カイザー・グライダーとは、「遊☆戯☆王」に登場するカードである。
概要
初登場は遊戯とタッグでのVS光の仮面&闇の仮面戦。また、VSイシズ戦でも登場。
しかし、カードとして登場したのみで効果すらないただの通常モンスターであった。
まともに使用されたのはアニメオリジナル「ドーマ編」の終盤、闇遊戯とタッグでのVSダーツ戦。
戦闘する相手モンスターと同じ攻撃力になるミラーナイト・トークンに対抗するため、「ブレイドナイト」を生け贄に召喚された。
このカードでミラーナイト・トークン(孔雀舞)に攻撃、攻撃力が同じモンスターとの戦闘で破壊されない効果によって戦闘破壊を免れつつ、ミラーナイト・トークン(舞)の鏡の盾を破壊。「異次元竜 トワイライトゾーンドラゴン」で追撃して本体を破壊しようとするが、ミラーナイト・トークン(城之内)が代わりに攻撃を受けたため破壊できずに終わった。
その後、ダーツが発動した永続魔法「双弓のケンタウロス」の効果で除外された。除外であったために、自身の効果は発動していない。
プレイヤーの攻撃命令にカードが従わなかったり、攻撃対象が誰の意思でもなく勝手に変更されたり、本当にカードゲームなのかといいたくなる状態だが、あまり気にしてはいけない。
アニメGXでは、カイバーマンとカイザー亮のデッキに入っていることが確認できる。
カイバーマンのデッキはドラゴン族(もっと言えば「青眼の白龍」)が主軸なので投入していたのだろう。もっと言えば、海馬瀬人が使用していたからか。
カイザーのデッキに入っていることが確認できるのはVSマッドドッグ犬飼戦。「キメラテック・オーバー・ドラゴン」特殊召喚の際になぜか(メイン)デッキから「キメラテック・オーバー・ドラゴン」を選び出していたのだが、そのとき、このカードが「キメラテック・オーバー・ドラゴン」の隣にあった。
ドラゴン族なので「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」の装備カードにできる。だが、この時点でカイザーはサイバー・ダークを所有していない。それでもこのカードが入っていたのはスタッフの勘違いか、それとも「カイザー」つながりか。
実際に召喚されてはいない。
OCG版
2002年11月21日発売のパック「ガーディアンの力」でOCGに登場。レアリティはシークレットレア、アルティメットレア。テキストは以下の通り。
効果モンスター 星6/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2200 このカードは同じ攻撃力を持つモンスターとの戦闘では破壊されない。 このカードが破壊され墓地へ送られた時、 フィールド上のモンスター1体を持ち主の手札に戻す。※遊戯王カードWikiより引用
限定的な戦闘破壊耐性と、破壊されたときにモンスターを手札に戻す効果を持つ。
攻撃力は帝モンスターや「人造人間-サイコ・ショッカー」などの有力上級モンスターが数多く存在する2400。高い数値に加え、自身の効果で2400ラインのモンスターを一方的に倒せるため、戦闘での活躍は十分に期待できる。
後半の効果は、破壊されたときの保険として有用。戦闘破壊、効果破壊どちらにも対応し、どのようなモンスターでも(「対象にできない」という効果が無ければ)対象にできるので、使い勝手がいい。また、フィールド以外からの破壊や、装備された状態での破壊でも発動するので、「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」とも相性がいい。
ただし、強制効果であるので、相手フィールドにモンスターがいない状況であった場合、自分のモンスターを戻さなければならなくなることに注意。
なかなか強力なモンスターだが、帝モンスターなどに比べるといまいちぱっとせず、採用率もあまり高くない。ドラゴン族で見ても魔法効果を受けない「ホルスの黒炎竜 LV6」や、破壊効果を持つ「アームド・ドラゴン LV5」が存在する。さらに、このカードと同じく同攻撃力との戦闘で破壊されず、さらに貫通効果と攻撃力上昇効果を持つ「ストロング・ウィンド・ドラゴン」が登場しているため、そちらが優先されることも多い。
とはいえ、こちらも地味ではあるが堅実に働いてくれる。「ホルスの黒炎竜 LV6」より攻撃力が高く、シンクロモンスターなどのコストや重い条件のある特殊召喚モンスターにとって厄介な手札に戻す(融合、シンクロ、エクシーズモンスターはエクストラデッキに戻る)効果を有するため、上記とは一味違った働きをしてくれる。
サイバー・ダークとのコンボもできるので、こちらのほうが優先される場面もあるだろう。
ホルスやアームドがデッキのカイザーとして華々しく活躍するなら、こちらはサイバー・ダークなどのカイザーのためのグライダーである。デッキの主役とはならずとも、このカードが勝利のためのサポートをしてくれる。
当たり前だが、「同じ攻撃力を持つモンスター」との戦闘で破壊されない効果なので、このカードの攻撃力が何らかの効果で変動していた場合、そちらの攻撃力で判断する。
また、守備表示でも効果は発動する。そのときでも参照するのは攻撃力なので間違えないように注意。守備表示のとき、ダメージ計算は守備力なのでうっかりミスをしやすい。
初出の「ガーディアンの力」(略号:304)は絶版だが、「EXPERT EDITION Volume.1」(略号:EE1)で再録された。ただ、EE1は収録数が267種と多いため、狙って引き当てるのは少々大変かもしれない。EE1でのレアリティはウルトラレア。
金色に輝く、ふつくしい外見のモンスター。カードのレアリティの高さもあいまって、見た目はキラキラ輝いてかなりきれい。EE1ではウルトラレアに下がったが、それでもホイル加工があるのでなかなかふつくしい。
低レアリティで再録されれば入手が容易になり使いやすくなるが、キラキラ輝くふつくしいカードが使えないというジレンマがある。もちろんホイル加工なしでもかっこいいだろうが。
カイザーつながりでサイバー流デッキに入れるのもいい。表サイバー流(「サイバー・ドラゴン」主軸)ではあまり活躍できないかもしれないが、裏サイバー流(サイバー・ダーク主軸)では単なるネタ以上の活躍が期待できる。
だが、ネタ要素としては「ヘルカイザー・ドラゴン」に劣る。
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