『桃太郎道中記』とは、1997年にセガサターンソフトとして発売された双六ゲームである。
概要
一言で表現するなら、江戸時代バージョンの『桃太郎電鉄』(以下『桃鉄』)といった作品である。システムは『桃鉄』シリーズ、特に『スーパー桃太郎電鉄DX』(以下『DX』)の要素を取り入れた作品である。
なお、『桃鉄』シリーズの生みの親であるさくまあきらはこのゲームの開発にかかわっておらず、本作を『桃鉄』とは認めていない。[1]このため移植やリメイクは行われておらず、『桃鉄』ファンの間からも黒歴史どころか腫れ物として扱われてしまっている。
本作は各キャラクターに声優があてがわれており、声優陣は非常に豪華である。特に貧乏神や後述のボンビー大魔王のCVは衝撃的。
ゲーム内容
先述のとおり、おおまかにはそれまでの『桃鉄』シリーズのシステムを踏襲している。ただし舞台設定が江戸時代ということもあり変更が行われている。
- 通貨単位:円ではなく両となっている(ただし現実の両とは換算が異なる)。
- 服装:あしゅらなど、一部のキャラクターの衣装が変更されている。
- カード:お札で統一されている。一部の英語由来のカード名も和風に変更されている(例:デビル → 悪魔など)。
- 操作対象:時代が時代だけに、電車ではなく桃太郎電鉄のキャラクターとなっている。また、線路ではなく道(街道)を移動する。
- 乗り物:急行はカゴ、ヘリコプターは大凧となっており、飛行機に該当するものは登場せず、すべて帆船となっている。
- 司会:桃太郎と夜叉姫は操作キャラとして使われる都合上、司会から降板。かわりにいぬやま(CV:古川登志夫)・さるかわ(同:千葉繁)・きじた(同:丹下桜。悪魔と兼役)が務めている。そのため、この三匹はCPU含めて今回の操作キャラクターからは外れている。
- ボンビー:キングボンビー(CV:置鮎龍太郎)の子供版のちびボンビー(同:TARAKO)や物件を食うコマルン(同:田中真弓。小悪魔と兼役)、ご先祖様とされるボンビー大魔王が登場。大魔王のCVはなんとデーモン小暮閣下。まさにハマリ役ともいえる演技で、凄まじいインパクトを与えるのねん。また、大魔王VSカラクリ戦では神谷明(大悪魔と兼役)のハイテンションな実況が入る。
- 地名:江戸時代当時の地名に変更されている。その為、出発地は東京ではなく江戸になっている。
- 怪獣:ドジラとモモスラが登場。ただし、金太郎はプレイヤーキャラとして登場するため、モモトラマンがモモスラの相手になっている。ドジラの相手は、新たに登場した「ダメラ」が行う。ダメラのBGMは色々とマズイ気がするが、音楽担当はあのタケカワユキヒデである。
新要素
今作にて登場した新要素がいくつかあるが、先述のとおり今作はシリーズ外作品とみなされており、後の『桃鉄』シリーズに与えている影響は少ない。
- 一月に「富くじ」があることがある。当たれば賞金がもらえる。
- 目的地になる駅の物件を買い占めると「関所」が建つ。持ち主以外のプレイヤーが関所に止まると、通行料を支払わなければならない。
- 数年に一度、「鬼が島」が出現。目的地となると、外国同様二倍の賞金がもらえる。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
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