『ジャンプ放送局』とは、かつて週刊少年ジャンプに連載されていた読者投稿コーナーである。略称はJBS。
概要
1982年から1995年にかけて週刊少年ジャンプのトリを担当し続けたコーナー。基本毎週6ページ。
中期以降は放送局長・さくまあきらを始め、イラスト担当・どいん(土井孝幸)、レイアウト担当・えのん(榎本一夫)[1]、アシスタント・貧乳ちさタロー(横山智佐)の四名は、長期間同じメンバーだった事もあり、読者の印象に根強く残っている。他にも漫画家の鈴木みそや猫乃都も局員だった時期がある。
この他、アシスタントのショッカーO野や、元・投稿戦士の錯乱坊主は『桃太郎電鉄』シリーズで名前を確認することができる(後者はスタッフロールで)。また、新桃太郎伝説では、微笑みの村で登場するキャラクターに投稿者の名前が付けられている。例:サクラン → 錯乱坊主
毎回決められたコーナーに対してハガキで投稿を募集し、掲載されると各コーナーごと定められた得点を獲得。半年間のチャンピオンレースで最も得点を稼いだ投稿戦士が優勝し誌上インタビュー権が与えられた。ランキング上位10名も半年に1度発行される単行本にプロフィールを掲載する事ができる。
人気にともない、ハガキも大量に投稿されるようになった[2]が、さくまあきらの体調不良により惜しまれつつ1995年12月に終了となった。
2010年8月30日、ニコニコ動画で『さくまあきらアワー ~帰ってきたジャンプ放送局~』が放送された。
主なコーナー
奇特人間大賞
身の周りの変わった人をネタとして投稿するというもの。NG大賞と並び特に人気が高かったコーナー。余談だが、奇特というのは本来は変わった人の意味ではない。
ホビーにくびったけ!
プラモデル、野球盤、UNOなど、おもちゃに関する珍妙な言動やゲームあるあるをネタにするコーナー。スーパーファミコンの普及にともない、後期には「ゲームにくびったけ!」という派生コーナーも生まれた。特に新作ソフト発売後はそのタイトルに関するツッコミやネタが集中し、さくまが手がけた「桃太郎シリーズ」となると、さくまがコメントでちょっとした裏話や小ネタを披露する事が多かった。
TVいちゃもんいっちゃうもん→いちゃもんTV
テレビ番組やCMに対してオーバーな演出やドラマの些細な設定にツッコミを入れるコーナー。番組最初期から最後まで人気を集めた。単行本11巻から「いちゃもんTV」に改題。
恐怖のNG→NG大賞
意味不明!好き勝手!何でもアリ!ということで特にテーマの無いコーナー。隣のハガキを牽制するネタもプチ名物化した([このハガキつまんねーな→][←オレのハガキだー!]など)。最初期は「恐怖のNG」というタイトルで意味不明すぎるハガキや誤字脱字、字が汚いハガキを晒すコーナーであった。
ドラゴンボール大特集!!
当時連載していた『ドラゴンボール』。JBSでもこの漫画をネタにした投稿が多かった為に、NG大賞から単独コーナーとして独立した。単行本では毎回「鳥山先生ごめんなさい!」と謝っている。漫画の一コマのセリフパロやベジータの変装に人気が集中した。ちなみにセルゲームあたりで終了しており、パロディの域を越えていた事情もあったようだ。
ミスJBSコンテスト
男子諸君の目の保養コーナー。毎回テーマを設け、美少女イラストを募集。ハイレベルな投稿ハガキの中に、こっそりカオスなイラストを混ぜるのも定番化している。ハイレベルな投稿(中にはこのコーナーのみの常連がいたほど)を惜しみ、さくまがJBS終了後に自費出版でこのコーナーを発展させた雑誌を作った。中にはプロの道を歩んだ者までいる他に、プロの業界人がこっそり投稿していた事もある。「桃太郎シリーズ」名物の「女風呂」のグラフィックはここの常連が協力していた事でも有名。
わくわくだじゃれランド
毎回決められたお題に対し、ダジャレを毛筆でハガキに殴り書きをして投稿する。ダジャレの面白さよりも毛筆で書かれたしょうもないダジャレのバカバカしさを楽しむコーナーであった。
華麗なる一瞬
「○○な一瞬、○○○○○な時」という形式で日常のあるあるな一瞬を考える文章ネタコーナー。投稿レベルが非常に高く、常連の採用率が高かった。大人気コーナーだったがネタ切れで惜しまれつつ終了。
路傍の立て札
所謂三段オチ。最初に題名を書き、1つめ2つめは普通の事を書き3つめで落とす。これも常連の採用率が高いコーナーだった。現在ジャン魂Gで行われているコーナー「万物の三本柱」の元ネタ。
活字の体操
文字だけでイラストや情景を作り上げるアスキーアートの元祖のようなコーナー。大人気コーナーであったが、レイアウト担当のえのんの作業量があまりにも膨大だったために惜しまれつつ終了。
ほんのチョイ係
所謂普通のお便り、JBS最終ページの上半分を使い、投稿者の近況報告や、スタッフへの質問が行われたり、「○○シリーズ」と題して、コーナー化を目指した投稿が取り上げられたりした。
実際に、世間ではあまり印象がよくない芸能人をほめ倒す「判官びいきシリーズ」が、「匠の人々」としてコーナーへ昇格した例もある。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
ジャンプ放送局に関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
関連リンク
- JBS memorial
有志による記録サイト
脚注
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