メ・バヂス・バとは、仮面ライダークウガに登場する怪人である。人間態を演じる俳優は河合秀。警察からは未確認生命体14号と呼称されている。
概要
episode7「傷心」とepisode8「射手」に登場したハチ種のグロンギ。ズ集団より上位のメ集団に所属している。背中から生えた羽根で上空を縦横無尽に飛び回る事が出来、さらに高速で移動する事が出来る。右腕には毒針が生えており、これを射出・狙撃して殺人を行う。標的の人間は自分が狙われた事に気付く事なく、突然訪れた死によって地面に倒れ伏す。クウガ史上初の飛行する敵であり、初登場したペガサスフォームの敵役を務める。しかし凶器の毒針は1本しか用意出来ず、一回撃つと15分間の毒針生成時間が必要となる。そのため殺人は15分おきに行わなけれならない欠点がある。また非常に高い視力を有しており、これが上空からの狙撃を可能としている。加えて体内にある霊石アマダムまで見抜く能力もあり、五代雄介がクウガである事を看破した。リントは青色、アマダムを有する者は橙色に見えるようだ。
自尊心が強く、ズ集団を見下している。「順調だな」と声をかけてきたズ・ゴオマ・グに対し、「お前らとは違う」と言い放ってゴオマを歯軋りさせた。またグゼパ紛失の責任をゴオマに押し付けるという器の小ささも目立つ。とばっちりな上、バルバにビンタされたゴオマは完全な被害者である…。
ハチなのにバヂスの羽音は蚊かハエにしか聞こえず、よく視聴者にネタにされる。
ゲゲル
ゲゲル内容:制限時間、殺人数ともに不明(殺害方法は毒針によるアナフィラキシーショック)
ガルメを除く、ズ集団グロンギが立て続けにゲゲル失敗という醜態を見たラ・バルバ・デはズに見切りをつけ、ゲゲルの権利をメ集団へ移行。潜伏していたメ集団が召集された。その中で最初に名乗りを挙げたのがメ・バヂス・バであった。バヂスはメのファーストプレイヤーとしてゲゲルに挑戦した。
右腕に生成される毒針を上空から射出し、地上のリント(人間)を狙撃。毒針は脳天から太ももにかけて貫通し、コンクリートを穿った。この調子で次々にリントを撃ち抜いていき、殺害。バヂスが放った毒針は脳天から大腿骨を貫通し、被害者を強制的にアナフィラキシーショックにさせて殺害していた。リントを貫通した毒針はコンクリートの奥深くに突き刺さっており、たとえ毒が無かったとしても簡単に即死させられたと思われる。殺害現場に残された毒針を警察が回収し、科警研の榎田ひかりが調査。その結果、ハチの毒針に近い成分が検出され、ハチの能力を持った未確認生命体による仕業と判明した。
バヂスは着実にスコアを重ね、少なくとも12人が殺されている。殺害現場を示す地図によると東京湾上でも殺人が起きており、おそらく船上の人間を狙撃したと推測される。しかし一条刑事と五代雄介によって、犯行時間は15分おきである事、殺害場所が螺旋状かつ規則的に広がっている事を見抜かれる。葛飾区内で13人目を殺害したところで、一条刑事と雄介が現場に到着。発砲でグゼパを吹っ飛ばされ、紛失してしまう。その直後にクウガの突撃を受け、戦闘になる。マイティフォームと肉弾戦を演じるが、やや劣勢に陥って屋上へと逃亡。ドラゴンフォームに変身して追ってきたクウガに再度襲い掛かり、今度は優位に立ち回る。そしてクウガはペガサスフォームに変身するが、自身の能力を把握していなかったため東京中の騒音を一身に受けて戦闘不能となる。トドメを刺そうとしたところで毒針の生成が終わったため、バヂスは上空へと飛び去っていった。
アジトに戻ったバヂスはドドゾにスコアを書いて仲間に自慢していたが、バルバにグゼパ紛失を咎められ殺人数をゼロに戻されてしまう。またバヂスは紛失の責任を近くにいたズ・ゴオマ・グに押し付け、バルバにビンタされている。かわいそう。これでは制限時間に間に合わないと判断したのか、バヂスは「クウガを殺害=リント27人分の殺害」としてカウントするよう提案し、それをバルバに認めさせた。クウガを直接標的にした事、そしてバルバに特例を認めさせたのはバヂスが唯一である。新しくグゼパを受け取り、ゲゲルを再開した。余談だが、紛失したグゼパは科警研に回収された。
バヂスの蛮行を、リント側もただ黙って見ているだけではなかった。バヂスが飛行の際に出す音波が各所でキャッチされており、警視庁は科警研に調査を依頼。ズ・ゴオマ・グ捕捉用に作られた機器を一条刑事が受領、バヂスの追跡に使用された。駐車場で車に乗る母娘に狙いを定め毒針を射出したが、一条刑事の捨て身の行動により回避される。殺害に失敗したと知るや、すぐに飛び去った。その後、偶然五代雄介を発見。体内にあるアマダムを見抜いて雄介=クウガである事を知る。しかし毒針の生成が出来ていなかったので、しばらく泳がせる事にした。
そして毒針の生成が完了し、雄介(クウガ)に向けて射出するが、既にペガサスフォームの使い方を熟知していたクウガの超感覚で毒針をキャッチされ、代わりにブラストペガサスを腹部に受ける。絶叫を上げながら海へと落下し、爆死。勝負は一瞬で着いてしまった。
仮面ライダーフォーゼ第2話「宇・宙・上・等」にも極僅かながら登場。作中のネットにアップされた動画にて、クウガと戦っていた。風都の新聞も写っており、Wとクウガとフォーゼは同じ世界観なのかもしれない。
仮面ライダーディケイドでは
仮面ライダーディケイドにも登場。クウガの世界で、ン・ガミオ・ゼダによって絶命したリントが変化したグロンギの中にメ・バヂス・バの姿があり、門矢士をボコボコにする集団リンチに加わっていた。
クウガと世界観を共通するアギトの世界でも登場しており、警官隊と激しい戦闘を繰り広げていた。毒針や飛行能力を使う事は無く、己の拳のみで戦っていた。そしてこの戦闘では神経断裂弾を浴びてもビクともしなかった。しかし通報を受けて出動したG3-Xとの交戦で倒された。
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