万物を刈りしものとは、ボウケンシャー相手に緊縛プレイをして楽しむ蟷螂怪人である。
概要
ゲーム「世界樹の迷宮Ⅴ」に登場するF.O.Eの1体。
ラスボスがいる階層である25F(第五階層・円環ノ原生林)に登場するF.O.E。
通常のF.O.Eとは異なり、プーカなどと同じように25階をうろうろしているとたまに出現するレアF.O.Eである。マップ上のアイコンもプーカと同じ金色(危険度を現すオーラは出ない)で、フィールド上ではDS世代(I~III)には懐かしいオレンジ色のモヤモヤとなってうろついており、見ただけでは正体が解らなくなっている。
そしてその姿は、かなり変化してはいるがこれまでF.O.Eとして世界樹の迷宮シリーズ全作品に皆勤し、ボウケンシャーを刈りまくった蟷螂・・・と、過去作のプレイヤーへのファンサービス的な一面を覗かせる、特殊なF.O.Eである。
それらしきものが存在するらしいことについては酒場にいる「情報屋ハンスケ」が教えてくれるが、クリア前は滅多に出現しない(クリア後は出現率が上がる)ので先に踏破してしまったプレイヤーも多いことだろう。
そして、同階層F.O.Eよりはるかに高いステータスと、フロアボスどころか隠しボスに次いで2番目に多彩な行動パターンを保持しており、ボーナスモンスターだと思った人も興味から突撃した人も、準備して戦闘に臨んだ人も皆等しく粉砕し、あらゆる面でプレイヤーに絶大なインパクトを残し、ただでさえストーリー性がなくて影が薄いラスボスの影をさらに薄くした。
倒すと攻撃上昇のバフ「祈祷:討滅」が使える準最強の鎌「プレイングサイス」の素材「鮮血の大鎌」を落とすほか、
眠らせてから倒すとシャーマン専用の体防具「五行祈装」の素材「眠れる鎌姫の翅」を落とす。
容姿
蟷螂のF.O.Eと書いたが、蟷螂というよりはライダー怪人と化した蟷螂版アラクネーといった風貌。カラーリングは紫。
人型の背中には扇状の羽がついており、そこに甲虫の外翅がついており、そこから蟷螂の翅が生えているという奇妙な形をしている。
蟷螂の下半身は三日月状の形をしており、脚部には歩行に必要なさそうな鉤爪が各2本生えている。
戦闘
圧倒的な攻撃力で迫ってきたこれまでの蟷螂と対照的に多彩なスキルを駆使する。以下、その攻撃技。
- 通常攻撃
意外にも攻撃力は同階層の雀より低いためこれ単体では脅威にならない。 - ディシプリン
卒のない近接全体攻撃。 - コンビクション
即死効果付きの貫通攻撃。命中率は低いが縛りや麻痺が入っていると危険。 - インフレイム
全体に防御低下+麻痺 - グロリアスフレア
炎属性の多段攻撃。 - 哀艶の冷気
氷属性の列攻撃。
この時点で種類が多い気がするが、攻撃力はあまり高くなく、装備やバフをしっかり固めれば即死以外の一撃で壊滅することはまずない。ただ、鎌姫様は何故かMATが高く設定されているためMDFがおろそかになりがちなアースランやセリアンが属性攻撃を食らうと結構被害が大きかったりする。
しかし、少し削るとターン終了時に以下の行動を追加で行う。つまり2回行動をするようになるのだ。
- 突貫のフラメンコ(脚技)
3ターンの間、自身の攻撃力上昇。 - 防円のワルツ(脚技)
3ターンの間、自身の防御力上昇。 - 算測のジグ(脚技)
3ターンの間、自身の命中率上昇。 - 誘避のマズルカ(脚技)
3ターンの間、自身の回避率上昇。 - 変則のクレズマー(脚技)
3ターンの間、自身の異常耐性上昇。
全て自身へのバフなのだが、劇的に強化されるわけでもなく、突貫のフラメンコ後にディシプリンを食らっても壊滅的なダメージを受けないし、誘避のマズルカを使われても攻撃をヒョイヒョイ避けられるわけでもない。
しかしこのバフ、説明に記載されないところで恐ろしい効果を持っている。どんな効果かというと、
である。セリアンのユニオンスキル「気魄の楔」が常時発動しているのに等しい効果を自身の手番を消費せずに得ているのだ。こうなると通常攻撃含めた全ての攻撃が縛り攻撃のため、ボウケンシャーは忽ち身動きが取れなくなり、なすすべなく壊滅していく。そしてそんなボウケンシャーを嘲笑うかの如く、鎌姫様は以下の技でボウケンシャーを弄ぶ。
コンビクションでサクッと刈り取れば済む話なのにこの余裕っぷり。だが衝撃セスタスや四刀マスラオがいる場合は非常に危険。同士討ちによって味方がバタバタ倒れてしまうのだ。
こんな危険な効果を持っているのだからさっさとバフを消したくなるだろう。しかし……
鎌姫「ラウダナムなぞ使ってんじゃねえぇ!」
即座に壊滅級…とはいかないまでも、大ダメージを受ける。しかもこれで手番が消費されることはない。酷い。
以上スキルは全12種。踊りスキルを一つに束ねても下手な裏ボスより余程多い。多すぎる。
その容赦ない緊縛プレイに多くのボウケンシャーが縛られ、嬲られ、そして刈り取られていく。
対策
ラスボスより強いと色々なところで言われている蟷螂さんだが、「高火力の広範囲攻撃とついでにバステ」という世界樹ボスの王道を地で行くラスボスと対照的に搦め手ありきな戦法なので対策はしやすい。
以下に主な対策を載せる。
- 踊りを踊られる前にデバフをかける
こうしておけば踊りが「デバフを打ち消した」と言う扱いになるので逆ギレされずに済む。
確率的には3/5しか防げないが、強敵相手に先んじてデバフをかけておくこと自体が有効。 - ステータス異常や封じを積極的に狙っていく
脚を縛れば踊れず、腕や頭を縛れば攻撃行動が不発するので、どちらでも縛りの被害は減少する
混乱や石化が入れば行動不能の間に踊りのバフが切れるため、ST異常が切れた後も暫く安全度が上がる
というように、他のF.O.Eに比べて行動不能にした際の効果が大きいため、それを狙っていくというもの。多くの異常耐性が△となってはいるが、バフがかかりきるまでに数ターンは猶予があるため試行回数はそれなりに確保できる。 - ヘッド/アーム/レッグガードを装備する。
フェンサーなら脚、ドラグーンやハーバリストなら腕、ウォーロックやネクロマンサーなら頭…とよく使う部位をピンポイントで防ぐだけで相当動きやすくなる。上記対策と併用できるなら確率耐性も有効だが、できない場合は完全耐性のほうが望ましい。 - 回復アイテムをたくさん持ち込む
アイテムは依存部位がないので鎌姫相手には特に重要 - F.O.Eを「ゾンビパウダー」でゾンビ化して持ち込み、庇わせる
いわゆる最終手段。攻撃力が低い上に搦め手はインフレイム以外ダメージの追加効果なので「残響に集う蟲」や「増殖する悪夢」をゾンビ化して庇わせればよい、というもの。
関連項目
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- 0pt

