小橋建太とは、京都府福知山市出身の日本のプロレスラーである。
本名は小橋健太、1967年3月27日生まれ。
全日本プロレスの四天王時代を築き上げ、NOAHを日本の3大メジャープロレス団体に押し上げた選手の一人。
概要
プロレスリング・ノア所属の日本を代表するプロレスラー。
小細工はせず、相手の技を受け、それより強い技を出すというまっすぐなプロレスリングスタイル。
しかし近年では相手の技を避ける動作が目立ち、逆に大技を受けさせることを強要させているとして、
一部の掲示板からは「勝ちブックおじさん」や、ノアの箱舟とかけて「ブック船長」と呼ばれている。
「鉄人」「絶対王者」と呼ばれながらも怪我、自病による欠場が多く、ブランド化された存在には安易に黒星をつけさせることが出来ない故の、ビジネスとしてのプロレスへのファンの葛藤の表れとも言えよう。
入場曲はGrand Sword(前奏のあり・なし、アレンジの相違等、バージョンがいくつかある)、
BRAZIN(「絶対王者」と呼ばれたGHCヘビー級チャンピオン時代に使用していた)など。
主な技は、逆水平チョップ、剛腕ラリアット、ハーフネルソン・スープレックス、
スリーパー・スープレックス、ムーンサルトプレス、バーニング・ハンマー等。
生き様同様の真っ直ぐ過ぎるファイトスタイルと全盛期時代にムーンサルトプレスを使いすぎた反動で、
膝を中心とするあらゆる部分に爆弾を抱えていると言われている。
また、腎臓ガンを患って腎臓を一つ摘出していながらもファイトスタイルを全く変えないその姿に、
小橋の寿命を心配するプロレスファンが多いのもまた事実である。
ちなみに海外のプロレスファンからは、既に「生き神様」同様の扱いを受けており、
行く先々の国でプロレスファンの熱烈な歓待を受けているそうだ。
盟友・秋山準
同じ団体に所属する秋山準とは全日本時代の第一次バーニング時代から深いつきあいがあり、
互いに心を通わせ、信頼しあう仲である。
秋山は小橋を尊敬する先輩と仰ぎ、小橋は秋山を深く信頼している。
実際、NOAH初のビックマッチである有明コロシアム大会・初の東京ドーム大会におけるGHCヘビー級選手権試合の二度、メインイベントの大舞台で二人は激闘を繰り広げており、NOAHの中では外れ無しの絶対的カードと呼ばれている。二度の長期欠場明けの復帰戦(2007年、2011年)でも肌を合わせているところから、その信頼性がうかがえる。
『プロレスと重婚した男』小橋建太
だが、そのストイックと言う言葉では語りつくせない練習量とプロレスへの愛情から、
”鬼嫁”こと北斗晶と結婚した佐々木健介を『プロレスラーと結婚した男』と呼ぶのになぞらえて、
小橋建太を『プロレス(の女神)と結婚した男』と言うことがある。
(由来は2005年のNOAH東京ドーム、実況である矢島学アナの言葉から。)
実際「好きなタイプ:赤コーナー」と自分でもネタにしたことがある。
(プロレスでは格上のレスラーが赤コーナーサイドに陣取る)
実際腎臓ガンで入院した際に会社から「病室にダンベルを持ち込ませるな」との指示が全選手・スタッフにあった事から見ても、小橋の凄さが分かるだろう。
(実際、小橋にとって『リハビリ』とはウエイトトレーニングの事を指すらしく、
受身・スパーリングをやって、初めて『プロレスの練習』ができるようになったと考えているらしい)
又、彼は今でも誰よりも朝早く(一説には、朝の5:30)有明の道場に現れ、
若手と共に汗を流すと言う生活を送っているらしい。
ちなみに秋山は小橋の嫁になる条件として、
「エアコンの設定温度は16度、朝3時半に起きて食事の準備をする」と言う常人では到底不可能なものを挙げていたが・・・
お相手は元アイドルであり、現在は演歌歌手のみずき舞さん(36)。
約10年間の交際を実らせてのゴールインで、震災で遅れたものの挙式、披露宴を行った。
果たして秋山の言う小橋の嫁の条件を達成できるのかどうかはわからないが、
現在も献身的な愛で支えて下さっている様子。
『鉄人』と呼ばれた男の引退
腎臓ガンの摘出手術を受けた後、奇跡とも言えるカムバックを果たした小橋であったが、その後も膝・肘・首など身体中に抱えていた爆弾に悩まされ、長期欠場と復帰を繰り返すこととなる。
そして2012年7月に手術を受けた首の怪我の回復具合が思わしくなかった事や、腎臓ガン手術後の食事制限などで自身が納得できるレベルの肉体を維持する事が難しくなったことにより、「これ以上、小橋建太のプロレスが出来ない」との思いから、2012年12月、ついに「引退」の二文字を表明するに至る。
この時初めて骨盤が真っ二つになっているという、生命に係る重症を負っていた事も明らかになった。
引退の舞台は、2013年5月11日。場所は日本武道館。
「FINAL BURNING」と銘打たれたメインイベントは、かつてプロレス大賞ベストマッチを受賞した時のタッグパートナーや対戦相手であった秋山準・武藤敬司・佐々木健介らをパートナーに迎えての8人タッグマッチであった。
「今、幕を閉じようとしているプロレス人生、自分の青春でした。
しかし、まだ、46、47、48と、青春は続きます。ひとつの青春は終わりましたが、また次の青春を頑張ります。
ファンの皆さん、私は、最高のプロレス人生を歩くことができました。本当にありがとうございました!! 」
そして現在・・・小橋建太、第2の青春
2013年度プロレス大賞にて特別功労賞を受賞した小橋は引退後、自らの事務所「Fortune KK」を立ち上げ、プロレス解説者として様々な大会リポートやトークショーを行うようになった。2014年には自身初のプロデュース興行を開催、ガンと闘う子供達への援助活動も行っている。
引退してもなお、『鉄人』と呼ばれた男は今もプロレスとともに青春の日々を送り続けている。
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