Apocrypha/Inheritance of Gloryとは、スマホアプリ『Fate/Grand Order』で2018年4月29日から5月13日まで開催された期間限定Fate/Apocrypha×Fate/Grand Orderスペシャルイベントである。
概要
4月29日20時より開始されたFGOとApocryphaとのコラボイベント。事前に告知はされており、当日18時からは『Fate/Grand Order カルデア放送局SP Fate/Apocryphaスペシャルイベント開催記念放送
』もニコニコ生放送で配信された。
しかし、このタイミングでの開催は予告されておらず、さすがに間が空くだろうと油断して、同日昼まで開催されていた復刻版三蔵ちゃんイベントに全力を投じていたものもいたようだ。こちらは普段のイベントより周回が必要であり、ここで林檎を多く消費していたプレイヤーにとっては厳しい事態になってしまった。
今回の目玉は「撃退戦」。複数の敵陣営のサーヴァントが同時にマップ上に出現し、それを全プレイヤーが一定数倒すことで撃退するというもの。一定数を倒しきれば敵サーヴァントは撤退するが、時間経過で再び出現する。これを繰り返し、敵サーヴァントを完全に撃退することでメインストーリーの次の章が現れるようになっている。
………お察しの通り、2016年年末に行われた『冠位時間神殿ソロモン』の魔神柱狩りと同様の、プレイヤー間での協力競争が必須なイベントであり、どれだけ早く敵陣営サーヴァントを倒しきれるかが色々な意味でポイントとなる。だが今回のイベントでは前回の反省を生かして、敵サーヴァントの登場にインターバルが置かれている。魔神柱の時のように休まず狩り続けなくてはならないということは無くなった。きちんと睡眠や食事はとろう。なお次回開催までに撃退が間に合わなかった場合はそこで打ち切られ、次の撃退戦が始まる。
各撃退戦開始直後に「誰が何をドロップするのか」という情報が速やかに共有され、おいしい素材をドロップするサーヴァントに集中していく様はまさに採集大戦である。ソロモンをはるかに上回る撃退ノルマを課されているが、プレイヤーにとっては「素材収拾できる機会が増える」だけであった。更に入手できるQPも宝物庫周回に迫る量である。それもあってか、予想通りソロモンで記録された秒間撃退数は次々と更新された。
ストーリー
眠っていたはずの主人公(Fate/Grand Order)。しかし、気がつくとどこか空中に浮遊していた。すでにイベントでは恒例となってしまった睡眠中の召喚である。
今回召喚された場所は世界の裏側。そこでは邪竜ファヴニールが管理していた大聖杯が制御を無くし、この内側でかつて起こった聖杯大戦の再現を無限に繰り返し続けていた。このままでは世界の裏側が崩壊し、表側の世界にも影響を与える可能性がある。主人公はファヴニールの要請に応じ、彼と共に大聖杯の中に突入し、繰り返される聖杯大戦を解決しようとする。
登場人物/新規実装サーヴァント
- ジーク(Fate/Apocrypha)
- 『Fate/Apocrypha』の主人公。今回のイベントは彼が主人公(Fate/Grand Order)を世界の裏側に召喚したことから始まる。
- 今回のイベントの配布サーヴァント。☆4のキャスター。最初は仮契約で加入し、イベントストーリーを進めることで正式加入となる。
- ケイローン(Fate/Apocrypha)
- 黒のアーチャー。レア度は☆4。ギリシア神話の英雄の一人。ケンタウロスの賢人。ジークによって人格を取り戻しており、今回の異変解決に挑む。アキレウスの師匠でもある。
- アキレウス(Fate/Apocrypha)
- 赤のライダー。レア度は☆5。アキレス腱の由来となったギリシア神話の不死身の英雄。ジークによって人格を取り戻しており、今回の異変解決に挑む。ケイローンの弟子のひとり。
撃退戦
第1段目
敵陣営サーヴァント
結果
29日20時に開始された第一波は、同日24時前に狩りつくされた。所要時間およそ4時間弱。
30日7時に開始された第二波は、9時前に狩りつくされた。所要時間およそ2時間弱。
3騎の中では特に「無限の歯車」を落とすアヴィケブロンが狙われ、真っ先に落とされた。4月初旬に配信が開始された第2部第1章で大活躍して一躍人気サーヴァントとなった先生に対しての非道はまさに目的のためには手段を問わない魔術師の鑑であるといえよう。
第2段目
敵陣営サーヴァント
- フランケンシュタイン(Fate/Apocrypha) 第一波580万体
- アタランテ(Fate/Apocrypha) 第一波600万体
- スパルタクス(Fate/Apocrypha) 第一波620万体
結果
30日12時開始の第一波は各サーヴァント600万体と大量に用意されたが、やはり日付を越えることは能わず23時前には狩りつくされた。所要時間11時間弱。
特に狙われたのは「鳳凰の羽根」「隕蹄鉄」をドロップしていたアタランテ。17時半ごろには他のサーヴァントが200万体以上を残す中、既に陥落していた。アヴィケブロン同様、4月初旬に配信された第2部第1章の登場サーヴァントから落とされた。ギリシア神話の中でも屈指の狩人が狩られることになるのは因果は巡るということなのだろうか。それとも大量のマスターが食べる大量の黄金のリンゴで誘い出されてしまったのだろうか。
次に狙われたのは「混沌の爪」「世界樹の種」をドロップするスパルタクス。22時前にはマスターの数による圧政の前にとうとう膝をつくことになった。
最後に残ったフランちゃんも他二人が落ちたがゆえにますます数を増して押し寄せるマスターの波の前には耐えきれず23時直前に陥落した。
なお、この日最速で落とされたアタランテだが、平均で秒間約298回倒されており、本イベント全体を通して最速ペースを記録した。これは前回の採集決戦で真っ先に落とされたバルバトスの約7倍のペースである。
第二波は5月1日7時開始。またしてもアタランテが約3時間で200万体狩られる一方で、さすがにマスター側も疲れたのかそれとも林檎の在庫が切れたのか、フランとスパルタクスは狩りつくされる前にタイムアップとなり、第3段目に進んだ。自ら囮となってマスターたちを誘導し、味方への被害を押さえたアタランテはさすがギリシアが誇る女狩人と言えるだろう。
第3段目
第二波は5月2日7時開始
敵陣営サーヴァント
第一波
- モードレッド(Fate/Apocrypha)→ジャック・ザ・リッパー(Fate/Apocrypha)
- シェイクスピア(Fate/Apocrypha)→ジークフリート(Fate/Apocrypha)
- アストルフォ(Fate/Apocrypha)→スパルタクス(Fate/Apocrypha)
第二波
結果
第一波はシェイクスピアが18時半ごろ陥落。モードレッドが22時ごろ陥落。アストルフォが22時半前に陥落。交代したジャックが2日0時半ごろ陥落。スパルタクスが2時前ごろ陥落、ジークフリートが2時半過ぎに陥落。
第4段目
第二波は5月3日7時開始
第三波は5月4日7時開始
敵陣営サーヴァント
第一波
- ジャック・ザ・リッパー(Fate/Apocrypha)→カルナ(Fate/Apocrypha)
- シェイクスピア(Fate/Apocrypha)→セミラミス(Fate/Apocrypha)
- ヴラド三世(Fate/Apocrypha)→アヴィケブロン(Fate/Apocrypha)
第二波
- カルナ(Fate/Apocrypha)→モードレッド(Fate/Apocrypha)→カルナ(Fate/Apocrypha)
- セミラミス(Fate/Apocrypha)→アストルフォ(Fate/Apocrypha)→アタランテ(Fate/Apocrypha)
- スパルタクス(Fate/Apocrypha)→ジークフリート(Fate/Apocrypha)→ヴラド三世(Fate/Apocrypha)
第三波
第5段目
撃退戦最終段では登場するのはヘヴンスフィール・ミミクリー+サーヴァント。ミミクリーとは、模倣、物まね、擬態の意。ドラクエシリーズのミミックと言えば分りやすいか。各クラスに対応したミミクリーがまず出現し、ミミクリーがそのクラスに応じたサーヴァントの再現体を召喚する。この時、"赤”か"黒”かはランダムで決定するため、4段目までのように狙ったサーヴァント(と素材)が出現するとは限らない。これまでと違って素材の狙い撃ちができなくなったため、一部のプレイヤーのモチベーションが下がってしまった。
また、ミミクリーには攻撃を受けると発動するパッシブスキルが付けられている。中には回避付与やHP回復などの厄介なものもある。このパッシブスキルは3ターンで切れるが、それを待っていてはこちらに大きな被害が出る。さらに周回も遅れて素材がほかのプレイヤーに奪われてしまう。一撃で撃破できればパッシブは発動しても効果が出ないので、できれば強力な宝具などで一気に葬り去ろう。
第二波は5月5日7時開始
第三波は5月6日7時開始
敵陣営
第一波
第二波
第三波
復刻に関して
2020年の復刻イベントでは、採集速度は更なる加速を見せた。その要因として、すでに2年前のイベントでイベント限定攻撃力アップ礼装を確保していたマスターが多かったことが挙げられる。
が、それ以上に2年前のイベントではまだ実装されていなかったスカサハ=スカディ(Fate)をはじめとする多くの強力な新サーヴァントが投入されたことがやはり大きいだろう。また、新たなシナジーとしてスカディ+ジャック・ザ・リッパー(Fate)やスカディ+バサランテなどの組合せも猛威を振るった。
そのせいだろうか、一時残り討伐数のカウントが進まないというバグが発生するというハプニングも発生。緊急メンテに突入するなど、マスターたちの全力は現実世界にまで影響を及ぼしてしまったようだ。
関連生放送
関連静画
復刻版
関連コミュニティ
関連項目
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