完璧超人始祖とは、キン肉マンに登場する完璧超人の起源となった11人の超人である。
さらば天上界よ
太古、超人たちの所業が神の怒りに触れ、カピラリア七光線での絶滅の審判が下された。
その際、慈悲深い1人の神が見どころのある超人たちは生かすべきだと主張し、生き残る超人を選抜・指導するため神から超人となり天から下った。
この際、神に見いだされた10人の超人と、神の座を捨てた1人の超人が完璧超人の始祖、完璧超人始祖である。
そのメンバーは悪魔超人の長「悪魔将軍」、正義超人の開祖「シルバーマン」、裁きの神「ジャスティス」など、キン肉マン世界での神話レベルの超人がそろっている。
はるかに神たる資格を持っていると私は確信しているほどだーーーっ!
- 完璧・零式 ザ・マン(超人閻魔)
超人抹殺の際にただ1人異を唱えた慈悲深き神。その後、天より下り超人となった。普段は「種に交われば種にあらず」の考えのもと、下等超人との接触を避け、超人墓場より監視と指導を行っていたが、超人界に広がったある奇妙な力を危険視し、完璧・無量大数軍に抹殺指令を下す。
・超人強度:9999万パワー
・必殺技:鉄拳制裁 <完武>兜砕き 完璧・零式奥義千兵殲滅落とし
・口癖:グロロロ - 完璧・壱式 ゴールドマン(悪魔将軍)
悪魔将軍の完璧超人時代の呼び名。ほかの始祖たちからも一目置かれていたが、意見の対立により離脱。その後、ゴールデンキャッスル(現KINKAKU)を築き、地上の猛者を圧倒的な力と恐怖でまとめ、悪魔超人とした。武による世の平定を目指しており、そのためにはどんな手を使っても倒すべしという考えを持つ。
完璧超人始祖との戦いには、全始祖抹殺を掲げ、悪魔超人、悪魔騎士を率いて戦いに挑む。
旧作では弟と同格であることが認めらず、サタンの力を借りて悪魔将軍となったと語られたが、無かったことにされたようだ。一応現在もシルバーマンの主張への対抗心は残っているらしく、スグルの可能性と影響力を前向きに認めたうえで、その影響を受けた悪魔超人を更に鍛え上げてスグルを超えた領域へと至らせようとしている。
・超人強度:1500万パワー
・必殺技:地獄の断頭台 地獄の九所封じ 完璧・壱式奥義神威の断頭台
・口癖:バゴアバゴア フン! - 完璧・弐式 シルバーマン
ゴールドマンの弟。これまでは「銀のマスク」として登場していた。彼も完璧超人始祖であったが、兄の離脱の後に彼も離脱。その後、シルバーキャッスル(現GINKAKU)を築き、戦いを通して相手と分かり合うことを説き、正義超人を拓いた。
キン肉マンの祖先であるということも今回の戦いで明かされた(つまり悪魔将軍はキン肉マンの遠縁のおじさん)。
友情という理想を目指したものの、本人は虐殺王と呼ばれた完璧超人そのままで、新しい時代の理想は子孫たちに託している。
・超人強度:1500万パワー
・必殺技:パーフェクトディフェンダー 完璧・弐式奥義アロガントスパーク
・口癖:ツアーッ - 完璧・参式 ミラージュマン
現世と超人墓場をつなぐ黄泉比良坂を神代から守る番人。ダイヤモンドパワーと鏡に映った姿を攻撃し、相手の行動を封じる姿鏡体殺封じを得意とする。また幻覚を作り出し、地上からの超人の侵入と強硬派の始祖の地上への進攻を防いでいた。後者が主任務に思えてならない。
また、力を求めてやってきた超人が超人が完璧超人に相応しいかを測る試験官と、合格した超人の完璧超人への転生も彼の仕事である。一人だけ妙に激務すぎやしないか。
必殺技は右腕をダイヤモンドに変え相手を貫く「カレイドスコープドリラー」。
・超人強度:2200万パワー
・必殺技:姿鏡体殺封じ カレイドスコープドリラー
・口癖:ゴバッゴバッ
- 完璧・肆式 アビスマン
真っ向から敵を粉砕することを得意とし、正面からの対決なら始祖最強を自負する超人。その資質は超人閻魔にも認められており、「パーフェクト・ザ・ルール」の称号を与えられる。戦いでは強力なタックルと背後からの攻撃を無効化する「アビスガーディアン」を使用し、どんな攻撃も正面から受け止め、全力で受け切ったうえで叩き潰す完璧超人の美学を体現する。
必殺技は相手の顎に拳を当て、キャンバスへ頭から叩きつける「奈落斬首刑」。
変装して部下の仕事を見回る事もあり、現場にとっては大変心臓に悪い上司である。
・超人強度:2600万パワー
・必殺技:グレイブヤードタックル 完璧・肆式奥義奈落斬首刑 アビスガーディアン
・口癖:モガモガ
- 完璧・伍式 ペインマン
体全体がダイヤモンドより強い緩衝剤で覆われており、悪魔将軍ですらゴールドマン時代に一つも破壊できなかった。このエアバッグはすべての攻撃を吸収し、本人は全くペインを感じない超人である。
必殺技は緩衝剤の柔らかさを生かした絞め技「テリブルペインクラッチ」。そのあまりの心地よさに包まれた者がみな天国へ旅立っていくほどである。
常に明るい笑いを絶やさず、話し好きで考え方も柔軟。ゴールドマンとの言い合いを心から楽しんでおり、離脱された時は悲しんでいた。彼との語らいの記憶が、数億年の後に悪魔将軍の窮地を救うことになる。
・超人強度:1800万パワー
・必殺技:ファイヤーボールプレス テリブルペインクラッチ
・口癖:テハハハ
- 完璧・陸式 ジャスティスマン
かつてゴールドマンとシルバーマンの「天上兄弟喧嘩」を裁いた裁きの神ジャスティスその人。裁きの天秤を持ち、戦いを通して相手の罪を裁く。
必殺技は相手の顔を掴みキャンバスに叩きつける「完璧・陸式奥義ジャッジメント・ペナルティ」。
役目に相応しく秩序を重んじる堅物な性格だが、堅物すぎて逆にフリーダムな行動に出る事も。
初登場時は旧作どおりマントをつけたラーメンマンのシルエットだったが、次週にはオーバーボディを破り真の姿を現した。ゆで曰くラーメンマン型のほうがデザインが楽であったが、このままでは昔のキャラを超えられないと判断し、大幅に変更したとのこと。なんという冷静で的確な判断力なんだ!!
・超人強度:1500万パワー
・必殺技:タービンストーム ジャッジメントクラッシュ 完璧・陸式奥義ジャッジメント・ペナルティ
・口癖:ハワーッ - 完璧・漆式 ガンマン
イレギュラー(下等超人の中でも比較的強い者)は積極的に粛清すべしという考えを持つ始祖の強硬派。ミラージュマンが敗れたことにより地上との通行を阻む者がいなくなったため、イレギュラーを粛清するため地上へと現れた。
戦いでは嘘を嫌い真実を見破る真眼(サイクロプス)を使い、相手の嘘や変身を見破り、筋肉の躍動や息遣いから相手の攻撃の発動をつぶす先手必勝の美学を持つ。パワーもすさまじくバッファローマンの角をチョップで簡単に切断する。さらに真眼を守る角エルクホルンを使い文字どおり敵を粉砕する。
必殺技は角を水平回転させ相手を砕く「完璧・漆式奥義エルクホルン・テンペスト」。
変身を下衆の極みと嫌い「私は変身などしなーい」「なぜなら私は今の己の姿に絶対的な自信を持っているからだーっ」などと発言しているが、本人が2回目の登場時に大幅なデザインの変更をされているのは内緒。ゆで曰く、理由は威厳が足りなかったから。なんという冷静で(ry
・超人強度:3800万パワー
・必殺技:真眼 完璧・漆式奥義エルクホルン・テンペスト 完璧・漆式奥義エルクホルン・コンプレッサー
・口癖:シャバババ - 完璧・㭭式 シングマン
イレギュラーは粛清すべしという考えに同調しているガンマンの盟友。その体は太古にアメリカ大陸に飛来した隕石で出来ており、恐ろしく硬い。肩のショルダーアーマリーにはみんな大好きな回転ノコギミック「ディスクカッター」が仕込まれており、これを用いて敵を切り裂いたり、砂を取り込み完璧なる人工石「コンプリートコンクリート」を調合し相手の体を固めてしまうことも可能。
必殺技は自分の体を打ち合わせ強力な衝撃波を生み出す「シングデモリッションウェーブ」で、世界中に建てられた「完璧の巨像」を破壊して回っていた。
劇中では最初はレスラーらしい身体を使った攻撃を仕掛けていたが、相手が相手だったためギミック全開の戦法に切り替えており、超人レスラーとしての戦法はいまいち不明瞭。
・超人強度:3000万パワー
・必殺技:ショルダーアーマリー・ディスクカッター シングデモリッションウェーブ
・口癖:ギラギラ マッ! - 完璧・玖式 カラスマン
2羽のカラス「ネバー」と「モア」を連れたカラスに似た超人。ゴールドマンでさえ捕らえることができなかったほどのスピードを持ち、素早い動きで敵をつつくクロウビーク、技の受け手と掛け手を逆転させる「体躯鸚鵡返し」を使用する。また自分の羽や木の枝を生かしどんな場所でも素早く巣を作ることができる妙な特技を持つ。
必殺技はクロウビークでキャンバスを隆起させ、そこに相手を突き刺す「完璧・玖式奥義鴉の早贄刺し」。
・超人強度:2000万パワー
・必殺技:体躯鸚鵡返し 完璧・玖式奥義鴉の早贄刺し
・口癖:カラララ
- 完璧・拾式 サイコマン
完璧・無量大数軍のグリムリパーの真の姿。性格はつかみどころがなく、ほかの始祖をおちょくるような言動も多い。唯一シルバーマンだけは信頼していたようで、ゴールドマンとともに離脱したことで大変傷ついたと発言している。また、グリムリパー時代は、バッファローマンの力を探るためわざと負けるという完璧超人にあるまじき行為も行っていた。本人曰く、自害はすでに完璧を極めた真の完璧超人である自分には適用外とのこと。しかし、超人閻魔からの信頼は厚く、特命を任されるほどである。一見不穏分子のような雰囲気を漂わせていたが、本当は誰よりも仲間思いの人物だった。
戦闘では、超人の皮膚すら毟り取る強力な握力「巨握の掌」を使用。これによりハリケーン・ミキサーを真正面から受け止めて見せた。さらにヘル・ミッショネルズが使用した「サンダー・サーベル」「マグネット・パワー」もマスターしている。そもそもネプチューン・キングにマグネット・パワーを伝授したのがサイコマンなのであり、あの程度は本元である自分の猿マネだと蔑んでいる。(ネプチューン・キングはマグネット・パワーを伝授されたことにより調子に乗り、それが原因で完璧・無量大数軍の座を剥奪された。その後勝手に地上に侵攻し、無様に敗北したため最低の小物と言われている。このことからも完璧超人始祖の底知れ無さがうかがえる。)
・超人強度:1000万パワー
・必殺技:<完幻>ファントム・キャノン 完璧超人秘奥義サンダー・サーベル 完璧・拾式奥義輪廻転生落とし
・口癖:ニャガニャガ
特徴
ザ・マンが神の座を捨てて超人になった際に唯一残した神の奇跡「不老不死の力」を弟子である完璧超人始祖たちに分け与えており、彼らは太古の昔から現代に至るまでの長い期間を生き続けている。一般の完璧超人と違って彼らには「負けたら自害」という掟は適用されず、代わりに「超人という種族が十分に成熟し管理者が必要ないと判断するか、逆に超人の育成に失敗し自分たち以外の超人が絶滅したら自害」という管理者としてのルールを課している。
彼らの超人強度そのものは特別高いわけではなく、一番超人強度が高いガンマンですら3800万パワーである。同じ完璧超人でもネプチューンキングやネメシス、ポーラマンなどは始祖の超人強度を遥かに凌駕していることになる。しかし、彼らの本当の強さはは幾億年もの時の中で鍛え上げられた心身と技量であり、それらを踏まえた実力は完璧超人における精鋭中の精鋭である無量大数軍さえ遥かに凌駕している。また、彼らは長き研鑽の末に編み出したオリジナル・ホールドを持っており、始祖たちにとって、奥義とは自身の誇りであると同時に、師匠であるザ・マンを倒し、彼の悲願である師匠越えを果たすためのものである。
また、始祖たちはそれぞれ「天」「地」「氷」「焔」「風」「光」「土」「星」「闇」「雷」のダンベルを所有。これらは「絶対の神器」と称されており、これらのダンベルを超人墓場の超人閻魔(ザ・マン)の部屋にあるビギニングストーン(起こりの石板)と呼ばれる祭壇に全てセットすると、ザ・マンを含めた全ての始祖が消滅することになっている(もっともサイコマンが細工をしていたが)。
太古にザ・マンから永遠の命を授かった始祖たちは、寿命の尽きない新たな命を授かる代わりに本来の彼らの命をザ・マンに差し出している。つまり、始祖たちが所有するダンベルは彼らの分身ようなものであり、仮にダンベルが封印されてしまうと始祖自身も一切の動きを封じられることになる。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
- 7
- 0pt