悪に堕ちる。復讐の為に。
METAL GEAR SOLID V
THE PHANTOM PAIN
TACTICAL ESPIONAGE OPERATIONS
「メタルギアソリッドV ファントムペイン」とは、
コナミから発売されるメタルギアシリーズのナンバリングタイトル、
「MGSV」の本章にあたる作品である。
序章『GROUND ZEROES』(別記事)と本章『THE PHANTOM PAIN』(本記事)の二部作構成。 前者については当該記事を、二部作全体についてはMGSVの記事を、それぞれ参照してください。 |
対応プラットフォームは、PlayStation4・PlayStation3・XboxONE・Xbox360・PC。
2015年9月2日発売。
METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN | ||
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対応機種 | PlayStation4 PlayStation3 XboxOne Xbox360(ダウンロード版のみ)※1 PC |
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ジャンル | タクティカル エスピオナージ オペレーション | |
発売日/発売予定日 | PS4 | 2015年9月2日※2 |
PS3 | ||
Xbox360 | ||
XboxOne | ||
PC | ||
価格(税抜) | 全ハード共通 | 8400円(税抜)※3 |
CERO | D(17歳以上対象) |
Steam版推奨スペック | |
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OS | Windows 7 x64 、 Windows 8 x64 (64bitOS必須) ※Windows 10は現在確認中 |
CPU | Core-i7 4790 (3.60GHz以上) ※Quad-Core以上 |
メモリ | 8GB RAM |
HDD | 28GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 760 (DirectX11対応グラフィックカード必須) |
サウンドカード | DirectX9.0c対応サウンドカード(5.1サラウンド対応サウンドカード) |
DirectX | DirectX11(必須) |
操作コントローラ | |
ネット接続 | |
優遇対応 |
4K画質対応 |
ダウンロード封入特典 |
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サーバーへのランキング接続 |
未発表 |
デバイス連携 |
なし |
※1 マーケティング上の都合により国内においてのXbox360版はダウンロードのみの販売となる。
※2 オンラインゲーム『METAL GEAR ONLINE』稼動日はCS版は10月6日、PC版は2016年1月予定。
※3 通常版のみ。
概要
『MGSV』の本編に当たる作品。
『GROUND ZEROES(以下、GZ)』の9年後、1984年を舞台に、ビッグボスが『メタルギア』及び『メタルギア2』で見られるような「世界を核攻撃の恐怖に陥れる狂人」と化すまでの経緯が描かれる。
“PHANTOM PAIN”とは「幻肢痛」を指す言葉であり、失ったはずの手足などの痛みを脳が錯覚する現象のこと。
そのタイトルの通り、作中ではスネークやカズが手足を失っているらしい描写がなされているほか、「もういないはずの仲間の苦しみを感じる」など、手足以外の「喪失」を幻肢痛に例える台詞も確認できる。
監督である小島秀夫の「今作の登場人物は全員、何かしらを喪失している」という言葉からも、作品の重要なテーマのひとつとなっていることが分かる。他にもテーマとして明言されているワードは「復讐」と「RACE(人種)」。そして同様に「言語」も重要なキーワードとなっていく。
『MGSV』では、コナミが開発した独自エンジン「FOX ENGINE」が採用されており、広大なオープンワールドと膨大な行動自由度、リアルな時間経過、それに伴う天候、昼夜、マップ環境の変化がシリーズで初めて採用される。
『GZ』では時間経過などいくつかのシステムが未搭載であったが、今作『TPP』においてはもちろん完全に導入されている。
なお小島秀夫監督は『GZ』発売後の雑誌のインタビューで、今作のボリュームは『GZ』の200倍以上に相当すると回答している。また「FOX ENGINE」も次世代機に向けてチューンアップされていくため、これを用いて開発される本作は、『GZ』以上のクオリティになるとも答えている。
また、発売日発表のインタビュー動画において、「これまでいつも「今作が最後のMGS」と語ってきたが、今作をもってメタルギアサーガは完結を見る。今回こそ最後のメタルギアソリッドになる」と宣言している。
(『3』のときも『4』のときも同じことを言っていたため今や信憑性など皆無なのだが、さすがに自覚もあるようだ)。
コジステで発表されたところによると、『GZ』はあくまで『MGSPW』と『MGSV:TPP』の間を補完するエピソードであるため、『TPP』にプロローグとして再収録される予定はないという。
この作品を最後に小島はコナミを退職したため、宣言通りの最後の『メタルギアソリッド』となった。
あらすじ ※本項以降ネタバレ注意
1975年。
ビッグボス=スネークは、キューバ南端の米軍基地:キャンプオメガに単身潜入し、アメリカの非政府諜報機関「サイファー」のスパイであった少女パスと、彼女の救出に失敗して拘束された少年チコのふたりを救出した。
しかしこの任務は、何者かによる罠だった。
救出したパスの体内には爆弾が埋め込まれており、ヘリの中で緊急の摘出手術を強行する事になる。何とか爆弾の摘出に成功するも、帰投した彼らが見たものは、謎の武装組織「XOF」の襲撃によって壊滅するマザーベースと、成すすべなく殺されていく仲間達の姿だった。
奮闘むなしく、副司令官のカズを含めた数人の救出にとどまったまま、スネークは崩れ去る基地から離脱する。
だが、パスの体内に残されていた「2つ目の爆弾」と、XOFの激しい追撃によってついに彼らのヘリは墜落。
彼らの消息は途絶え、マザーベースと、これを本拠地としていた「国境なき軍隊」の存在は、一夜にして闇に葬られてしまった。
1984年。
ソ連のアフガニスタン侵攻以降、東西冷戦は新たな局面を迎えていた。
そのアフガニスタンに、隻眼・隻腕の男が現れる。
彼こそ、長い眠りから目覚めたスネーク「ビッグボス」であった。
9年に渡る昏睡から目覚めた彼は、謎の勢力の襲撃を受けながらも、かつての同志・オセロットの手によって生き延び、兵士として復活したのだ。
その狼煙が、ソ連軍に捉えられたミラーを単身救出するという過酷な任務の達成によって上げられようとしていた。
「地獄に堕ちた俺達だが――更にその下に堕ちることになる。喪(うしな)われたものを取り戻す」
「カズ――俺もあの世から戻ってきた鬼だ」
喪くしたものの痛みは
何処までも続くのか
爆心地(グラウンド・ゼロズ)から
VENOMが目覚める
登場人物
ダイアモンド・ドッグズ
- パニッシュド"ヴェノム"スネーク/エイハブ
CV:大塚明夫
-伝説を消された英雄-
『MGS3』『MPO』『MGSPW』の主人公。スネークイーター作戦を完遂した伝説の兵士で、それによってボスを超える者「ビッグボス」の称号を得るも祖国を捨て世界中の戦場を転戦。その後ピースウォーカー事件を経てカリブ海上に浮かぶ「マザーベース」にて「国境なき軍隊(MSF)」を指揮していた。
だが、1975年、核査察を偽った所属不明の部隊XOFの奇襲を受けマザーベースごとMSFは壊滅。その際に乗っていたヘリが撃墜され消息を絶った。
1984年、9年間の昏睡の末に地中海キプロス島にて覚醒。病院内で謎の戦闘部隊の襲撃を受けるも、相部屋の患者イシュメールやオセロットの協力を得て生還。
戦士として復活し、ミラーを救出すると、MSFに代わる新たな武装組織「ダイアモンド・ドッグズ(DD)」を率いて復讐の鬼と化していく。
『GZ』ラストのヘリ墜落の際に重体となりそのまま昏睡状態に。その際左腕を前腕部から失っており、体内には摘出し切れなかった金属片らしきものが無数に残っている。特に頭部に突き刺さった破片は脳まで達しており取り除くことが不可能となっており、まるで鬼の角が生えているように見える。
覚醒直後には体もやせ細っており、当初は歩くことすらままならないという悲惨な様相である。
失った左腕には特殊な筋電義手を装着している。これはソ連系の技術を応用して作られたものでMGSPWに登場したガルベス教授のものに近い。
頭に残った破片により、視覚野、言語野に障害が残った。これにより英語以外がわからなくなってしまった模様。また記憶の混濁や喪失も見られ、性格も変化。以前の軽口を好む性格からより冷徹で寡黙な性格に変貌している。
そして彼の欠損した記憶の中には重大な真実が隠されていた。
E3 2013のトレイラーでは、「伝説を抹消された」と紹介されている。
彼の『MG』や『MGS』における「実在したのかどうかさえ不明な伝説的兵士」という設定に通じると考えると、愛国者達による情報操作によって、今作の段階でその過去や活躍に関する記録が抹消されたことを示唆しているともとれる。
E3 2014でのトレイラー発表以降は、小島秀夫のツイッターなどで「VENOM SNAKE(ヴェノム・スネーク)」とも呼ばれている。
なお、GZおよび今作では英語版でこれまでスネークを演じてきたデイヴィッド・ヘイターが降板し、代わりに声優および表情のモーションキャプチャーをキーファー・サザーランドが担当している。
(製作が予定されているMGS実写版で、彼がスネークを演じるのかは不明。) - ベネディクト"カズヒラ"ミラー CV:杉田智和
-未来を謀られた策士-
『MGSPW』でスネークの相棒として登場し、後の時代を描いた『MG2』『MGS』などにも登場する男。
ヘリ墜落直後と思われるシーンでは、重体に陥ったスネークに必死に呼びかける姿が見られた。
1984年、アフガニスタンでソ連軍にとらわれていたのをスネークに救出される。
このミッションは方法は不明だがミラーがオセロットに依頼したものであり、さらに戦場に生きる者にとって伝説の傭兵として知られるスネークの伝説を取り戻す為に『スネーク一人での救出』を指定した。
9年の間に壊滅したMSFに代わる新たな部隊としてダイアモンド・ドッグズ(DD)を組織している。だがカリスマはビッグボスに及ばず部隊は思うように拡大出来ておらず、ビッグボス復帰と共に副官として再度部隊を拡大してゆく。
どの時点からかは不明瞭だがアフガンでスネークに救出されるまでの時点で右腕と左足を失っており、また視力も弱っている模様。サイファーへの報復心と失った仲間たちの痛みを忘れないためにと義手は使わず、義足も最低限のもので杖をついている。
性格も変化しており、汚れ仕事を請け負う事も厭わず以前の陽気で女癖の悪いコメディリリーフ的な性格はほとんど見られなくなっている。だが、自身のへそくりでハンバーガーショップの経営に乗り出すなど以前と変わらぬ経営への熱意も見せる。 - リボルバー"シャラシャーシカ"オセロット CV:三上哲
-偽りを生きる好敵手-
MGS3にてスネークと敵同士として相まみえるも、スネークに心酔。後に協力者となる男。ザ・ボスの実の息子でもある。いくつもの顔を持つスパイでシリーズを通しての重要人物。
ウェスタン風のコートやブーツなど、服装は『MGS1』以降の彼に酷似している。
覚醒して病院から脱走したスネークの前に現れ、燃える男からの逃亡を手引き。その後アフガニスタンにてミラーの救出ミッションを課す。
ダイアモンド・ドッグズではミラーと共に副官としてスネークの補佐やおなじみの尋問、新兵への教練を行っている。彼の発する台詞はシリーズのファンならニヤリとさせられるものが多い。
以前の作品で語られたところでは、この時代の彼はアフガニスタン侵攻に参加しており、「シャラシャーシカ」の名で敵味方から恐れられている。
タクティカルバディ
- D-Dog/DD(ダイアモンド・ドッグ)
犬種(RACE)不明の犬。 小島監督によれば「そもそも犬ではないかもしれない。狼かもしれない。」とのこと。
何者かに親犬を殺されたらしきところでスネークと出会い、そのまま彼に懐いてフルトンでマザーベースへ送られた。
「いい原石拾ってきたな、磨いてやれば俺達にとっての“ダイアモンド・ドッグ”となるはず」ということで、その頭文字から「DD」と名付けられた。
その後はしばらくオセロットが世話を担当したが、その結果、短期間で逞しい体の大型犬へと成長。オセロットによる訓練の賜物か、優れたバディとしてスネークの任務遂行をサポートする。
スネーク同様、右目を失っている。
バディとしてミッションに出撃が可能。抜群の嗅覚で敵や捕虜の位置を示してくれる他、敵兵に襲いかかることで撹乱、吠えることで気を逸らすなどといったアクションでスネークを助ける。
ゲームを進めていくと専用の装備が開発できるようになり、敵兵を瀕死にしたり気絶させる事もできるようになる。
なお、プレイ動画でカズヒラは彼(?)のことを「決して『ナオジ』ではない。」と語っていた。 - D-Wakler(ディー・ウォーカー)
スネークのバディとして登場する二足歩行兵器。
ヒューイがサイファーの指示で開発した操縦型二足歩行兵器「ウォーカーギア」を元に潜入任務用に特化したカスタマイズを施されたワンオフの特別機。
一般のウォーカーギアとの大きな違いは悪路走破生の高いウォーキングモードと車輪を使用した高速移動と静音移動の可能なランニングモードを切り替え可能な点。
搭載武器も多種多様で、ガトリングガンやミサイルから、電気ショック銃や遠くの敵兵を捕らえて強制的に回収するフルトン回収バリスタなど様々な装備をカスタマイズ可能。 ある程度ダメージを受けるとフルトンによって自動回収される。
- クワイエット CV:ステファニー・ヨーステン
-言葉を持たない狙撃手-
サイファーの女性兵士で、異常に高い身体能力や、姿を消す能力など不可解な能力を持つ凄腕のスナイパー。
ほぼ裸と言って差し支えない程に露出の激しい格好をしているほか、言葉を喋らない。
アフガニスタンの遺跡でスネークと戦い敗北するものの、以降は素直に従うようになる。サイファーに恨みを持つミラーは彼女に激しい敵愾心を持つが、有力な情報源である事に加えて戦力としての価値もあり、マザーベース内の医療棟に幽閉されている。だがいつでも脱獄できる能力があり、気まぐれに姿を消すこともあるようだ。
ゲーム中では彼女とバディを組んでミッションに挑むことが可能となっており、信頼度を上げることで開発可能な装備が増え、指示できるアクションが増えてゆく。
キプロスの病院でスネークを襲撃した女性兵士と同一人物である。アルコールをかけられて火を着けられ、火だるまになりながら窓から転落した。全身の皮膚や呼吸器に重度の火傷を負ったものの「ある治療法」で一命をとりとめ、それに伴い上述の特殊能力を身につけた。加えて皮膚呼吸化と光合成能力も備えた事で水だけで生きていけるようになったが水に入ったり服を着ると窒息するようになった。露出度の高い格好をしているのはこのため。
また彼女が喋らないのはこれらの能力とは別の重大な理由がある。
ビッグボスを関わりを持つ女性スナイパーといえば『MGS』に登場したスナイパー・ウルフがいるが、TGS2014ではそれらしきワードが浮かび上がっていた。
サイファー
- パス・オルテガ・アンドラーデ/パシフィカ・オーシャン CV:水樹奈々
『MGSPW』に登場した少女。パス・オルテガ・アンドラーデは偽名で、正体は、愛国者達と繋がっているらしき米国の非政府諜報機関“サイファー”のスパイ。前作ラストで、メタルギアZEKEをジャックし暴れまわったが、スネークによって撃破され、海上に落下し消息を絶った。
『GZ』においては、キャンプ・オメガにて二重スパイの嫌疑をかけられ過酷な拷問を受けていたが、スネークによって救出された。しかし体内に爆弾を埋め込まれており、結局、ヘリから身を投げながら爆死するという末路を辿ったが…。
XOF
- スカルフェイス CV:土師考也
-素顔を消し去った亡者-
国境なき軍隊のマザーベースを襲撃した、謎の男。顔面全体が、ひどいやけどを負ったような、あるいは皮膚をはがされたかのようなグロテスクな様相を呈している。
かつてはFOX部隊を裏からサポートするため暗躍していた、スネークの影といえるエージェントでゼロの部下。サイファーではゼロの副官として実働部隊「XOF」の指揮官を務める他、パスとチコを捕えているキャンプオメガも彼の配下。捕虜に対して凄惨な拷問を加えていることも伺える。
『GZ』ではマザーベースから基地へと降り立ったスネークと入れ違いに、「海賊退治」と称しておそらくはマザーベースへ向けて飛び立っていく様子が描かれた。
故郷は東欧の某国で、度重なる戦争、侵略、統治によって国籍や母語といった土台を失い、自身も大やけどによって顔を失っている。
「TGS2015」ではまさかの彼がサイドオプスの解説を担当した。
その際、本編以上にテンションが高くなっており…? - 強化兵士部隊/霧の武隊/髑髏武隊(スカルズ)
ミラー救出直後、突如スネークたちを襲った謎の部隊。
ミラーによると彼が捕まる時にMSFの生き残りである精鋭のはずの仲間達が何の抵抗も出来ず瞬時に皆殺しにされたほどの桁外れの戦闘力を持っているとされる。
ゾンビのような耐久力、異常に高い身体能力、姿を消すなどの奇妙な特殊能力を持ち、集団でスネーク達に襲いかかる。
また体表を金属質の物体で覆いダメージを無効化したりする個体やクワイエットと同等の能力を持つ女性個体もおり、彼らの目的などについては徐々に判明してゆく。
戦地で出会う者達
- エメリッヒ/ヒューイ CV:田中秀幸
-自我を手に入れたギーク-
後にハル・エメリッヒ(オタコン)の父となる、ピースウォーカー計画の元責任者。PWではMSFの協力者として大型二足歩行兵器「メタルギアZEEK」を建造した。
『GZ』では国連の核査察への対応を殆ど独断で進め、査察団と偽ったサイファーの実働部隊XOFをマザーベースに招き入れる事となり、MSF壊滅の原因を作った。
『TPP』では、サイファーに捕らえられアフガニスタンで研究を強いられていた事が判明。自作の歩行補助装置で、二足歩行が出来るようになっている。
マザーベース襲撃を故意に招いた疑いがある事もあり、スネークによってアフガニスタンから連れ戻される。 - イーライ CV:本城雄太郎
-運命を呪う少年兵-
スネークがアフリカで出会う金髪の少年兵。黒人の多い現地では目立つ白い肌から「ホワイト・マンバ(白い毒蛇)」と呼ばれる。
大人に、特にスネークに対して対して異常なほどの敵愾心を燃やしており、またスネークを「親父」と呼び事あるごとに殺意を向ける事からミラーやオセロットは「恐るべき子 - 供達計画」で生み出された双子の片割れではないかと推測。秘密裏に遺伝子検査を行う。
金髪のオールバックなどの特徴、劇中年代における年齢、自分の運命を呪うと言う云々の記述などの共通点に加え、服の背中の部分に「液体人間」というプリントがなされている事などからリキッド・スネークの少年時代の姿ではないかと推測するファンが多い。
E3 2015のトレイラーにて、彼に関する謎のシーンも登場する。
そのシーンの最中、スネークは「恐るべき子供達…ゼロはそういっていた」と語る。
設定上、『TPP』の時点では、リキッドは10代前半である。
彼は10代から湾岸戦争(年齢設定的にはいわゆる「イラン・イラク戦争」)に参加しているため、この段階で少年兵として活躍していても矛盾はない。 - コードトーカー CV:阪脩
-故郷を奪われた賢人-
マザーベースを突如として襲った原因不明の伝染病の治療法を知っているとされる老人。
アメリカのナヴァホ族出身の研究者で、年齢は100歳を超えているといわれる。
サイファーの重大な秘密を握っており、スカルフェイスに協力させられている。
その他
- リカルド"チコ"バレンシアノ・リブレ CV:井上喜久子
『MGSPW』に登場した少年。子供ながら、サンディニスタ民族解放戦線に参加していた。パスのことをスパイだと半ば気づいていながらも、彼女に好意を寄せていた。
パスが拘束されている情報を得て、単身基地に潜入するも、自身もまた拘束され拷問を受ける。パスが陵辱されるのを目の前で見せ付けられるなどの仕打ちを受けた結果、憔悴しきっていた。最終的にはパスと共に基地を脱出できたが、ヘリの墜落に巻き込まれ消息を絶ったが、本編中のカセットテープにて、死亡したことが言及されている。
なお、基地内でパスと肉体関係を持ったことが示唆されている。 - 医師 CV:大塚芳忠
9年間の昏睡から目覚めたスネークに現状を説明する医師。「いいですか、落ち着いて聞いてください」の人。イギリス人と見られる。
キプロスの病院である人物からの依頼を受け、目覚める見込みの薄いスネークを長期にわたって保護していたが、スネークの覚醒に伴い病院が襲撃を受けた際に殺害される。
詳細不明
- イシュメール CV:大塚明夫
スネークの目覚めたキプロスの病院で相部屋になっていた患者。尻チラ男。
暗殺されかけたスネークを助け、謎の部隊や燃える男の襲撃から共に逃亡する手助けをしてくれる。その身のこなしや発言からはただ者ではない雰囲気を放つが、顔は包帯でグルグル巻きになっていて素顔は見えない。
「9年間一緒だった」という発言から同じく昏睡患者であったことがうかがえる。 - 燃える男
病院内などに現れる、全身が炎に包まれた男。発する炎は本物で全身が燃えさかり、銃やミサイルの攻撃なども吸収してしまい、増幅して爆発させ反撃する事ができる。また幻のように消えたり、炎に包まれた馬にまたがってスネーク達を執拗に追撃するなど、謎が多い。
燃えているせいか水に弱いようで、水を浴びせると一時的に行動不能になったり姿を消したりする。 - ガスマスクの少年/第三の子供
ガスマスクを被った宙に浮く少年。赤い髪以外は素肌が露出しておらずその表情はうかがい知る事が出来ないが、必ず誰かしらと一緒に姿を現しており、強力な念動力を用いる事が可能。
MGSに登場したサイコ・マンティスに酷似しており、何らかの関連性をうかがわせる。
エレベーター前に現れる、天井をすり抜けるようにして姿を消すなど、マンティスに似ているのは服装だけではない。
[1]
マザーベース兵士
- ダン君
E3、及びTGS2014の特別ミッションでのみ登場
戦地の中で敵の捕虜になっていたマザーベース兵士。
モデルは小島プロダクションスタッフの談子昂さん。 - 「目」と「指」
グラウンドゼロズのサイドオプスにて、キャプオメガの視察に来ていた元兵士。
ボスの復活を聞きつけてダイヤモンド・ドッグズに志願した。 - 諜報員
とあるサイドオプスに登場。
最重要人物、あるいはそれ超える存在とされているが…? - 旧マザーベース兵士
とあるサイドオプスに登場。
9年前のカリブの大虐殺を生き延びたのだが、やさぐれてしまっている。
従来のMGSやMGSV:GZからの変更点
- 難易度
MGSPWと同様に難易度設定はない。MGS2やMGS3の頃と比べると兵士はだいぶ有能になり、数も序盤から10人以上とかなり手強いが救済措置も充実している。補給支援要請をすれば弾薬の補充や状況にあわせて武器や車両の提供を受けられるし、後述する支援ヘリは目につく敵をあらかた倒してくれる。いままではクリア後の特典の1つであったステルス迷彩も中盤から開発可能であったりと支援環境を整え、フル活用すれば難易度は大きく下げることができる。 - 義手(バイオニックアーム)
今作でスネークは左腕を失い、代わりに義手を装着することになるが、義手にも様々な種類が存在する。
生体感知のソナーとして周りの状況を知る、ノイズを発生させて敵の気を惹くなどの共通機能のほか、電流を発生させて相手に触れて気絶させる等様々な特殊機能を左腕に詰め込むことが可能。
使う特殊機能によって義手の色や形状も異なる。 - 支援ヘリ
『GZ』では、銃撃による支援や運んできた人物を収容したりすることができたが、今回はそれに加えて支援攻撃の要請やヘリに改造を施していくことが可能となっている。それにより武装の強化やヘリ到着までの時間を短縮できる。 また、ヘリに搭載されている一武装が自ら使用できるようになった。
コードネームはGZのときのモルフォからピークォドに変わり、外見もUH-60をモデルと形に変更されている。 - 敵マーキングの詳細化
『GZ』では眠っている敵も通常時と同じ色で表されていた(赤色)が、今作では「眠っている敵はマーキングの表示が青色になる」という追加がなされている。
また、GZに置いては気絶した際のマーキング表示が「---」となっていたが、こちらでは「STN」に変更されている。 - マップ上マーキングの追加
今作は複数の地点にマップ上のマーキングを施すことが可能である。
マーキングした順番に「A、B、C...」と続いていく。
また、双眼鏡でマップを覗きながら、覗いた先をマーキングすることも可能である。
なお、複数のマーキングにも上限があり、情報端末「iDroid」の改良によって上限を増やすことが可能。 - フルトン回収
『MGSPW』では主に敵兵の回収にのみ使用されていたが今作ではこれらに加えてフィールドにいる動物なども回収可能となった。
フルトン装置の開発を重ねることで、固定砲台、車両、資源コンテナなども回収可能となる。
回収したものはマザーベースへ送られ、マザーベースへ帰投すると現地で回収したものを確認したり、マザーベースの防衛に活用したりミッションに出撃する際に持ち込むことも可能だという。
また、回収されるコンテナにのってマザーベースへ帰投することも(天候と運がよければ)可能。
だが、『PW』では人数が決まっていたがどこでも必ずフルトン回収可能だったのに対し、今作は「GMPを消費して使用する」「回収には確率が表示される(場所や天気、対象の健康状態によって変動)」といった具合に変更がなされている。もちろん上方に天井や遮蔽物があると気球での回収はできない。 フルトン回収装置の携行数には限りがあるものの、マザーベースに要請することでミッション中でも補給が可能。 - 自由ダンボール
従来のダンボールは、入って隠れながら移動したり、穴から覗くことしかできなかった(『MGSPW』では遮蔽物にしたり、その上に乗ったりできた)が、今作では、ダンボールを装備した状態でも、屈み移動時と同じ操作システムが維持される。また、箱から飛び出して銃を構えたり、覗き穴から敵をマーキングしたり、見つかりそうになったときに緊急脱出するといったことも可能。
支援補給ダンボールもiDroid上から呼び出すことができ、運ばれたダンボールに入ることで物資の補給をすることができる。 『PW』でもできたことだが、この支援補給ダンボールを敵の頭上に落とすことによって敵を気絶させることができるのだが、今作はiDroidで届けてほしいポイントを指定することができるため、攻撃手段は前作より改善されている。
以前は装備の銃弾や一部回復アイテムの補給しかできなかったが、今作では銃等の装備品そのものやスーツまで届けてくれる。 それにより、その場に合った潜入スタイルをその場で変更できるようになった。 また戦場にある大きな拠点内のある場所で使用するとその作戦地域内なら大きな拠点間をすぐに行き来できる。 - タクティカル・バディ
今作では、「タクティカル・バディ」システムが採用されており、様々な人物(?)とペアが組める。
「TGS 2014」では、クワイエットがバディとして呼び出されたが、他にも馬、犬、ウォーカーギアなどもバディとして呼び出せる。
後述する「CALLメニュー」を用いてバディに指示をだすことも可能だが、一部のコマンドはバディとの「親密度」が一定以上必要になる場合もある。
バディは出撃時に選択するのだが、情報端末「iDroid」を使うことで、ミッション中に変更することも可能。 - CALLメニュー
『GZ』にもあった「CQC拘束」や「ホールドアップ」における「尋問」の他に、バディへの支持や義手の一部の機能は「CALLボタン+右スティック」によるコマンドという形で収集されている。
いちいち操作を覚えなければいけないという構造にはなっていないので初心者にもやさしい配慮になっている。 - 回収アイテム
回収アイテムとして、フィールドに「ダイヤモンド原石」や「加工済み資源」、更には「薬効植物」がある。
ダイヤモンド原石は重要な資金(GMP)として、加工済み資源と薬効植物は開発のためのリソースとして利用される。
また、未加工の資源がフィールドにコンテナで積まれている場合もあり、装備のグレードが上がっていればフルトン回収も可能。
(余談だがコンテナの上に乗ってフルトン回収を行う際に△ボタン長押しで気球に捕まるとそのままフィールドを離脱しヘリに戻る事が出来る。) - ファントムシガー
従来では赤外線センサーの可視化などにのみ使用されていた煙草だが、今作では、「煙草を吸っている間、時間が早く進む」という機能に変更された。
正確には煙草を吸うことでスネークが時間を潰すというもの(何らかの薬効植物を使用しているらしいが)。
吸っている間は、セイコーの時計が画面に表示され、時間が進んでいるのがわかる。
あくまで、「時間が早く進んでいるかのように錯覚する」だけのものであることから、こういった名前になったという。
ちなみに「ファントム」なので本物の葉巻ではない。あえて言うなら「電子葉巻」と呼べる代物。
- マザーベース
『GZ』で壊滅したマザーベースだが、今作では場所をカリブ海からセーシェル近海に移して再び建造、拡張していくことになる。
マザーベース内を自由に行動できる他、マザーベース内を舞台としたイベントも多い。
また無造作にダイヤモンド原石が転がっていることがある。
回収した兵器や兵士を用いてマザーベースを自由に武装させることが出来る。
兵器の中には、『MGS2』に登場した無人偵察機「サイファー」のようなUAVなども登場している。
マザーベースの人員は適正に応じて自動で各班に配属されるが、手動による入れ替えも可能。
また、ミッション中でもiDroid上でマザーベースが今どのような状態なのかを確認することが可能となっている。
現在配置されているスタッフのステータス確認や支援サポート等、あらゆることがこのiDroidで確認できる。
- FOB
Forward Operating Base(前哨基地)のことで、マザーベースとは別に作ることが出来る基地。
FOBを設立すると、より早くマザーベースを成長させることが可能な様々な恩恵がある。
しかしFOBはオンライン上に建設するため、オンライン上で繋がっている他のプレイヤーから襲撃を受けるデメリットも存在する。 このイベントに対処するために、FOBの防衛網を強化していくことが求められる。 また、自分から他のプレイヤーのFOBへ潜入することも可能となっている。
複数設立することができ、一つ目のFOB設立は無料でできるが二つ目以降は設立にMBコインが必要となる。
なお、PS4版ではFOBミッションを始めとした一部のオンライン要素は、「PlayStation Plus」に加入していないと利用できない模様。
登場組織
- ダイアモンド・ドッグズ
ミラーが「俺達の新しい家」と呼ぶ新たな組織。
ロゴは、ダイヤモンドをバックにした犬(フォックスハウンド犬種)を描いたものである。
E3 2014のトレイラーでは、かつての仲間の遺灰でメモリアルダイヤモンドを作り、これを胸に戦場へ赴くことを、スネークが提案するシーンがある。
今作の舞台が1984年であること、武装要塞国家アウターヘブンが後に設立される場所が南アフリカであることを踏まえると、当時勃発していたアンゴラ内戦とスネーク達との関わりが予想される。アンゴラ内戦では、ダイヤモンドが反乱軍の重要な資金源となっており、これの輸出入に関する一連の動きが国際問題にまで発展していた(いわゆる「紛争ダイヤモンド」)からである。 - MSF(国境なき軍隊)
「ダイヤモンド・ドッグズの前身。『MGSPW』や『GZ』でスネークらがいた部隊の名称。
前作まで、スネークはスニーキングスーツの右肩に「FOX」の部隊章を着けていたが、E3 2014で発表された今作のトレイラーでは、左肩に「ダイヤモンド・ドッグズ」、右肩に「MSF」をそれぞれつけており、完全に「FOX」との縁を切ったことを表している。
米軍においては、左肩に現在の部隊の部隊章、右肩に以前所属していた部隊の部隊章をつけることがある。 - XOF
スカルフェイスらが所属する組織。マザーベースを壊滅させたと推測され、復讐鬼と化したビッグボス達とは敵対すると思われたが、何故かトレイラーではスカルフェイスとビッグボスが行動を共にしているシーンがあり、どういった関係になっていくのか未だに不明である。
なお『GZ』のラストでは、スカルフェイスが、ゼロ=愛国者達の支配下にあるわけではないことを示唆するシーンがあった。 - OUTER HEAVEN
後にビッグボスが設立し、1995年に核蜂起を起こす「傭兵派遣会社」及び「武装要塞国家」。また、彼が『MGSPW』の頃から提唱しだした、「戦士が唯一、生の充足を得られる場所」。
『MGS4』で、ゼロに反旗を翻すために創られたと判明したが、今作ではその創設時のビッグボスの真意が見えると思われる。
建造されたのは南アフリカの奥地であったが、今作では中央アフリカが舞台となる。
今作でそのロゴが初登場する。 - PF
Private Forceの略。国家に属せず金で雇われる軍隊であり、『MGS4』や『MGR』で登場するPMCの走りであると考えられる。
ソ連のアフガン侵攻に始まる新冷戦と民族対立の激化によってテロ攻撃が活発になったが、各国共にテロの対策法が確立されていなかったので自国の損害にカウントされない傭兵の需要が高まっていた。
MSFが壊滅した後、空いた需要を埋めるようにPFが成長していった。
中央アフリカで登場するPFはCFA(Contract Forces of Africa)、ローグ・コヨーテ、ZRS(Zero Risk Security)の3社。
紳士協定みたいなものを結んでおり、共同して行動することはないがPF同士で争うことも無い。
元軍人や元特殊部隊員を雇用している上に、装備も西側装備が多く単純な戦闘能力ではソ連と比肩しうる。
PFは上述した3社以外にも多数存在し、プレイヤーによるFOBへの侵入もゲーム中ではPFの1派が攻撃を仕掛けてきたという設定になっている。
スタッフ
- アートディレクター/キャラクター&メカニックデザイン:新川洋司
- タイトルコンセプト&デザイン:カイル・クーパー、サイモン・クラウズ
- エグゼクティブ テクノロジー ディレクター:ジュリアン・マーセロン
- ゲームデザイン/脚本/プロデュース/監督:小島秀夫
余談
関連動画
※こちらは公開時、MGSVであることも小島作品であることも伏せられていた。
トレイラーミュージックについて
MGSシリーズのメインテーマなどを主なBGMにしてきたこれまでのシリーズ作品と違い、現時点では、発表されるトレイラー毎に、特定のボーカル曲をBGMに使用している。
- 『GROUND ZEROES』:『MGS4』でも使用された“Here's to you”の原曲(ジョーン・バエズ版)
- GDC 2013 trailer:アメリカのバンドGarbageの2012年の楽曲“Not your kind of people”
- E3 2013 trailer:『MGSPW』でもテーマ曲を担当したDonna Burkeの“Sins Of The Father”
- E3 2014 trailer:「Mike Oldfield」の最新アルバム「Man on the Rocks」の"Nuclear"
- E3 2015 trailer:「New Order」の1985年の楽曲"Elegia"
関連項目
- メタルギアシリーズ
- MGSV
メタルギアソリッドⅤ グラウンド・ゼロズ - ビッグボス(ネイキッド・スネーク)
- あなたにお話があります いいですか? どうか 落ち着いて
- サヘラントロプス
- 声の工場
- 死してなおも輝く
- ボートを用意しろ
- 静かなる消失
- 蠅の王国
- オープンワールド
- Here's to you
- クワイエットのテーマ
- 世界を売った男
- メタルギアオンライン
- メタルギアシリーズの関連項目の一覧
外部リンク
脚注
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