概要
2018年の第17回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品。
人を平然と殺せるサイコパスがマスクを被った連続殺人鬼に襲われ、自分も知らなかった体の秘密と過去、そして無くしていた人間性と向き合っていく。
倉井眉介曰く、海外ドラマの『デクスター』に触発されて書いた作品で、『デクスター』の第8シーズンで感じた不満点などを自分なりに再解釈し、主人公の設定などに組み込んでいる。
2023年12月1日に、監督に三池崇史、主演に亀梨和也を据えた映画が公開された。
あらすじ
2000年2月6日、東間夫婦の住む館から、とある実験を施された4人の児童が保護され、裏庭からは15体の小さな遺体が発見された。
それから26年後、高級マンションの地下駐車場でレインコートに異形のマスクを被った謎の男に襲われたサイコパスの二宮彰は、すぐさま復讐を誓うも、負傷したことで彼の中の何かが壊れ、変貌してゆく。
一方そのころ、頭部を斧で叩き割って脳を持ち去る猟奇事件が世間を騒がしていた。
登場人物
- 二宮彰
- 主人公。普段は腕の良い弁護士としての仮面をかぶって人当たりよく過ごしているが、本性は自己中心的で傲慢なサイコパス。自身にとって邪魔な人間を何人も殺してきたが、負傷によって脳内に埋め込まれたチップに狂いが生じ、人本来が持つ共感性と過去の記憶を思い出す。
- 戸城嵐子
- もう一人の主人公。ガサツそうな見た目の実直な女刑事。
- 杉谷九郎
- とある目的のため人を切り刻むマッドな医者。二宮の唯一の友人で、彼の本性を知る数少ない人物。
- 荷見映美
- 二宮が顧問を務める不動産屋の社長令嬢。二宮とはお互い打算で付き合っている。趣味は映画鑑賞。
- 乾登人
- 荷見が尊敬する正義感の強いベテラン刑事。剣持を執念深く追うが、その手段はもはや違法捜査の域に達している。
- 剣持武士
- 保険金目的で妻を殺害したとされるも不起訴になった粗暴な男。乾とは因縁がある。
- 栗田
- 「脳泥棒」事件のため捜査チームに加わったプロファイラー。
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関連項目
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