされるなど使用者によって教室の机は割と不憫な目に遭いやすい。
貧乏など予算がない場合、段ボールを机代わりにする例もなくはない。
欠点としては椅子よりも大きく重量のある場合も多く分解・組み立て・運搬時の手間がある。家具店で購入しても一人では持って帰りづらい。
その他・ギミック
避難訓練や逃走時に机の下に応急的に隠れることもできる。
物品を引っかけるフックがついている物、折りたたんで収納が用意なもの、車輪付きのもの、電動で高さを変えられるもの、LANケーブルなどの配線を通す穴が開いているものなど品物によってギミックも豊富。
天板下に熱源を設置したこたつはテーブル側だが、一人用のこたつも販売されている。
フィクションにおいて
- 小説家や漫画家・作家が机の前で頭を悩ませるシーンも定番である。現実も。
- 横倒しにしたり椅子と組み合わせる、結束させることで脅威に対するバリケードに使われる場合がある。
- ドラえもんが出てきたタイムマシンは机の引き出しの中。
机がない場合
屋外・野外など机がない状態で物を描きたい時には困る。
一定の厚みのあるメモ帳やノートならそれ自体で一応安定するが、一枚紙だとほぼ困難だし、やはり机があったほうが安定する。とはいえ前述のように机自体が重量やサイズを取りやすく、どこでも気楽に持ち歩くのは困難。
…といった場合は画板・バインダー(クリップボード・用箋挟とも)を使うと便利。
100均などでも売っているため、アウトドアや屋外作業、絵を描く方など困っている方は探してみるのも良いだろう。
自動車において、伝票などを書く際にハンドルを机代わりにする事もできなくはない。ただし力加減を誤るとクラクションを鳴らすなど面倒。
火傷
ノートパソコンなどは机がないからと膝置きすると(特に発熱量の多いゲーミングPCなど)低温火傷の可能性もあるので注意。
ノートPCでも発生する「低温やけど」にご用心 | ライフハッカー・ジャパン (lifehacker.jp)
人名
日本の苗字に机姓が存在する。関東地方に散見される苗字で、茨城県鉾田市、栃木県足利市、東京都青梅市などで多く見られる。机状の土地から来た地形姓、若しくは地名姓か。津久江姓から転訛したという説もあるが、分布が違うので信憑性に欠ける。
漢字として
- 意味
- つくえ、脇息、(榿と通じて)ハンノキの仲間という意味がある。
- 〔説文解字・巻六〕には「木なり」とあり木の名前とある。〔山海経〕に「單狐の山、机木多し」とあり、その注に楡に似た木とある。
- 字形
- 形声で声符は几。几は、つくえの象形であり、机はその繁文。
- 音訓
- 音読みはキ(漢音、呉音)、訓読みは、つくえ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 机上
異体字
関連静画
関連項目
類似したもの
- テーブル(大きいもの、1つを大勢で使用するものはこちら)
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