背景ストーリー とは、主にトレーディングカードゲーム(以下:TCG)の用語。
概要
特に特定の原作を持たないTCGにはカードの世界で繰り広げられる独自の物語やその世界観が設定されている場合が多くこれを背景ストーリーと呼ぶ。
これらはカードのイラストやフレーバーテキストで示されるストーリーでカード1枚毎の小規模なものから複数枚、果てはカード外に設定されている大規模なものまで存在する。
舞台は多種多様なカードのデザインを内包しまた、新たなカードデザインの阻害をしないようにする為か壮大なファンタジー・SF的世界観になっている場合が多く、カードのイラストやフレーバーテキストだけでは全容や時系列を把握しづらい事も。
その為ユーザー間では考察の絶えない要素の一つでもあり、回答と言える書籍、小説、コラムなどでの情報はそれを追うユーザーからは貴重な資料となっている。
例:『デュエル・マスターズ』1弾の《クリムゾン・ハンマー》
- イラストからはクリーチャーがクリーチャーを攻撃している事がわかる
- 「油断は死を意味する…。」というフレーバーテキストから攻撃されているクリーチャーが油断しているだろう事が伺える
- 1弾の他カードを見ると攻撃しているのが「火文明」の種族:マシンイーター、されているのが「水文明」の種族:リキッド・ピープルである事がわかる。
- 公式書籍「全方位カードファイル」を読むと1弾は「5文明の戦争」が起こり「火文明と水文明の領土争い」があり「水文明は火文明をナメてかかっていた」という背景がわかるので《クリムゾン・ハンマー》はそんな戦いの1場面であったとことが明らかになる。
やはりというかアニメなどでの扱いやフレーバーテキストと同じく背景ストーリーの描写と実際のカードの(ルールテキスト)がかみ合っていないとネタにされがち。
主な各種背景ストーリー
マジック:ザ・ギャザリング
多種多様な形態・可能性・文化を持つ「多次元宇宙」を舞台にその住人や次元を渡り歩く魔法使い:プレインズウォーカー達のストーリー。
遊戯王OCG/ラッシュデュエル
公式ガイドブックなどでは「デュエルモンスターストーリー」と呼ばれており、カード毎の裏事情やテーマごとのストーリー、複数のテーマにまたがったストーリーが展開されている。
《成金ゴブリン》が落ちぶれたり、《強欲な壺》を盗んだり紆余曲折するバックストーリーが有名。
ポケモンカードゲーム
基本的にあまり背景ストーリーという物はないが、カード独自の舞台での一場面を切り取ったカード群が収録されていることも。
拡張パック「ホロンの研究塔」では「ホロン」と呼ばれるタイプ違いのポケモン:δ種が出現する地域を舞台になっておりゲームにも影響を与えている。
また、カード同士の小さな繋がりもありポカブの進化と持ち主の家族の変化を集合写真風に描いた物は有名。
公式サイトではイラストストーリー
という企画も掲載されている。
デュエル・マスターズ
クリーチャー達が住む「超獣世界」を舞台に謎の大爆発から始まる5文明の戦乱が描かれている。
時代が進むにつれて対侵略者、や特定のクリーチャーを主役に据えた少年漫画的な作風に変わっている。
また、2017年からの「新章」世界では漫画、アニメと連動して進む背景ストーリーが展開された。
バトルスピリッツ
スピリット達が住む異世界に迷い込んだ少年:ロロが6つの世界を巡り、世界が「グラン・ロロ」と呼ばれる様になるまでのストーリー。フレーバーテキストなどは彼の書いた日記「異界見聞録」という体で書かれている。
カードファイト!! ヴァンガード
「クレイ」には住人:ユニット達が集合体:クランを形成しておりゲームシステムにも関連している。
Z/X -ゼクス-
世界に現れた5つに別れた未来への門とその未来の住人:《Z/X》達の抗争に巻き込まれる現代人類のストーリー。
WIXOSS -ウィクロス-
文明が崩壊し人々は「ドーム」と呼ばれる隔離施設で過ごす世界。
フレーバーテキストでは断片的にしか明かされず、小説『TWIN MEMORIES』で初めて全容が明かされた。
『DIVA(A)LIVE』からは世界観が一新されたのでアニメと同じく「WIXOSS LAND」での出来事が小説なで展開されている。
関連動画
関連項目
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