ミミックとは
- 英語で擬態を意味する語(mimic)。転じてRPGなどで宝箱などに擬態しているモンスターにつけられる名前。
- 複数の人物のハンドルネーム→みみっく
- まーる作詞・作曲の初音ミクオリジナル曲→詳しくはミミック(まーる)
- 1997年の昆虫モンスター映画→詳しくはミミック(映画)
- AIイラストメーカー作成ウェブサービス→詳しくはmimic
本稿では1.の中でも特に代表的な、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスター「ミミック」に重点をおいて記載する。
概要
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初出はドラゴンクエストIII。宝箱に擬態しているモンスターで、宝箱を調べると「なんと!たからばこはミミックだった!」の表示とともに襲ってくる。以降のシリーズには毎回登場している。色は基本的に緑色だが、6ではひとくいばこと同じく茶色(DS版では従来の緑色に変更された)。その性質上通常のエンカウントでは登場しない(例外あり)。
フィールドトラップであるため通常のザコ敵とは比較にならないほど強く、1ターンに2度も行動することができ、そこそこ高い直接攻撃力に加え、ザキやザラキを連続して唱え、MPが尽きればマホトラを唱えて再びMPを補充してくることが多く、作品によってはラリホーやメラミも使用する。
しかし、フィールドトラップという性質上他のモンスターより出現範囲が薄く広いため後半になると楽々倒せてしまう場合も多い。また、3での初登場時からあまり戦法が変わっていないため味方側の特技やダンジョン内のギミックが多様化した近年の作品ではやや弱体化しつつある。
宝箱に擬態しているが倒すと貴重品を落とす場合も多く、逆にミミックのほうが狙って狩られることもある。
ザコではないがボスでもないという特殊な地位を占めるモンスターのためか仲間や職業として登場する機会も多く、先述のとおり周囲のザコ敵より圧倒的に強いため、DQMなどモンスターを仲間にできる作品では仲間にすると即戦力で使えたりする場合も多い。
不思議のダンジョンシリーズでも常連。アイテムや階段に擬態して、近づくと正体をあらわして襲ってくる。
仲間
- ひとくいばこ - ミミック同様Ⅲから登場していて色は茶色。Ⅲでは出現時期が早く大抵のプレイヤーはピラミッド内で遭遇するであろう。だがコイツは終盤に登場するモンスターと遜色ないというとんでもない能力値を持つので早期に出会った場合、ピラミッドの到着はレベル10代前半程度しかないので間違いなく全滅確定である。
・・・と、初登場時はミミックよりかなりインパクトのあるモンスターだったのだがⅣ以降弱体化していきはミミックの完全下位種で落ち着いている。 - パンドラボックス - VIIから登場。ミミックの上位種。色はやや黒っぽい色。
初登場のⅦでは、Ⅲのひとくいばこ並のインパクトを引っ提げて登場した。 - キングミミック - VIIIに登場。宝箱の中に潜む巨大な髑髏のモンスター。バトルロードではひとくいばこ、ミミック、パンドラボックスの合体モンスターとして登場。色違いにトラップボックス(ボス)がいる。
宝箱に擬態しているミミック以外にも、壺に擬態しているツボック、井戸に擬態(あるいは井戸に寄生)しているいどまじん、本に擬態しているあくまの書、柱に擬態しているエンタシスマンなどのトラップモンスターがいる。
原典のミミック――アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ
実は原典となる神話や古典は存在せず、スライムなどと同様に近代に入ってから創造されたモンスターである。
(※強いていえば、世界各地の神話や民話にある「超常の力を持つ者(竜、鬼、獣など)が物体に化けて人を騙して引き寄せ害そうとする」エピソードや、ハナカマキリのように何かに擬態して獲物を惹きつけて狩る実在の動物たちが着想の元になっているかもしれない。)
最初に「ミミック」というモンスターの概念が登場したのは、ドラゴンクエストシリーズの元ネタの一つでもあるテーブルトークRPG『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』第1版のサプリメント「モンスターマニュアル」(モンスターデータ集。1977年発売)のようである。「地中に棲息する生物で、太陽の光に耐えることができない。奴らは完璧に石や木に擬態(ミミック)する能力がある」と説明されている。
基本的には食欲旺盛で原始的な動物の一種であり、普段は獲物が通りかかりそうな場所にユルユルと移動しては石でできた物体や扉や箱に化けてジッと待ち構え、何者かに触れられると棍棒状の擬足(原生動物の移動・捕食等の為の器官)で殴りかかってきたり、ベトベトした謎の白い液体粘液を吐きかけて動きを封じてきたりする。特に捕食性の強い危険なものはキラーミミックと呼ばれ、また複数のミミックが集合して小規模な建物まるまる一つに擬態するハウスハンターズという形態をとる場合もある。
しかしながらウィザードの魔術によって創造されたやや小型のもの(コモンミミック)は、独自言語を含めた複数の言語を操る知性を持ち、食餌を与えて飼い慣らせばセキュリティアイテムとして使用することもできる(例えば小道具に擬態させて自室に置いておけば、留守の間にどんな侵入者がいたかを問うことができる)。後のサプリメントでは金属に擬態できるメタルミミック(こちらは小型種の方がキラー種)、一定の空間に擬態するスペースミミック、更に広い空間に擬態するグレーターミミックといった変種も存在する。
なお「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」で「宝箱に擬態する」という点が前面に出されたのは、1989年発売の第2版からのようである(ただし第1版でも宝箱に擬態することはあった)。ドラゴンクエスト3の発売は1988年でありこの点については先行している。またドラゴンクエスト3は当時日本で社会現象となるほど大人気となったゲームである。このため、少なくともドラゴンクエストシリーズが「日本でミミックを宝箱のモンスターとして広めることに最も貢献した」ことはまず間違いがないと思われる。
その他の作品などでのミミックについて
他のゲームにも似たような宝箱のモンスターが多数登場している(名前までミミックであることも珍しくない)が「ドラゴンクエスト」や「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」のパクリやパロディであると言われることは殆どなくRPGでおなじみの敵の1つになっている。
ダークソウルでは・・・。
俺たちの知っているミミック
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ダークソウル
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関連項目
- ドラゴンクエストのモンスター一覧
- ひとくいばこ
- パンドラボックス(ドラゴンクエスト)
- ドラゴンクエスト
- 宝箱
- 残念!私ですシリーズ
- 信頼と実績のお前
- アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ
- ミミックオクトパス
- ダークソウル
- みみっく
- ミミック(まーる)
- ミミック(映画)
- ミミックロジック
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