俺、聞き上手……だから………」
概要
サキト・アサギとは、「魔装機神F COFFIN OF THE END」に登場するキャラクターである。
第一話から最後まで(途中の分岐以外)ずっと出撃可能で、同作品に登場するマサキ・アンドーやシュウ・シラカワと一緒に主人公の一人として認識されている。
またこの記事では、搭乗機体であるレイブレードについても記述する。
あらすじ
突如、ラ・ギアスのアルメラ共和国に召喚された普通の学生。
地上ではバスに乗っている間に召喚されたらしく、召喚前には事故を起こしていたような証言をしている。
ある日目が覚めると見覚えのない基地が襲われており、目の前には傷だらけで瀕死の少女が倒れていた。
「レイ……ブレードに……
あなた……なら……動かせる……だ……から……逃げ……て……」
目の前の少女はそう言葉に残し死亡し、基地の外から謎の生体兵器「マグゥーキ」が侵入してくる。
わけもわからないままサキトはレイブレードに搭乗。生き残るため、自分が何故この世界に呼ばれたのかを知るため、
そして地上に帰るためにラ・ギアス最大最後の戦いに介入する。
キャラ設定
「無口だが、内に激情を秘めている」という公式設定通り、比較的クールだが一度火が付くとその激情が表に現れる。
また、そのクール設定を反映しているのか、彼の顔グラには微笑んでいる絵が一枚も存在しない 。今までのスパロボキャラのクール系はそれでも少しは笑っている絵も多いため、度々ファンから指摘される。生き残るのに必死で、今までの魔装機神のような余裕あるイベントが無かったのも関係しているだろう。
時間軸としては、地上では「修羅の乱(スパロボOG外伝)」が起きた後に召喚されたようで、ラ・ギアスにおける 「地上人召喚事件(第2次スパロボOG)」と同時期に召喚されたと作中で推測されている。目覚めるまではずっと基地内で意識を失っていたようだ。
さらに、地上では筐体ゲーム「バーニングPT」の経験者であり、難なく初戦闘を乗り切れたのはこれによる経験と、レイブレードが丁度PTと同様のコックピットだったことが大きい。
家族構成は母以外判明していないが、どうやらこれまでの魔装機神操者等と違い生きている模様。
実は地上ではその筋に有名な「ミヨ」と呼ばれる霊能力一族の末裔で、霊感能力に長けている。
母はその能力を使い「死者の声を聞き、言葉を届ける」イタコとして働いているらしいが、サキトにはそういった「死者の声」が聞こえるようなことは今まで無かった。
しかし、レイブレードに乗り慣れているうちに様々な戦場で死者の声を聞き悪寒や頭痛、寒気などを感じるようになり、仕舞いにはその場所で死んだ者の口癖や口調などを発するまで 霊感能力が成長してしまう。
これはレイブレードの特殊機構「リチュオルコンバーター」によるものが大きいが、彼の能力はそういった死者の声を大量に受け止めても、発狂や人格変異することがない質の高い霊感能力だったために、レイブレードの専属パイロットとしてアルメラに強制召喚された。並の霊能力だと戦場の多量な死霊の魂を受け止められないらしい。
その後は故意に気を失わされ、レイブレードのパイロットとして適応させるべく、マグゥーキに襲われるまでずっと本人の許可もなく 調整・監禁が続けられていた。
こういった能力や彼の思いが、「死霊を喰らい尽くしエネルギーにする」リチュオルコンバーターに変化をもたらすようになる。
搭乗機体
- レイブレード
ラ・ギアスの辺境にある国、アルメラ共和国のイルゼノン社が開発した「魔装機や魔装機神に対抗できる機体」という「攻霊機開発計画」の元に生まれた「攻霊機」と呼ばれる機体。
元々は敵国の魔装機から契約精霊を奪い取り自機のエネルギーにするという予定の機体だったのだが、開発が難航し計画がとん挫してしまう。
そこに、とあるルートから「リチュオルコンバーター」という特殊なシステムがもたらされ、再び開発に取り掛かり完成される。
全身は黒がメインカラーであちこちに赤や黄色がちりばめられており、全体的に暗い色をしている。
「トランスドライブ」というシステムを起動することにより、黄色がかった光が赤色に染まり出力が上昇する。また、この機構は敵を数多く撃破しないと起動しない。
また、PTやAMなど地上の機体を参考にして作られており、コックピットはPT式になっている。ユニバーサル・コネクターに対応しているため地上の換装武器を扱うことができ、作中ではOGにも登場する「レクタングル・ランチャー」を装備している。
各部分にハードポイントが設けられており、高機動接近戦用の「ライトフライヤー(LF)」、重装甲遠距離戦用の「ヘビーブラスター(HB)」などの換装武器が想定されている。
魔装機では無いので契約精霊は存在しない。
(以下ネタバレ。読みたい方は反転してください。)
上記のサキトの項目で軽く触れたが、リチュオルコンバーターは「機体周りの死霊を吸収し、それをエネルギーに換え出力を上昇させる」という曰く付きのエンジンであり、ヴォルクルス教団との裏取引で イルゼノン社が入手したのを搭載している。(このことはイルゼノン社とアルメラ軍上層部の一部しか知らないと思われる。)
これにより、能動型霊的動力侵奪機構「アーヴェレード」は感応型霊的動力侵奪機構「レイブレード」となって開発が再開される事になった。ちなみに、この機構の開発者はヴォルクルス教団の若き大司教ボーロ・フェイブル。
しかし死霊を取り込みまくると中のパイロットにダメージがいってしまうため、この問題を解決するために限界を超えそうになるとレイブレードの全身からエネルギーを一斉解放し、周りに無差別攻撃に近いダメージを与え、パイロットを気絶させ安全を確保する。
あまりに非人道的な機体のため、作中でもこの件が判明したときはラングランの魔装機開発者であるセニアに批判されてしまうが、 そこまでしないとラングランが保有する魔装機神には太刀打ち出来なかったのだろう。
しかしこのシステムが、サキトの「戦う」思いと高い霊感能力に反応しイレギュラーが発生。 「死霊を取り込みエネルギーにする機構」が「死霊を取り込んだ後浄化し、排出する機構」に変異。全身を赤く覆っていた禍々しいオーラは、優しく美しい青色に変貌した。この光景を見たシュウ・シラカワはレイブレードのことを新たに「交霊機」、また名を改めて「光霊機」と名付ける。
全く異次元の力を発揮したレイブレードは、そのままラ・ギアスの戦いを勝ち抜き終戦を迎える。
余談
- 「攻霊機」「レイブレード」などの名前を見るとどうしてもウィンキーソフトが開発した某ゲームの主人公機を思い起こさせるが、これは元々「攻霊機という名前だけが決まっており、何かいい名前が無いかと数日考えた結果、ウィンキーソフトの会議室に貼ってあった某ゲームのポスターが目に何回も映り込んだため、レイブレードという似通った名前になった」と寺田Pが発言しており、似ているだけで関連性はないとのこと。またこの案をウィンキーソフトのスタッフに持ち掛けたところ、かなり動揺し、最初は反対していたらしい。結局インパクトがあるのでそのまま採用したとか。
- 割とイケメンに属する彼だが、なんと作中では恋仲になるキャラクターが存在しない。生き残りに必死だったためというのもあるが、ヒロインと思われていたキャラクター達はサキトを恋仲ではなくあくまで「仲間」として接してくれるからである。というより他のキャラにホの字。
彼に笑顔が無い印象をかなり受けるのもこの辺が関係しているかもしれない。 - リチュオルコンバーターは、OGS収録のOG1以来出演してない某因子が足りない人の機体に搭載されている物と非常に似通った代物(死霊を媒介にして力を得る、搭乗者によって性質が変化したといった共通点)であったため、二人が共演した際にどう絡むのかOGファンに期待されている。
ちなみにサキトの『死んだ者の口癖や口調などを発する』もまた某因子が足りない人にも起きた(もっとも厳密には異なるケースだが)。
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関連項目
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