帯ひろ志とは、漫画家である。
概要
ペンネームは出身地である北海道帯広市に由来する。1982年、『月刊少年ジャンプ増刊』にて『星の王子さま』でデビュー。以降、『月刊少年チャンピオン』や『コミックボンボン』で主に児童向け漫画を描いている。
代表作として有名であるのが、『コミックボンボン』で8年にわたり連載していた、「がんばれゴエモン」シリーズであろう。その内容の面白さももちろんのこと、時折見せる無駄なお色気シーンに釘付けになった人も多いはずである。
2014年8月2日、突如脳出血に倒れ、そのまま意識を取り戻すことなく翌3日、逝去。
その僅か数時間前にゴエモン続刊についてファンに問われ『単純に編集部の人手不足で遅れているそうです。待っててくださいね(^ ^;』と返事を送っており、最期までファンに対して真摯に接し、その予期せぬ病魔のあまりの突然の来訪を物語っている。
コミック『がんばれゴエモン』シリーズ
ゲームの旅路をなぞりつつも、ゲーム通りには行かない熱い展開。
随所に散りばめられた抱腹絶倒必死、キレのあるギャグ。
そして、ヤエちゃん(初期はおみっちゃんも)によるお色気たっぷりのサービスシーンがゴエモン一行の旅に華を添える。
単純なゲームのコミカライズに終わらない作品なのである。
特に、ヤエちゃんが人魚変化の術を使う回の載ったボンボンを大切にしていた読者も多かったであろう。
ヤエちゃんのお色気シーンが話題の中心に上がりがちだが、実は内容も鋭い。
マッギネス編にて、小竜太がゴエモン一行に同行しない理由や、 きらきら道中編でゴエモンインパクトがインパクト星人であることについて生じる矛盾など、ゲームでは少し強引だった展開も丁寧にドラマが描かれている。
戦闘シーンも一筋縄ではいかず、ゲームに出演する敵キャラはもちろんのこと、オリジナルの強敵・難敵もゴエモン一行を苦しませる。獅子重禄兵衛がゲームでは不発に終わっていた『からくり卍固め』を決めてくるなど、厳しい戦いを強いられることが多く、見ていてハラハラさせられることもしばしば。それをあっと驚く作戦や必殺わざで切り抜けるゴエモン達には目が離せない。
とはいえ、やはり根っこは爆笑珍道中。
ヤエちゃんにホメられるとすぐに美形化するゴエモンや、普段は二枚目なのに伸びるチョンマゲを気にするサスケなど、一癖も二癖もある面々が毎回巻き起こす大騒動にゲームをプレイ済みの人も、プレイしたことがない人も、気がついたらゴエモンワールドにどっぷり漬かっていることであろう。
新装版がんばれゴエモン
復刊希望の声がついに伝わって、帯先生の描き下ろしが追加された『新装版 がんばれゴエモン』の復活が決まった!やったぜ!ヤエちゃん!!
古参のコミックボンボンを読んできた読者だけでなく、ニコニコやまとめサイトなどでヤエちゃんを知った人もこの機会に是非読んでおこう!!
コミック版がんばれゴエモン第一作、『ゆき姫救出絵巻』全3巻を1冊にまとめ、描き下ろしページを追加したもの。
ちなみに、購入特典として描き下ろしペーパーの付く店もあるので、品切れになる前に購入しよう!
なお、元々出ていたKCデラックス『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻 第3巻』のAmazon価格は、現在1,250円。
一巻分だけなのに、プレミアのおかげで新装版とほぼ同じ値段となってしまっているため、素直に新装版を買おう!
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外部リンク
関連項目
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