概要
ニコニコ動画では主に『宇宙大作戦 スタートレック』、シーズン1の「怪獣ゴーンとの対決」の戦闘シーンのことをさす。日本での初放映では第12話、米国放映順では第18話に当たる。動画を見れば分かるが、全体的に言えば地味である。
そもそも人を殴ったり、拳が空を切ったりしただけで、大きい音が出るわけがない。
しかし、SEが入ってないと何が起こったかが分かりにくかったり、迫力に欠けたりする。
そういう意味ではスタートレックはリアリティを追求した、非常に論理的な作品といえよう(?)。
史上最低と銘打ってあるが、スタートレックが1966年の作品だということを知れば、このシーンも感慨深いものになるのかもしれない。
加えて「映画史上~」というタイトルが付けられている場合が多いが、このシーンが含まれている回は劇場版ではなく通常のテレビ放送話である。
史上最低の戦闘に至った経緯
惑星連邦の前哨基地を破壊した異星人”ゴーン人”の宇宙船を追跡していたエンタープライズ号。
しかし、ある星系に侵入した途端、両宇宙船は”メトロン人”と名乗る未知の存在に拿捕されてしまう。
自らのテリトリーを侵されたメトロン人は「地球人とゴーン人は共に遺伝的に暴力行為を好む生物」だと非難し、両者の紛争を解決する手段として「両宇宙船の船長同士を対決させ、負けた側の宇宙船を乗員ごと破壊する」という決闘を提案。両者の言い分も聞かずにそれを実行してしまう。
かくして地球と同じ環境の惑星へ転送されたカーク船長は、爬虫類のようなゴーン人船長との決闘を強いられる。ゴーン人は動きが鈍く知能も低いが、地球人よりも頑強な肉体を有しており肉弾戦では勝ち目が無かった。カーク船長が勝つ為には、メトロン人が惑星上に用意したという”武器”を探し出さねばならないが、惑星には荒野が広がるばかりでそれらしきものは見当たらない。
一方、船内に残されたスポック副長らは、ゴーン人が単なる侵略者ではない事に気づきつつあった……
余談
原作としてクレジットされてはいないものの、フレドリック・ブラウンのSF短編小説『闘技場』が元ネタであるとされており、英語原題も『Arena』で同じである。
このほかに『闘技場』にインスパイアされたと言われている作品には、テレビシリーズ『アウター・リミッツ』第27話「宇宙の決闘」と藤子・F・不二雄のSF短編漫画『ひとりぼっちの宇宙戦争』がある。
ディスカバリーチャンネルの番組「怪しい伝説」では、上述の”武器”が実現可能か実験を行った事がある。
また、「AVGN」のスタートレック回でもネタにされており、本エピソードの人気がアメリカ本国でも高い事が伺える。
更に2013年に発売したゲーム「STAR TREK THE VIDEO GAME」のCM動画では、カーク船長を演じたウィリアム・シャトナー氏本人が40年越しのセルフパロディを行っている。
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関連項目
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