可部線とは、西日本旅客鉄道の広島シティネットワークを構成する路線である。
概要
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広島市の横川駅とあき亀山駅との間を結ぶ路線で、全列車が広島駅を起点としている。かつては横川駅~三段峡駅間の路線だったが、利用者が少なかった為に2003年に可部駅~三段峡駅が廃止となった(もっとも、可部駅~加計駅間は国鉄時代の1968年に赤字83路線に挙げられており、三段峡駅まで開業したのはその翌年であった)。
なお、三段峡駅延伸後、休日臨として快速三段峡号が1往復運転されていたことがある(1972年時点で所要時間90分)。
しかし2003年の部分廃止から14年後、廃止された鉄路がわずか2駅とはいえ復活することになる。詳細は下記の復活延伸の項を参照。
あき亀山駅まで運転する列車の他にも途中駅の緑井駅や梅林駅で折り返す列車も設定されている。また、一部は広島駅を越えて山陽本線・呉線に直通運転されている。
運行本数は昼間は毎時3本、ラッシュ時は毎時5 - 6本の運転となっている。全区間において単線、ICOCA対応。
2012年3月17日のダイヤ改正により、通勤ライナーが廃止された。この為、可部線内を走るすべての列車は各駅に停車する。
2020年・2021年の混雑率が132%で全国ワースト4位、当時コロナ禍の為首都圏・関西圏の電車の混雑率が下がっていたことも関係している模様(転換クロスの電車を入れてること・最長4両しか増結できない事も関係しそう。ホーム・行き違いの線路延伸はよ)
復活延伸
可部駅~三段峡駅間のうち可部駅~旧河戸駅間約1.6kmが電化の上2017年3月4日に新駅を2駅設置の上で復活した。一旦廃止された区間が復活するのは異例の事。復活区間の所要時間は3~4分程度。
しかし、一旦廃止してしまっている事もあって手続き上可部駅~旧河戸駅間は新線開業扱いとなる為原則として踏切を設けられない。この事が計画の進捗が遅れている原因にもなっていた。結局踏切については「復活」として3箇所設置することになり、2013年2月1日に合意形成となった。ところが、その後手続きが遅れ、当初2015年3月開業としていたのを最終的に2年遅らせることになった。(近隣の小学校では踏切の扱いについて子どもたちに指導があったと言う話もある。)延伸区間の巡航速度は大体45km/h 青信号でも注意進行扱いである。
あき亀山駅(2023年現在) | 仮称・新河戸駅 (後のあき亀山駅)予定地(当時) |
廃止された河戸駅 |
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駅一覧
駅名 | 備考・接続路線 | 所在地(広島市) |
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広島駅 | JR西日本:山陽新幹線・山陽本線・芸備線・呉線 広島電鉄:本線 |
南区 |
新白島駅 | JR西日本:山陽本線 広島高速交通(アストラムライン) |
西区 |
横川駅 | JR西日本:山陽本線 広島電鉄:横川線 |
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三滝駅 | ||
安芸長束駅 | 安佐南区 | |
下祇園駅 | ||
古市橋駅 | ||
大町駅 | 広島高速交通(アストラムライン) | |
緑井駅 | ||
七軒茶屋駅 | ||
梅林駅 | ||
上八木駅 | ||
中島駅 | 安佐北区 | |
可部駅 | ||
河戸帆待川駅 | ||
あき亀山駅 |
※ちなみに、井伏鱒二の小説「黒い雨」に登場する安芸山本駅(安芸長束駅~下祇園駅間)は1943年に廃止されている。
2003年廃止区間
駅名 | 備考 |
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可部駅 | |
河戸駅 | |
今井田駅 | |
安芸亀山駅 | 現在のあき亀山駅とは異なる。 |
毛木駅 | |
安芸飯室駅 | ※快速三段峡号停車駅 |
布駅 | |
小河内駅 | |
安野駅 | |
水内駅 | |
坪野駅 | 坪野駅~田之尻駅間に旧国鉄2万km標あり |
田之尻駅 | |
津浪駅 | |
香草駅 | |
加計駅 | ※快速三段峡号停車駅 |
木坂駅 | |
殿賀駅 | |
上殿駅 | |
筒賀駅 | |
土居駅 | |
戸河内駅 | ※快速三段峡号停車駅 |
三段峡駅 |
使用車両
全列車、227系が使用されている。主に2両編成~4両編成での運行。
関連動画
関連項目
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