概要
BAROQUE(ゲーム)とは、ローグライク3DダンジョンRPGである。スティング作品でもかなりの人気を誇り、関連作品もいくつか発表された(ビジュアルノベル、シューティングゲーム、タイピングゲーム)。いくつかのバージョン違いが存在する。
- BAROQUE
- 1998年発売。セガサターン専用。
- BAROQUE 歪んだ妄想
- 1999年発売。プレイステーション専用。ゲームアーカイブス配信タイトル。
- バロック
- 2007年発売。プレイステーション2専用。廉価版として、海外版の要素を取り入れた「バロックINTERNATIONAL」が2008年に発売される。
- バロック for Wii
- 2008年発売。Wii専用。
- BAROQUE-オリジナルバージョン超完全移植版-(仮称?)
- 2020年発売予定。Nintendo Switchダウンロード専用タイトル。1998年のオリジナルバージョンの移植版。
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以下、プラットフォームがセガサターン/プレイステーションであるものを「オリジナル」、プレイステーション2/Wiiであるものを「リメイク」と呼ぶ。リメイクの詳細については後述。
あらすじ
記憶喪失であるが強い罪の意識に苛まれている主人公は、上級天使によって神経塔の最下層を目指す目的を与えられる。上級天使によれば、主人公の罪を「癒す」方法は最下層で天使銃を使うことだけだ、という。主人公はその言葉に従って、異形があふれる神経塔を降りてゆく──
暗く耽美的な世界観・想像力を掻きたてられるシナリオの評価が高い。ローグライクRPGの特性をシナリオの設定としてうまく取り込んでいる。
ゲームシステム
ダンジョンは3Dで表現されている。視点はオリジナルは主観視点のみ、リメイクは見下ろし型と主観視点が選択可能(プレイステーション2通常版のみ、見下ろし型固定)。時間経過はリアルタイム制であるためアクション要素もある(リメイクでは特にそれが顕著である)。一定数のアイテムを次週のプレイに持ち越すことが可能。セガサターンのみ、骨と文様の持ち越しは実質不可能で、次々週以降の持ち越しがそれ以降の作品に比較して困難である。
オリジナルとリメイク
オリジナルは米光一成の代表作として位置づけられている。キャラクターデザインは氷樹むう。異形デザインは鬼頭栄作・イナーシャーピクチャーズ。音楽は岩田匡治。
演出は同時代のゲームと比較するとストイックである。ゲーム中においてキャラクターの音声は一切なく、サウンドにおいては主人公の心音や呼吸音、環境音楽のようなBGMが印象深い。主観視点の視界は相当狭く、頻繁な切り替えを要求されるため、3D酔いに悩まされるプレイヤーもいた。また、画面の明度も調整は可能だが基本的に暗めである。
米光一成が退社後にスティングスタッフによるリメイクが行われた。キャラクターデザインや音楽はスティングの在籍中スタッフの手によるものとなった。
ゲームシステムが刷新され 、アクション性はオリジナルよりも色濃くなり、縛りプレイを要求するやりこみ要素も数多く追加された。オリジナルで没にされたキャラや関連作品の設定がシナリオに追加され、また演出も同時代的なものに変更された。具体的には、声優による音声の追加、ムービー演出の増加(オリジナルでは文章表示のみで進行したイベントにきちんとした映像が付加されるなど)、BGMもより音楽的なものとなる、など。
コミカライズ「BAROQUE 欠落のパラダイム」
漫画家・上田信舟の手により月刊Gファンタジーにて連載されたコミカライズ版。
Gファンタジーコミックスより単行本が全三巻発売された。
(入手困難な状態が続いていたが、2017年、復刊ドットコムから全二巻に纏められて再販された)
内容はオリジナル版をベースにBAROQUEプレイヤーである作者の視点から見た物語となっており、キャラクターの過去や物語の結末には作者なりの解釈が盛り込まれたものとなっておる。
(作者曰く「これもひとつのバロックという事で どこか少しでもお楽しみいただければ幸い」との事)
なお、作中に登場した殺戮部隊の青年と似たキャラがリメイク版に登場している。
関連お絵カキコ
関連動画
オリジナルのディレクター米光一成がイベントで披露した解説動画と、解説に使われた動画。
各種デモムービー。左上から、オリジナル共通デモムービー、プレイステーション版デモムービー、リメイク共通デモムービー、Wii版追加デモムービー。
関連商品
関連項目
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