概要
1980年に西友のプライベートブランド(以下、PB)として誕生。後に西友の事業から独立し、株式会社「良品計画」が提供する一大ブランドへと変わっていった。2007年3月 世界展開のスタンダードとなる店舗として日本で唯一の「MUJI」がオープンした。 [1]
販売するものの範囲は、「化粧品」「文房具」などの小物、「衣服」「家具」「家電製品」などととても幅広く、一人暮らしを始める人が買い物に来た場合ここで一式買い揃えられるほどである。食品も販売しているので、もしかしたら作らなくても良いかもしれない。 [2]
PB時代より、それまでの「安かろう悪かろう」「訳あり品」のイメージを逆手に取り、なぜ安いのかという理由を商品のパッケージに明記し、逆に顧客への安心感を生む戦略をとっていた。
しかし独立後は独自にデザイナーを起用するなど、品質を向上させる方向に転換し、価格もPB時代の安さから一転して割高になり、安価なイメージのある「無印(ノーブランド)」とは逆行する、ノーブランドが「ブランド」となるに至った。
素朴かつシンプルなデザインと配色の無印商品は「ムジラー」という熱狂的な信者を生み出した。しかし逆に、そのありふれたデザイン性(様々なブランドですでに使い慣らされた感のある仕様やデザイン)に対して「オリジナリティがあるのか」「地味なだけ」という意見もある。
また、雑貨商品の販売だけでなく、中古の家をリフォームするにあたって間取りを大幅に刷新したり付加価値をつけたリフォームを行う「リノベーション」というものも手がけている。
問題・騒動
- 【中国・ブランド盗用問題】
- 2005年に無印は中国へ進出し店舗を増やすが、2018年10月、無印良品をパクっているとされる中国企業(北京無印良品投資有限公司 / 无印良品)が無印良品を訴えた。裁判所は約1000万円の支払いと謝罪をするよう命じる判決を下したというもの。無印良品は上告している。 [3] [4] [5]
- 無印良品は1999年の段階で、中国政府に対して商標・国際分類の第1~45類に商標登録の申請を行ったが、第24類(ベッドカバーやタオルなど)は全部通すことができずカーテンなどの一部分に限定せざるを得なかったとされており、中国企業はその分類を訴えたものと思われる。[6]
その他
- 無印良品はもともと、西武セゾングループの実質的創業者だった堤清二によって始められた事業である。堤清二は何でもかんでもブランド名がつくだけで値段が跳ね上がることに疑問を持っており、そこから「あえてノーブランドで値段を抑えたほうがお客に喜ばれるのでは?」と考えたことが無印良品のスタートとなった(本人も日本共産党員だった影響か、無印のことは反体制商品と呼んでいたらしい) [7]
- 同じ西友の事業から独立し、西武セゾングループの主要構成企業であったファミリーマートとはかつて協力関係にあり、セゾングループが解体されて以降も長らく無印良品の商品がファミリーマートにも供給されていた。しかし、2019年1月末をもってこれを終了。この際にファミマの商品棚から無印良品コーナーが撤去されている。
- 2001年から店舗内で流れるBGMがCDでリリースされている。各作品は全て諸外国の音楽を収録しており、現地のアーティスト、スタジオにてレコーディングが行われている。各配信サイトからの視聴にも対応。
店舗
国外の店舗
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
- *現在は「無印良品」ロゴに統一されている。
- *ただしブルジョアに限る。あなたのお財布しだい。
- *無印良品を真似た中国の「无印良品」本家を商標権侵害で訴え勝訴 (Livedoorニュース 2018年10月31日)
- *中国・無印良品のパクリが「商標権侵害勝訴」の謎 (日経トレンディネット 2018年11月15日)
- *日本の無印良品敗訴 中国メディア「わが国のイメージにプラスにならない」 (livedoorニュース 2018年11月3日)
- *当時、それよりも前に別の中国の会社が品質を重視したタオルを販売し「無印良品」という単語を商標登録していたため。後にその商標は他の会社へと譲渡された。その譲渡先の会社が北京で2011年に設立したのが、今回の訴訟を起こした企業である。
- *無印良品は堤清二の「自己矛盾」だった (NewsWeek日本語版 2018年12月28日)
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