筋肉番付とは、かつてTBS系で放送されていたスポーツバラエティ番組である。
概要
年始や春秋の改編期に放送される特番「スポーツマンNo.1決定戦」が土台。
トップアスリートはもちろん、運動好き、筋力自慢の人々(芸能人も一般人も問わず)が、スポーツを基にしたさまざまな競技に挑戦し、目的をすべて達成できたら賞金がもらえた。
地域によって放送開始時期は異なるが、全国ネットを始めたのは、深夜から土曜19時に移転した1995年10月から。
2002年5月、競技参加者が試技中に頚椎ねんざを起こしたため、放送を一時中断。
安全性を向上させ、10月に「体育王国」と改名して放送を再開。
2003年10月には「黄金筋肉」と改名。出演者も一新し、それまで取り上げる機会が少なかった格闘技関連のコーナーも作るなど差別化を図ったが、2004年7月にレギュラー放送を終了。
その後も、「スポーツマンNo.1決定戦」、「SASUKE」(詳細は後述)、フジテレビ系「バイキング」、テレビ朝日系「体育の時間」など、参加スタッフやコンセプトが同じ番組は断続的に放送され続けており、中でも2012年にTBS土曜19時枠に移動した「炎の体育会TV」では、ストラックアウト、キックターゲット、サービスエースの3競技がそのまま復活している。
主な競技
球技系
9ヶ所に設置された的を12球で射抜くのが共通の基本ルール。
競技によっては、隣り合った2枚の的を1球で射抜くことで残機数(≒失投許容回数)が増えたり、全ての的を射抜けなくても、ビンゴが成立していれば賞金がもらえたりもした。
- ストラックアウト
野球のストライクゾーンを9分割した的をホームベース上に設置。
的形状、ルールの変更が何度も行われたが、「回」の字に似た、内側のフレームが5番パネルだけを囲むような三代目がよく知られている。ゲーセン用、家庭用も三代目を参考に作られた。
類似競技に、テニスのサーブで的を射抜く「サービスエース」がある。 - キックターゲット
サッカーゴール内に的を設置するため、配置の自由度と、おそらく難易度もストラックアウトより高い。
類似競技に、電動、天秤などが仕掛けられたバスケットゴールにフリースローを入れる「9フープス」がある。 - パンチアウト
ボウリングベースの競技なので、ピンの配置で難易度を調整。ただし、10本全てが置かれているのは最初のレーンだけ。
のちに、「お試しかっ!」の帰れま10シリーズで似たような企画が採り入れられている。
類似競技に、ビリヤードのテーブルに配置された球を一突きで全てポケットへ落とす「ハスラー」がある。 - スプレーヒッター
野球系競技の打者編。トスバッティングで的を射抜くのが目的なので、打つ側のバットコントロールは当然だが、トスを提供する側のコントロールも要求される。
類似競技に、ゴルフのショットで風船を射抜く「バルーンシューター」がある。
障害競走系
- スーパーライダー
マウンテンバイクで、段差やタイヤ径ぎりぎりの橋といった9ヶ所の障害が設置されたコースを走りきればクリア。途中でコースに足をついたり、順路から外れれば失格となる。
一輪車編「Like a ピエロ」、ホッピング編「カンガルー」もある。 - ハンドウォーク
基本ルールはスーパーライダーとほぼ同じだが、逆立ちでコースを進むため、途中には足をついてもいい休憩エリアがある。 - ねこdeドライブ
2人一組で挑戦する企画。1人が猫車に乗り、もう1人がそれを押してコースを進む。もちろん、猫車から人が落ちたり、車自体がコースから外れたりすると失格。
この競技をクリアした人にだけ、賞金ではなく、ハワイペア旅行という賞品が提供された。 - ゲームメイカー
2人一組で、サッカーのリフティングを途切れさせずにコースを渡りきるのが目的。コースは9ヶ所のエリアに区切られており、エリアごとにプレイヤーを交替させなければならない。
交替時のパスが意外な落とし穴となり、苦戦した現役Jリーガーも少なくない。 - SASUKE
緑山スタジオシティに建造された巨大なアスレチックの制覇に挑む競技。特番として「スポーツマンNo.1決定戦」とほぼ同時に放送されていたが、徐々に単独で放送される機会が増えている。
ここに限っては、エリアではなくステージ(全4面)という概念が採り入れられ、序盤はバランス感覚と足腰の強さが、終盤では握力の強さと持久力が問われる。
この競技で好成績を残す常連参加者たちは「SASUKEオールスターズ」と呼ばれ、芸能人に準ずるような人気と地位が与えられた。もちろん、普段の職業は、漁師、消防士、町役場職員、ガソリンスタンドチェーンのエリアマネージャーなどとばらばら。NHKで体操のお兄さんとして活躍した佐藤弘道も、広義でオールスターズに含まれることがある。2013年元旦以降は「SASUKE RISING」と改称され、また世界各地から参加者を募るなど徐々にスケールアップしている。 - SASUKEジュニア
小学生が挑戦するSASUKE。本家と違いレギュラー枠で放送されていた。完全制覇の賞品はマウンテンバイク一台。本家より一面少ない全3ステージだが、第2ステージとファイナルステージの間は「ぶっとびブランコ」(空中ブランコ)で渡らなければならない。またファイナルステージはのぼり棒となっている。
関連リンク
関連項目
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