FOX ENGINEとは、コナミの小島プロダクションによって開発されていたマルチプラットフォーム対応のゲームエンジンである。
概要
開発は『MGS4』が発売された後に開始された。「日本のゲーム業界は欧米に負けている」という危機感を持っていた小島秀夫は世界中のゲームスタジオを見学し、研究を重ねたという。[1][2]
ゲームエンジンと一応称されてはいるが「ゲームエンジンとそれらを取り扱うツール」の総称が「FOX ENGINE」だという。「FOX」とは、同プロダクション開発の『MGS3』などに登場する部隊の名前が由来。エンジンのロゴマークには、『MGS4』に登場した「オタ魂」が使用されている。
FOX ENGINEは現在の3DCG技術をふんだんに取り入れており、海外のゲームと比較しても遜色ない映像を作り出すことに成功している。
2012年に公開された映像。FOX ENGINEに対する反応を見るために、当初はMGSの映像であることは伏せて公開されたようだ。
2013年の「GDC2013」において、小島プロダクションはFOX ENGINEの詳細に関する発表を行った。
発表の内容は記事にもなっている。
[GDC 2013]MGS5を実現する「FOX ENGINE」。ついに明らかになった新世代ゲームエンジン詳報(前編)
[GDC 2013]小島プロダクションは「世界に通用するゲームエンジン」で頂点を狙う。「FOX ENGINE」詳報(後編)
東京ゲームショウ2014のトークセッションではステージの天候、時間を自由に操作出来ること、専用ツールによってレベルデザインが容易に行えることが示された。
小島プロダクションのモノ創りの秘密に迫る② FOXエンジン編
FOX ENGINEは以下のタイトルで使用された。
しかし小島プロダクションは解散し、 2015年12月には小島秀夫自身がコナミを退社したため[3]、FOX ENGINEが今後どうなるかは不明である。
ネット上ではFOX ENGINEが「ウイイレエンジン」に名前が変わったという噂があるが、今のところコナミからそういった発表は無い。
関連動画
関連コミュニティ
外部リンク
- KONAMIのゲームエンジンプログラマが語るFOX ENGINE リクナビ 2012.5
- FOXエンジンでスポーツゲームの高みへ挑む―「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014」プロデューサーの益田圭氏にインタビュー|Gamer 2013.11
関連項目
脚注
- *次世代が垣間見えた新エンジン“FOXエンジン”のデモが25周年記念パーティで披露――『メタルギア』最新作はオープンワールドへ
2012.8.30
- *KONAMI「小島プロダクションのモノ作りの秘密に迫る」ステージレポート - GAME Watch
2014.9.21
- *【UPDATE】小島秀夫氏、コナミから退社。新規スタジオ「コジマプロダクション」設立しPS4向けタイトル開発へ | AUTOMATON
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