時間超人とは、漫画『キン肉マン』及び『キン肉マンII世』に登場する超人の属性である。
概要
キン肉マンII世第二部「究極の超人タッグ編」で初登場。21世紀から20世紀にタイムワープし、それを追った新世代正義超人達が現役当時の伝説超人達と相まみえる機会を作り、作中の戦いの敵役「世界五大厄」、また主人公の一人カオス・アヴェニールが活躍した。
後に超神編の後半で“刻の神”が創造した超人達の属性として再びその名が現れる。二つの「時間超人」が名前が同じだけで繋がりは無いのか、設定が統合されていくのかは今後の展開次第である。
時間超人(究極の超人タッグ編)
残虐超人の突然変異によって誕生した存在。頭に「魔時角」と呼ばれる一本の角を持ち、これを折る事によって一生に一度だけ過去にタイムワープすることが可能。また体内に蔵する「エキゾチック物質」を消費することで自身の時間をわずかに移動することができ、試合中の攻撃や回避に活用して有利に戦う事ができる。
作中では残虐超人は悪行超人の一派という設定になっていたが、最初の時間超人ホーラ・アヴェニールは正義の心を持ち、一族を率いて辺境の惑星に移住。魔時角の使用を厳禁し、アヴェニール王国は平和に栄えていった。
だが250年後、悪の心を持つ時間超人ライトニングとサンダーの二人によって王国は壊滅。ライトニングとサンダーは正義超人を壊滅させるため20世紀へと移動する。アヴェニール王家の遺児カオス・アヴェニールもそれを追うが、目的の時間の7年前に到着して記憶を失ってしまう。
以降の展開は「世界五大厄」と「カオス・アヴェニール」の記事を参照。
所属する超人(正義・時間超人)
所属する超人(悪行・時間超人)
時間超人(超神編)
超人の神々が超人を創造した時に、“刻の神”によって創造された超人達。彼らは“刻の神”から与えられた特殊な能力を持つため、他の超人達と区別するために神々から「時間超人」と呼ばれた。つまり“慈悲の神”ザ・マンが鍛えた完璧超人、そうでは無い下等超人、ゴールドマンが鍛えた悪魔超人、シルバーマンが鍛えた正義超人、正義超人の中でも残虐殺法を使用する残虐超人よりも遙かな昔から存在したカテゴリーで、最も古くから存在した「他の超人とは違う存在」である。
この「旧世代の時間超人」はレバノンのバールベックなどに拠点を築いていたようであるが、勢力を伸ばさずに絶滅していったのか、完璧超人始祖が語る太古の下等超人達の歴史の中には現れていない。
前述の「250年ほど前に残虐超人の突然変異として現れた時間超人」は、彼らの隔世遺伝によるものだろうか?
それから数億年の時が過ぎ、現代(1989年頃)。超人達のパワーの増大によって世界が崩壊しかけている危機の中、それを利用して本当に世界を崩壊させて遙かな未来で世界の再建を目論む“刻の神”によって新たに創造された時間超人が現れた。現在のところ、確認されているのは7名。頭部に魔時角は確認できないものの、実は彼らはカムフラージュして隠し持っている。
時間超人たちは、創造主である刻の神に対して信仰心ともいえるほどの絶対的な信頼と忠誠心を寄せている。不完全な現世を破壊し、遥か未来に新たな理想郷を築こうとする刻の神の野望を実現させるため、「神の兵士」として動き出す。「時間超人以外は人にあらず、滅べばいい」と言い切るほどの危険な選民思想を持っており、他の超人を「旧式の超人」と呼んで見下している。
時間超人の創造にはマグネット・パワーのような「星のエネルギー」を生命として与えることが必要であり、地球はオメガの星と同じ崩壊の危機に直面することになる。
所属する超人
エル・ドミノス
- ”疾風の刻" エル・カイト
口癖は「ヒャフヒャフ」。
「エル」はメキシコで使われるスペイン語の定冠詞で、英語で言えば「ザ・」にあたる。「カイト」は凧揚げの凧の意味。つまり「ザ・凧」という意味の名で、洋蛸のようなイメージのマスクをかぶり、空中殺法が得意そうな容貌。ドミネーターとのタッグ名を両者の名から「エル・ドミノス」と名付けたが、自分の名は「エル」しか付いていない。それでいいのか。
必殺技は大きく空中にジャンプし、背の翼を広げて急降下して頭突きを喰らわす「ブラッドオーシャンダイブ」。 - "怒濤の刻" ドミネーター
口癖は「ゴガゴガ」か「ガゴガゴ」。
硬質の仮面のような顔付きで、目元はザ・ナチュラル、口つきはヘイルマンに良く似ているが偶然の一致だろう。大柄な体格で、両肩に尖った突起物を備えておりとして戦闘にも使う。
必殺技は肩のトゲを突き刺す「アンガースティングボール」、四の字固めをブリッジで強化した「ドミネーター式フィギュアフォーレッグロック」。
五大刻
刻の神より最も愛されし特別な時間超人の5人。刻の神が理想とした時間超人の完成形。いわば時間超人の幹部クラスにあたる超人たちである。
エル・ドミノスのことを「出来損ないの失敗作」と評しており、彼らよりも格上の時間超人である。実際、エル・ドミノスの2人とは比べ物にならないレベルの圧倒的な強さを発揮しており、パピヨンマンと戦ったキン肉マンマリポーサは「完璧超人始祖と比肩しうる」と評している。パピヨンマンの超人強度は神と同じレベルの1億パワーであることが明らかにされており、他の4人もそれと同等クラスと考えられる。
1億パワーはこれまで神のみに託された超人強度だったが、刻の神は不可能を可能とした。もっとも、その技術はまだ不安定であり、エル・ドミノスのように時間超人全員が1億パワーを有しているわけではない。だからこそ、彼らは自分たちの力に絶対の自信を持っており、従来の神々ですら畏怖の気持ちを全く持っていない。むしろ、刻の神こそが唯一にして絶対の神だと考えており、他の神のことを見下してすらいる。
彼らの目的はパールベックに眠る時間超人の命の源である力=マグネットパワーを確かめることであり、エル・ドミノスの戦いぶりからバールベックの地を時間超人量産のための拠点とすることを決める。
ちなみに彼らの二つ名は「黎明(夜明け)」、「燦然(朝日などが光り輝く)」、「黄昏(夕暮れ)」、「宵闇(夕闇み)」、「終焉(命の終わり)」とそれぞれで時の流れ(人の一生?)を表現している。
- "終焉の刻" ファナティック
口癖は「ニャガニャガ」。
サイコマンと瓜二つの姿をした時間超人。言動や性格、口癖もサイコマンそのものだが、本人は別人だと否定している。名前のファナティックは「狂信者」を意味している。 - "黎明の刻" エクサベーター
名前の由来は英語で「掘削機」または「ショベルカー」を意味しており、右腕が巨大なショベルカーになっている。 - "燦然の刻" パピヨンマン
口癖は「リラリラ」。
その名のとおり蝶をモチーフにした超人であり、背中に蝶の羽根が生えている。バールベックでマグネットパワーを掘り当てた超人であり、そのままバールベックの管理者となる。 - "黄昏の刻" ペシミマン
西部劇のガンマンのようなコスチュームを着用した超人。ペシミとは「悲観論」という意味。 - "宵闇の刻" エンデマン
口癖は「バッコバッコ」。
石材のような姿をした巨体超人。エンデとはドイツ語で「終わり」を意味している。
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
- 完璧超人
- オメガ・ケンタウリの六鎗客
- キン肉マン(アニメ)
- 超人血盟軍
- キン肉マン「超人」(学研の図鑑)
- キン肉マンの登場人物一覧
- オモシロ起源説
- 超人強度
- 邪悪の神(キン肉マン)
- 超神
- 正義超人
- 悪魔超人
- 運命の5王子
- リアル・ディールズ
- ス゚パーン
- 残虐超人
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