しにがみのバラッド。とは、ハセガワケイスケによるライトノベル、および同作を原作としたメディアミックス作品である。 イラスト担当は七草、スピンオフにあたるアンノウンスターズの担当は山本ケイジ。
電撃文庫より2003年6月に初版発行されてから本編12巻、スピンオフ小説4巻、サイドストーリー1巻が刊行されている。(2011年11月現在)
概要
主人公は表題どおり、「死神」の少女モモ。
オムニバス形式をとっており、一冊につき、様々な人物と関わる本筋三、四話+主人公であるモモ自身に深く関わる一話(momo extraと称される)で構成されている。基本的には三人称視点だが、時折、地の文に人物の台詞や心理描写が一人称視点で入るという特徴がある。
初期はそうでもないが、七草氏のイラストは巻を経るごとに透明感のあるタッチへと変化しており、本文の文体とともにどこか果敢ない雰囲気を醸し出している。
なお、主人公が死神なので基本一話ごとに・・・(これ以上はお察しください)
登場人物
前述の通りオムニバス形式で話ごとに舞台が変わってくるため、全人物を列挙(再登場する人物もいるが)すると大変なことになる。したがってここでは主な人物を挙げるに留める。声優名は(ドラマCD/アニメ版)として表記。
モモ(能登麻美子/小林晃子)
主人公である死神の少女。
通常黒いローブ姿であるはずの死神の中で真白い髪と服、赫い靴を履いたイレギュラー。 モモは自称であり、死神局の認可番号は『死神「A」の一〇〇一〇〇(じゅうまんとんでひゃく)号』。百と百で百々(モモ)と呼ばれるほうが気に入っているらしい。特別陽気でもないが、結構茶目っ気のある性格で一人称はあたし。その白い姿のため他の死神には「変わり者」と呼ばれている。
ダニエル(広橋涼/清水愛)
モモの相棒である「仕え魔」。
黄金色の目としっぽの先端だけが小指の先ほど白い、翼の生えた黒猫。当人にとっては大事なことなので、モモなどに猫呼ばわりされる度に、「猫っぽいだけ!」とムキになって否定している。仕え魔一族の名門の出で仕事は優秀だが子供っぽいところがある。一人称はボク。
丸めた体としっぽで円を作ることにより、空間をつなげてものの出し入れが可能。
アン
モモとそっくりな黒い死神。一人称はオレ。
真っ黒い衣装に赫いスカーフを首に巻いている。アンは通称で、唯一の存在という意味合いで「UN」と称される。
『死神「A」の九十九号』。
ニコル
アンの仕え魔でありダニエルの親友。ニコルはあだ名で本名はニコラウス。
灰色の毛並みと常磐緑(エヴァーグリーン)の瞳の猫。やはり名門の出でダニエルの家系とはライバル関係にあるが性格がうまくマッチしたらしい。一人称は普段は冷静にわたし、素では ぼく。
用語補足
死神
魂を刈り取る者。基本的に感情は薄い。アン以外の死神は死神局という組織に属している。
仕え魔
死神のオトモ。情報収集や上への報告などなど多方面で死神をサポートする。
猫以外の仕え魔がいるかは現時点では不明。
「変わり者」
ルビは「ディス」。モモのこと。語感からは軽いからかい程度に思えるが、実際には差別や誹謗中傷の意を含んでいる。
メディアミックス
ドラマCD、アニメ、コミック、実写ドラマ化がなされている。メディアミックス展開に積極的な電撃文庫作品の中でも前出の4分野の展開を達成した稀有な作品である。(他該当は半分の月にのぼる空のみ)
スピンオフ小説:シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。
本編と違い、イラストは山本ケイジが担当。主人公は咲ヶ本モモ。なぜだかモモが変身して戦う魔法少女もの(?)。性格が破茶滅茶なことになっている。
「オッケー、ダニエルっ!戦(や)って殺(や)れだぜ!」
ドラマCD
ラジオ『電撃大賞』で放送されたラジオドラマを収録したもの。電撃hpおよび後継誌電撃文庫MAGAZINE、電撃の缶詰で誌上通販された。二種類が発売されており、現在はそれぞれ再販版がamazon等で購入可能。
微妙なネタバレ注意「ボーナストラックあり、パッケージを分解するとさらに絵が・・・(再販版では未確認)」
実写ドラマ
全12話。テレビ東京で放送された。さすがに猫を使うわけには行かないのでダニエルは少年である。
もっとも、本編のとある描写的にはある意味正当ともいえる。
コミックス
全3巻。白泉社・花とゆめコミックスから刊行されている。作画:和泉明日香
アニメ
全6話。wowowにて放映された。DVD-BOX化もされている。
その他
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関連項目
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