黙れ!騎士の風上にも置けぬ者、ジュア=ム・ダルービ!
武名を恥で汚す前に、我が剣でヴォーダの闇に帰してやる・・・・・・覚悟!
概要
紫雲統夜とは、スーパーロボット大戦Jの男性主人公である。初期設定の愛称は統夜(トーヤ)。
(愛称は固定ではなく、主人公選択時に名前共々自由に変更できる。これはカルヴィナも同様。)
女性主人公のカルヴィナ・クーランジュを選択すると、本編中に一切出てこない。
専用BGMは初期機体時は「Fate」、後継機時は「Limit Over」。
いくらか複雑な身上を抱えてはいるものの、基本的には17歳のごく普通の男子高校生である。
ちなみに、神楽坂先生などフルメタル・パニック!関連のキャラクターがいることから、
通っている高校は都立陣代高校であると思われる。
5歳の時に母親を、4年前に父親を亡くしており、若い身空で天涯孤独である統夜だが、
両親が生活には十分なお金を遺してくれていたらしく、金銭的に困窮する様子は特にない。
本作の物語は、いつからか繰り返し見るようになった、謎の少女が出てくる夢を見たある日、
突然学校に墜落した謎のロボットから、3人の少女が出てくる所から始まる。
3人の少女の1人であるカティア・グリニャールのこの言葉が、彼の運命を大きく変えていくことになる。
強い正義感を内に秘めてこそいるものの、統夜は積極的に何かをする性格ではなく、
本来は他人から物事を強要されるのはあまり好まない。
そのため、最初はパートナーたちや周囲、環境に巻き込まれることを嫌がっていたが、
兜甲児や弓さやかに批判され、渋々戦闘に参加する。
そして、戦いに少しずつ慣れ、戦うことに対して己の意思で向き合い始めた時、
統夜は自分の前に主人公機と3人の少女が現れた本当の理由と、自分の出生の秘密を知るのであった。
(以下ネタバレ、反転すると読めます)
実は、統夜の父親はエ=セルダ・シューンというフューリー(今作のオリジナル敵)の人物であり、
幼少期にはフューリー側に居たこともあった模様(母親は地球人)。
本名はトーヤ=セルダ・シューンで、紫雲統夜と言う名は本名を地球風に読んだものである。
また、フューリーの皇女で、夢に出てくる謎の少女の正体であるシャナ=ミア・エテルナ・フューラとは、
かつて幼馴染みだったという設定である(統夜自身はゲーム最終盤で思い出すまで忘れていたが)。
今作の主人公機は、フューリーのトップであるグ=ランドン・ゴーツの暴走を見越した父エ=セルダが、
フューリーへのカウンターとしてサブパイロット三人娘に託したものであり、
3人はサイトロンによって、自分たちと統夜が共に闘うヴィジョンを断片的に垣間見たようである。
搭乗機体
選択可能機体はクストウェル、ベルゼルート、グランティードの3機(男女共通)。サブパイロットにカティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイアを選択式で選べる。
統夜の性格は被弾しても気力が下がらないどころか、むしろ上がる「慎重」に設定されているため、
カルヴィナよりもグランティードとの相性は良好であるが、
統夜は指揮技能を持たないため、隣接する味方への支援という点ではカルヴィナに劣る。
(指揮技能を持つに足る理由が統夜に特にないので、当たり前ではあるが。)
また、リアル系主人公機(クストウェル・ベルゼルート)を選択した場合の統夜は、
精神コマンドのデフォルト設定では突撃(1ターンの間、MAP兵器以外の全ての武器が、
P属性になると言う効果)を覚えるが、後継機共々全ての武器が最初からP属性である、
クストウェルを主人公機として選択すると、突撃が完全に無意味な精神コマンドと化してしまう。
※P属性…武器の属性の1つで、「移動後使用可能属性」のこと。読んで字の如くの効果。
従って、1週目で統夜とクストウェルの組み合わせを選ぶのはあまりオススメできない。
2週目以降は主人公の精神コマンドを自由に変更できるようになるため、
統夜とクストウェルの組み合わせを選ぶなら2週目以降にするのが得策であると言える。
条件を満たすと、隠し主人公機としてヴォルレント(後継機はラフトクランズ)も選択できる。
今作の主人公機にはMMIに「サイトロン・コントロール」という特殊なシステムが用いられており、
普通の人間には操縦できるはずがないのだが、統夜は何故か操縦できる。
ロボットの操縦など全くの無縁であった統夜が、戦いに参加できたのはこのためである。
統夜がサイトロン・コントロールを扱える理由とは…?(以下ネタバレ、反転すると読めます)
前述したようにフューリーと地球人のハーフと言う出生を持つ統夜には、
サイトロン・コントロールへの適性が潜在的に存在していた。
そのため、3人がもたらしたフューリー製の機体を統夜がいきなり操縦する事ができたのである。
また、主人公機にはさらなる秘密があるらしいが…?(以下ネタバレ、反転すると読めます)
フューリーの上位機体であるラフトクランズには、「ラースエイレム」という兵器が搭載されている。
ラースエイレムは指定した対象周辺の時間を停止するチート紛いの効果を持ち、
これを使われたル・カイン率いるグラドス軍は、主人公たちが駆け付けるまで一方的に痛めつけられていた。
主人公機には、このラースエイレムを無効化する「ラースエイレムキャンセラー」という装置が搭載されており、
主人公機の存在なしではフューリーとはまともな戦いにならない…という設定になっている。
OGMDではラースエイレムキャンセラーの設定が存在せず、ラースエイレムを止めることが不可能。
OGシリーズ(スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ)
待望のOG参戦となる今作では名前の表記は「トーヤ・シウン」と呼び方が変更されている。CVは島崎信長。
カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイアと共に今作ではトーヤ専用機となったグランティードに乗り込む事になっている。
今作もサブパイロットは選択制で1人のみ。フェステニア・ミューズについては女性主人公のカルヴィナ・クーランジュの側についているようであり、合流後はトーヤ機とカルヴィナ機の間で3人を入れ替えることができるようだ。
本作では最重要人物の一人。『J』では叶わなかった父との再会を果たすも、父は再開の時点で既に致命傷を負っており、死に目に遭ってしまうことになる・・・。(以下ネタバレ、反転すると読めます)
本作での本名は「トウ=ヤ・シューン」に変更され、真実を知ってからは本名を名乗る機会が多くなっている。
また、希望に向かって歩むエンディングだったJとは違い、本作の最後は彼が墓参りする場面で締めくくられており、フューリーの為に地球圏を離れることになってしまうという物悲しい終わり方になってしまった。
いつか地球圏に帰ることを誓ってはいるが、近いうちに起き得る星間戦争のことを考えると・・・彼に更なる試練が課せられる日は近いのかもしれない。
スーパーロボット大戦X-Ω
ムーン・デュエラーズの仕様(トーヤ・シウン)で参戦。本作においてはムーン・デュエラーズの発売記念イベントで2016年6月24日からの期間限定参戦となった。
変則的な形だが、珍しく2回目の版権スパロボ参戦であり、他の限定参戦作品同様しっかりと版権キャラクターや、今回は本作主人公イヌイ・アサヒとの絡みも用意されている。
ゾンダーとの戦いに巻き込まれるという形でグランティードのパイロットとなるが、『J』の反省もあってか、またイベント参戦キャラクターが大人やトーヤ同様巻き込まれて戦うことになった人間が多めのためか、一貫して版権キャラクターからは戦いを強要されることがなかった。
しかし自軍が危機に陥った際、トーヤ自ら戦いに赴く決意を固める。イベントのエンディングでは、元々依頼を受けていたグッドサンダーチームと合流、彼らと共に進む道を選ぶ。
番外編となるユニットクエストも用意されており、こちらはメルアとの絡みがメインとなっている。
余談
スパロボJでは、クリアまでにサブパイロットの誰を何回乗せたのかがゲーム内部でカウントされており、
その回数が規定回数を満たすと、統夜の場合はエピローグでそのサブパイロットと恋人関係になる。
(2人以上規定回数を満たして二股、三股エンディングへ行くのは、話数の関係で不可能である。)
逆に、3人とも規定回数を満たさないようにローテーションしていくと、誰とも恋人関係にならない代わり、
3人全員が統夜の部屋に転がり込んで来て同居し、良好な関係を維持しつつエンディングを迎える。
このエンディングは通称ハーレムエンディングと呼ばれる。
個別エンディング・ハーレムエンディング共々、次回作の主人公であるカズマ・アーディガンが、
恋人絶賛募集中でありながら恋人に恵まれないのとは対照的であると言えるだろう。
また、次々回作のとあるシーンで、統夜がカメオ出演しているシーンがある。
お絵カキコ
関連動画
スパロボJ関連
スパクロ関係
関連項目
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- スーパーロボット大戦X-Ω
- スーパーロボット大戦の関連記事一覧
- 三人娘(スパロボJ)
- カルヴィナ・クーランジュ
- フューリー(スパロボJ)
- アル=ヴァン・ランクス
- グランティード
- ベルゼルート
- クストウェル
- ラフトクランズ
- リア充爆発しろ
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