105系は、国鉄が開発し、現在は主にJR西日本で運用されている直流通勤型電車である。
概要
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103系の姉妹車であり、最短で2両からの短い編成を組むことが可能。
103系は大都市で走ることを前提に機器を分散して積むのに対して、105系では増解結がよくあることを前提とし、1両にすべての機器を積み込んでいる(1M方式)。このスタイルは飯田線用に開発された119系をはじめ、JR東日本が旧型車の機器を流用して製造した107系にも継承された。
地方で細々と走っていた旧型国電を置き換えるのに最適であり、JR西日本の閑散路線ではよく見かける存在となった。
1981年より新造された3扉車と、1984年より103系を改造して誕生した4扉車の2種類が存在する。
改造車の種車は全て103系で、東京の常磐緩行線にて地下鉄千代田線への直通運転に使用され、鉄板焼き電車として悪名高き103系1000番台が多数を占める。0番台からの改造車も少数存在する。
JR東日本では0番台からの改造車が仙石線末端部のローカル運用に就いていたが、1998年に撤退している。その後は新秋津と久里浜にある訓練センターで訓練車としての余生を送っていたが、2008年までに209系と交代し姿を消した。
JR西日本では日根野電車区、岡山電車区、広島運転所、下関総合車両所に長年所属し、電化ローカル線の主役を担いつづけてきた。近年は末期色化計画により単色塗装化(和歌山地区→エメラルドグリーン、山陽地区→末期色)が施されながら活躍を続けていたが、2015年以降227系による置き換えがスタートしており、國鐵廣島広島地区では2019年3月ダイヤ改正で運用終了、和歌山地区では2021年3月ダイヤ改正で運用終了となっている。
和歌山地区に配属されていた車両が全廃されたことで103系からの改造車は全て姿を消し、現在残っているのは岡山・下関地区の新造車だけであるが、新造車も既に車齢40年を超えており、置き換えは時間の問題と思われる。ただし、本系列運用線区における地上設備上の問題で227系による置き換えは他系列優先となっており、2025年も検査出場が確認されている。
活躍路線
和歌山地区 ※運用終了
岡山地区
広島地区 ※運用終了
下関地区
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関連項目
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