概要
棋界のいわゆる八大タイトル戦のひとつであり、七番勝負の勝者は「王将」の称号を得る。2021年現在で70期と、名人戦に次いで歴史ある棋戦である。
番勝負は毎年1月~3月にかけておこなわれ、年明け最初の公式戦は王将戦七番勝負第一局、というのが恒例。この七番勝負では、コスプレなどネタ的な写真が中継サイトに掲載されるのが特徴である(第62期[2013年]の例)。第56期に撮られた、佐藤康光が浜辺で将棋を指す写真が有名。
また美術館に特別ステージを設けて対局場とするなど、妙に凝ったこともする。
第69期は外食チェーン「大阪王将」を運営するイートアンドが特別協賛に加わり「大阪王将杯王将戦」、第71期はALSOK(綜合警備保障)が特別協賛に加わり「ALSOK杯王将戦」に棋戦名を変更した。
永世王将の獲得条件は通算10期獲得で、大山康晴と羽生善治の2名が達成している。
創設当初は「指し込み制」が採用されており、升田幸三が「名人に香車を引いて勝つ」を成し遂げたのはこの棋戦。
王将リーグ
挑戦者を決めるリーグ戦は、王将リーグと呼ばれる。王将リーグ参加者は前期リーグ上位者4名と予選トーナメント勝ちあがり者3名の計7名。その総当り戦で最高成績の者が挑戦者となる。
じつはこの王将リーグ、ファンの間では棋界きっての鬼畜リーグとして名高い。毎年タイトルホルダーをはじめそうそうたるメンバーが名を連ね、これを突破する難度はときにA級順位戦をも凌ぐともいわれる。「こんな強豪棋士がリーグ全敗なんて…」という事例もよくある(例:第61期の森内俊之名人)。王位戦も似たようなシステムなのだが、明らかに顔ぶれが違う。なぜだ。
そんな豪華なリーグなのでファンからの注目度も高いのだが、残念ながらPC対応の棋譜中継はほとんどおこなわれない。いちおう挑戦者が決まる最終局は中継されるのが通例なのだが、全局中継を望むファンは多い。いやホント、マジでお願いします毎日さん。ネタ写真とかそういうのよりもだな・・・
歴代タイトル保持者
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↑第45期(1996年)で羽生善治が谷川浩司から王将を奪取し、七冠(プロの主要7タイトル)独占を達成したときのものである。前年の王将戦の時点ですでに六冠を保持していた羽生は、前年は谷川に敗れたものの、次の王将戦までの間にあった五冠をすべて防衛した上で谷川に再挑戦し奪取を決めた。
関連項目
リンク
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