悪魔超人とは、漫画『キン肉マン』に登場する超人の属性である。
概要
超人の中でも冷血・冷酷・冷淡の武闘派集団であり、自分たちの目的の前に立ちはだかる敵は徹底的に叩き潰し、殺すことも厭わぬ恐怖の超人軍団である。正義超人とは対立する勢力であり、正義超人殲滅と全宇宙の支配を目的としている。ファイトスタイルも残虐超人以上に残虐であり、ルール破りすら厭わない。あまりの危険すぎる存在のため、宇宙超人委員会も彼らの超人オリンピック参加を認めていなかった。
一方、権力の一極集中を阻止する方針のためお世辞にも一枚岩とは言えなかった正義超人と違い、悪魔超人は組織として上下関係が明確にされており、悪魔将軍という頂点に立つ存在がおり、その下に幹部である悪魔六騎士、そして7人の悪魔超人に代表される兵隊たちという風に階級が分類されている。上からの命令は絶対であり、戦いに敗れた者には死をもって制裁が与えられる。その一方、彼らの団結力と結束力は強く、完璧超人始祖編では悪魔将軍のために死をも恐れないほどの忠義を示していた。
悪魔超人の開祖は、地上の超人に可能性を感じて超人墓場を去った完璧超人始祖・ゴールドマンであり、悪魔将軍その人である。ゴールドマンは、この世への反骨心・劣等感・憎悪といった地上の超人たちの中にもあるいわゆる「負の感情」に着目して超人の進化を模索し、後に京都の金閣寺が建てられる場所に「ゴールデンキャッスル」を造り、そこで自ら超人たちを鍛えたことが悪魔超人の源流となった。その後、大魔王サタンと結託したゴールドマンは悪魔超人たちの本拠地を地上とは違う別次元の「魔界」へと移住する。魔界の統治は、エリート中のエリートであるアシュラ一族に任せ、アシュラ一族は正義超人におけるキン肉王家のような存在となる。
正義超人との戦いで悪魔将軍が敗れたことでその組織は一度崩壊する。しかし、完璧超人始祖との戦いを機に悪魔将軍が復活したことで再び組織は復活し、離脱していたバッファローマンやアシュラマンも復帰。再び表舞台で活躍することとなる。
『キン肉マンⅡ世』では、残虐超人、完璧超人と共に「悪行超人」という一つの団体になっており、生き残っていたサンシャインが首領となっている。
7人の悪魔超人
いわゆる平悪魔の中でも精鋭部隊として集まったメンバーであり、悪魔超人の尖兵として最前線で活躍する独立した集団である。彼らの指導は悪魔六騎士が行ったようだが、特にスニゲーターが鬼軍曹としてトレーナーとなっていた。リーダー格のバッファローマンは、実力的には悪魔六騎士と遜色がないレベルで、そのポテンシャルから悪魔将軍から自らを超えうる存在と見られている。
かつて残虐ファイトを繰り返していたことから宇宙超人委員会から危険視され、超人ホイホイによって閉じ込められ宇宙へと追放されていた。しかし、ひょんなことから脱出してしまい、超人オリンピックV2チャンピオンのキン肉マンに戦いを挑む。
後に、正義超人に転向していたバッファローマンが復帰し、完璧・無量大数軍との全面戦争に参加。悪魔将軍と悪魔六騎士が超人墓場に攻め入るための陽動部隊として姿を現し、完璧超人殲滅の命に従う。
所属する超人
悪魔六騎士
悪魔超人軍の最高幹部であり、悪魔超人の中でも選りすぐりのエリート集団。7人の悪魔超人をはじめとする一般の悪魔超人に対して命令を下したり、監督したり、指導をする立場にある。かつて、ゴールドマン(悪魔将軍)から直接指導を受けており、いわば悪魔将軍の弟子にあたる。また、大魔王サタンの分身ともされており、それぞれが悪魔将軍の体のパーツになることもできる。
6人の中で明確に誰がリーダーという描写はないが、魔界の王子であるアシュラマンと六騎士の首領格と呼ばれるサンシャインが事実上のリーダー格と思われる。
所属する超人
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関連項目
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