ウィリアム・バーキンとは、バイオハザード2の登場人物である。
概要
バイオハザード2にて初登場した。アンブレラ社に務める天才科学者。妻子持ちであり、妻にアネットを、子供にシェリーを持つ。年齢は36歳(1998年当時)、身長は178cm、体重は66.7kg、血液型はO型。
アークレイ山脈にあったアンブレラ幹部養成所に15歳で入所した彼は、見る見るうちに頭角を表した。アルバート・ウェスカーとは幹部候補生時代に知り合い、互いに切磋琢磨を続けた。その後、ウェスカーと共謀してジェームス・マーカス所長を暗殺。引き継ぐ名目で研究成果を奪った。やがて16歳の若さでアークレイ研究所の主任研究員に抜擢される。ところが、アレクシア・アシュフォードは10歳で主任に任命され、自身の最年少記録を塗り替えられた事で彼女に対して異常な対抗心を燃やし始める。彼は研究に没頭し始め、妻のアネットもまた仕事人間だったため娘のシェリーに愛情を注ぐ事は少なかった。ちなみにアレクシアが実験中に事故死したと聞いた時には喜んだという。
非人道的な研究を繰り返し、R.P.D.署長のブライアン・アイアンズに大金を握らせて不利な証拠を隠滅させたりと次第に常軌を逸した行動が目立ち始める。バイオハザード0では、アンブレラを裏切る事を打ち明けたウェスカーには賛同せず、ついていなかった。この時点では、心血注いで開発していたGウイルスが完成寸前だった事もあってアンブレラを裏切る気は無かったと思われる。ただ、親友に別れの餞別として超人的な能力が得られる試薬を渡した。Gウイルスの試作品と言われているが、詳細不明。
そんな彼が作り上げたのはGウイルスと呼ばれる新兵器であった。多くの犠牲を払った末に完成させたGウイルスは彼の最高傑作であり、「美しい」と称するほどだった。しかしGウイルスの研究過程でアンブレラと対立するようになり、旧友ウェスカーがそうしたように離反を決意。Gウイルスを手土産にアメリカ政府へ寝返ろうとした。しかし離反を察知したアンブレラは私設部隊U.S.S.を派遣。研究成果のGウイルスを強奪しようとする。悶着の末、ウィリアムは凶弾に倒れ、Gウイルスは奪われてしまう。今際のウィリアムは、手に持っていたGウイルスを自らの体に投与。G化し、異形の化け物になる。そしてウイルスを奪った部隊を襲撃し、皆殺しにする。そして奪還したGウイルスを摂取した。やがて理性を失い、繁殖本能に従って徘徊するようになった。この時、G化したウィリアムがTウイルスの試験管を踏み割った事でバイオハザード発生のきっかけになった。
バイオハザード2では、全編に渡って登場するボス敵。最初こそ人の形を保っていたが、撃退するたびに進化して異形の怪物となっていく。またベン・ベルトリッチやブライアンに胚を植え付けている。また彼女のペンダントにこっそりとGウイルスを持たせていた。
バイオハザードRE:2では
リメイク作品『バイオハザードRE:2』にも登場。地下研究施設NESTにてGウイルスの研究開発を行っていた。ところが原作同様、U.S.S.の襲撃を受け(1998年9月22日23時45分頃)、拳銃を取り出そうとしたところを銃弾を浴びた。Gウイルスは回収され、息も絶え絶えなウィリアムだけが残された。だがGウイルスに強い執着を抱くウィリアムは「最高傑作」を取り戻そうと、自らの体にGウイルスを投与。U.S.S.を壊滅させたが、これがNESTの壊滅ひいてはラクーンシティの崩壊へと繋がった。銃弾を何発も受けているのに、立ち上がって歩き出す精神力は驚嘆の一語に尽きる。
以降は警察署の地下を徘徊。Gウイルスに魂を売った代償に自身の体は異形化し、絶え間ない苦しみに悶える羽目になる。一方、僅かながら理性を残しており、娘シェリーに暴行を振るおうとしたブライアンに胚を植え付け、娘に襲い掛かるタイラントを真っ二つに引き裂くなどシェリーを助けた。しかし変異が進むにつれ理性は失われ、ラクーンシティ脱出の障害として立ちはだかる。
関連項目
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