ウルトラマンギンガとは、2013年7月より放送されるウルトラシリーズ及び、同作品に登場するウルトラ戦士である。
概要
円谷プロダクションが創立50周年を迎えた2013年4月12日に発表された新たなウルトラ戦士。同年7月より「ウルトラマン列伝」をリニューアルした「新ウルトラマン列伝」の中でその活躍が見られる。
TVシリーズとしてのウルトラマンは深夜帯に放送された「ULTRASEVENX」以来で、深夜帯を除けば「ウルトラマンメビウス」以来7年ぶりの新作である。
今作からのウルトラマンは「ニュージェネレーション・ヒーローズ」という総称が後に命名されており、上半期に総集編や劇場版の分割放送を兼ねたナビゲーション番組、下半期に新規TVシリーズを放送するスタイルが2019年現在も中断すること無く継続されている。2018年の「ウルトラマンR/B」にて、新規シリーズの連続放送年数が第1期ウルトラシリーズを抜いて最長となった。
無印はウルトラシリーズを通してもかなり特殊な作品であり、怪獣やウルトラマン、防衛チームが存在しない若しくは世間にほとんど認知されていない世界観を持つ。そのため、ウルトラマンや怪獣はスパークドールズという人形として存在しており、その際の戦闘は市街地ではなく山岳や林間などが中心。全体の作風としては、"身近な人々を守りたい"という思いで戦う主人公が軸。そこに『夢』を題材に置き、高校生ならではの悩み・進路などを描くジュブナイルテイストの強い物語が展開される。
放送形態は若干特殊で、2013年7月から8月にかけて6エピソードが放送され、大怪獣ラッシュ第1部を挟み同年11月から12月にかけて5エピソードが放送。さらに各地の劇場でオリジナルエピソードが2本上映された。
その後も断続的に新規エピソードが制作され、大怪獣ラッシュ第2部放送終了後の2014年7月からは「ウルトラマンギンガS」が放送開始。無印から2年後の物語で、こちらは従来のシリーズのように防衛チームが設立されており、市街地戦も多く導入。
こちらは打って変わって広大な大人の世界に足を踏み出していく物語。価値観の違う2人の主人公の関係を軸に、怪獣との関係性の差や人類の科学技術の暴走なども大きく取り上げられている。こちらも前期が7月から9月、後期が11、12月にわたって全16話が放送された。
シリーズ構成はギンガが長谷川圭一、ギンガSが小林雄次と中野貴雄。監督にはギンガでは「ウルトラマンネクサス」から平成ウルトラシリーズに関わるアベユーイチ、ギンガSには「ウルトラ銀河伝説」でメガホンを取った坂本浩一らが参加している。
あらすじ
ウルトラマンギンガ
何かに導かれるように故郷である降星町に帰ってきた高校二年生の礼堂ヒカルは、スパークドールズという人形と化したウルトラマンタロウと出会う。祖父が神主を務める銀河神社のご神体から「ギンガスパーク」を持ちだしたヒカルは、タロウ曰く「ウルトライブ」をできる選ばれし者だという。
しかしタロウをウルトライブできずにブラックキングに変身したヒカルは、突然現れた怪獣と戦う。幼馴染みを守るために勇気を示したヒカルは、タロウも存在を知らない謎の戦士ウルトラマンギンガに変身する事が出来た。
ウルトラマンギンガS
ダークルギエルとの戦いから2年後、地球は再び謎の脅威にさらされていた。
超常現象を解明するべく結成された特捜組織「UPG」(ウルトラパーティーガーディアンズ)にスカウトされたヒカルは、地底深くに眠る神秘のエネルギー「ビクトリウム」を守る民「ビクトリアン」と出会う。
新たな戦士「ウルトラマンビクトリー」も登場し、戦いはますます白熱していく・・・!
ウルトライブ!ウルトラマンギンガ!
ウルトラマンゼロ以来の新たなウルトラ戦士。変身者は礼堂ヒカル。世界を旅する17歳で、正規の変身者としてはウルトラシリーズ史上最年少である。
変身アイテムである「ギンガスパーク」を使い、スパークドールズに刻まれたサインを読み取る「ウルトライブ」を行うことでギンガに変身する。他にもギンガ以外のウルトラ戦士や怪獣に変身する事も可能。リュウセイスピードというアイテムは多分存在しない。
ギンガ自身にも意思が存在するが、ヒカルが変身中はギンガは基本的に意思を出すことはない。そのせいでいまだに謎が多く、結構なおしゃべりだった先代のウルトラマンとは対照的である。ちなみにギンガ本人の声優は杉田智和が担当。
全身の至る所にクリスタルパーツがちりばめられているのが特徴。必殺技を放つ時にはクリスタルが技の属性に合わせて様々な色に発光する。
ウルトラマンギンガストリウム
「今こそ、ひとつになる時!」 「ギンガに力を!ギンガストリウム!」
「ギンガS」から登場。ウルトラマンタロウから授かったストリウムブレスの力で変身、タロウと一体化したギンガの強化形態。全身にタロウっぽいディティールが随所に現れ、ファイティングスタイルもタロウを踏襲したものになる。
ウルトラ六兄弟であるゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、ジャック、エース、タロウの力を使う事が可能で、スペシウム光線やワイドショットと言った各ウルトラ戦士の技も使える。
ウルトラマンギンガビクトリー
劇場版「ウルトラマンギンガS決戦!ウルトラ10勇士!!」で登場。
ウルトラフュージョンブレスの力でウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーが融合、一つとなった強化形態。ウルトラフュージョンブレスはウルトラマンゼロがヒカルとショウに特訓を命じ、一心同体となった所でゼロ経由でウルトラマンキングから授けられたものである。変身する時の動きと掛け声は明らかにAの人をオマージュしまくってる。
ギンガの技やビクトリーのウルトランスなどが使う事ができるほか、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、マックス、メビウス、ゼロたちのウルトラ戦士(要するに平成ウルトラマン)の力を使う事も可能。
スパークドールズ
ウルトラマンギンガの世界に存在するソフビサイズの人形。かつてダークルギエルがダークスパークの力を使い、全てのウルトラ戦士と怪獣がこの姿になった。左足の裏にはライブサインが刻まれており、ギンガスパークやダークスパークなどを使うことでその力を解放することができる。
関連動画
関連静画
関連項目
- 特撮作品一覧
- 円谷プロダクション
- ウルトラマン
- ウルトラシリーズ
- ウルトラマンゼロ(先代)
- ウルトラマンX(次作)
- ウルトラマンタロウ(早く大きくなりたい!)
- ウルトラマンティガ
- ジャンナイン
- ウルトラマンビクトリー
- スパークドールズ
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