概要
第8回ファンタジア長編小説大賞特別賞受賞作で、清水文化のデビュー作。イラストは七瀬葵。
気象を操る気象精霊たちのドタバタ劇を中心に、気象蘊蓄が入り乱れる一風変わったファンタジー小説である。
既刊は書き下ろし長編である本編(8巻)と、主要キャラの過去編である短篇集「ぷらくてぃか」(5巻)。
1巻から2巻までの間に2年ほどのブランクがあったりするが、ドラゴンマガジンでの連載は長期に渡り、ガイドブックが出るなど(ガイドブックが出るのは原則としてアニメ化作品。気象は後述のゴタゴタもあってか結局アニメ化はされなかった)、富士見ファンタジア文庫内では人気作品の地位を確立していた。
しかし、連載分が相当数溜まっているにも関わらず、短篇集の文庫化が遅れる状況がしばらく続く。その果てに作者と編集部と絵師との間での連絡不手際によって生じたトラブルの結果、シリーズの打ち切りが決定してしまう。
その後作者は富士見書房との出版契約を打ち切り、ホビージャパンのHJ文庫へと移籍した。
この問題に関しては気象精霊記問題まとめWiki
に詳しくまとめられているため参照されたい。
ちなみにこの問題の影響で単行本未出版となっているのは以下の通り。
- ドラゴンマガジン2004年5月号掲載の「気象精霊記ぷらくてぃか」第26話~2006年1月号掲載の再終話までの21話分。
- ドラゴンマガジン本誌、及びファンタジアバトルロイヤル誌に掲載された「気象精霊記 失敗学」数話分。
- ドラゴンマガジン2006年3月号~5月号まで掲載され、打ち切りとなった「気象精霊記ぷらくてぃか+」3話分。
少なくとも25話以上が文庫化されずにおり、これまでの文庫版どおりであれば4話+描き下ろしで一冊であった為、7冊分近くが未出版となっている。(2008年6月現在)
その後、HJ文庫にてリニューアルの計画があったものの実現には至らず、しばらく経ってから2011年6~7月に作者公式サイト上で気象精霊記のSS(ショートストーリー)3編が公開された(2011年~2014年にかけてHJ文庫から新作数点を刊行しているので、HJ文庫編集部との問題にまでは発展しなかったと思われる)。
軽重織り交ぜた独特の作風から固有のファンも多く、未だに再開を心待ちにする声は多い。
2014年9月11日 7年に渡り14社に持ち込むも出版を断られkindleにて自費出版によりリメイク版1巻を刊行開始。リメイクに辺り各種設定変更及び追加、気象用語を現在に即したものへ修正が入っている。
同年9月22日には1巻と2巻を繋ぐ1.5巻が刊行。以後、リメイク版本編が7巻(2017年5月)まで、未収録分を含めた「ぷらくてぃか」が8巻(2020年8月)までに加えて「失敗学」1巻(2017年11月)が刊行されている。
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関連項目
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