Call of Cthulhu:Dark Corners of the Earthとは、コズミックホラーゲームである。
販売元はBethesda Softworks。
概要
奇怪なカルト宗教団体に支配された港町インスマウスを舞台に、一人の探偵が宇宙的な怪異に遭遇し、自らの冒涜的な出生に関わる秘密を明らかにしていくFPS形式のADVホラーゲーム。
H.P.ラヴクラフトが創り出したクトゥルフ神話作品、及びTRPG『クトゥルフの呼び声』を題材としており、TRPGを製作したChaosiumからの正式なライセンスを受けて製作されている。
制作会社HeadFirst Productionsは解散しているが、STEAMにおいてダウンロード販売が行われている。
あらすじ
1915年、警察官のジャック・ウォルターズは、カルト宗教団体が占拠した屋敷へ突入する作戦に参加する。しかし、屋敷の奥へ踏み込んだジャックは、奇怪な装置と名状し難い怪物を目撃して発狂。それからの数年間を心神喪失、記憶喪失状態のまま過ごす事になってしまう。
7年後。警察を辞して探偵となっていたジャックは、寂れた港町インスマウスを訪れていた。そこで彼は奇怪な住人達に命を狙われ、町の暗部へと踏み込んでいく事になる。
更に半年後、ジャックは精神病院の病室で自殺を試みていた。果たして彼は、インスマウスで何を目撃したのか?
ゲームシステム
HUDレスシステム
本ゲームではシステム画面を表示しない限り、ダメージ状態や銃器の装弾数が表示されない。戦闘中のダメージ状態は視界の歪みや、操作時の挙動などから状態を察知すること、武器の装弾数に関しては、こまめな弾数確認やリロードを行うことが求められる。
銃器等の照準も表示されない為、照準器などを参照して射撃するテクニックが必要となる。
Sanity
通称:SAN値。人間の死体や冒涜的な書物、正体不明の怪物を目撃した際に減少する正気度の値。減少するごとに幻聴や視界の歪みなどが発生、最終的には発狂して自殺し、ゲームオーバーとなる。怪異などから視線を逸らし続けていれば徐々に回復していく。
発売前には『Sanityが減少すると人間が怪物に見えてしまう』などの案が宣伝されていたが、発売されたゲームには実装されていない。
ダメージシステム
敵からの攻撃を受けると、ダメージを受けた部分や傷の深さによって視界や挙動などに不具合が生じる。頭部を負傷すれば視界が歪み、腕なら武器が使いづらくなり、足なら移動スピードが遅くなる。また、深刻なダメージを受けていても、出血が軽度ならば時間経過で軽傷まで回復する。逆に多量に出血をしてしまった場合、治療を施してもゲームオーバーになってしまう。
負傷の回復には、医療キットから入手する四種類(包帯、添え木、縫合器具、解毒剤)の医療器具を用いる。使用する医療器具は負傷箇所や傷の深さによって異なるうえ、医療器具の最大所持数には差異が存在し、治療中はしばらく行動不能になる。その為、治療の際には周囲の状況、医療器具所持数、傷の状態等を考慮する必要がある。
ダメージの影響を軽減するモルヒネは何度でも使用可能だが、副作用でSAN値が低下してしまう。
武装
ナイフ、バールなどの近接武器のほか、コルト・ガバメント、リボルバー拳銃、ダブルバレルショットガン、スプリングフィールドM1903ライフル、トンプソン・サブマシンガンなど、時代設定に沿った銃火器が登場する。
これらの武装を使えばインスマウスの奇怪な住人を殺傷することが可能だが、より強大な脅威に対しては、特殊な武装や、ステージのギミック等でしか対抗する事は出来ない。
バグ
WindowsVista以降のOSで本ゲームをプレイすると、チャプター8において『撃破しなければ進行不可能な敵の姿が見えなくなる』というバグが存在する。目くら滅法に攻撃を続ければ突破できなくも無いが、クリアが極めて困難になってしまう。
また、『CTDが発生する』、『水滴が正確に表示されず、菱形になってしまう』等のバグも存在する為、可能ならばWindowsXPでプレイすることを推奨する。
登場する宇宙的恐怖(以下ネタバレの為、伏字)
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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