Programmable Sound Generatorとは、アメリカのゼネラル・インスツルメンツ社が開発した音源チップ、AY-3-8910である。PSGと略されることが多い。
概要
1970年代後半に誕生した音源チップで、多くのアーケードゲーム基板、家庭用ゲーム機、パソコンに採用された。
基本的には矩形波を使った比較的単純な音を発声する。いわゆるピコピコ音と呼ばれる。
しかし、ノイズ発声部を利用することで爆発音などのSEを多彩に出すことが可能となっている。
また、細かく音量調整することでPCMのように生音声を再生することも可能だった(PSGPCM)。しかし表現力が低く、無線通信で送られてくる音声のようなノイズを多く含んだものになる。
また、互換性のある音源も含めてFM音源以前の音源をPSGと総称されることが多いが、波形をユーザー側で設定できる音源は波形メモリ音源として区別されるため、注意が必要である。
仕様
AY-3-8910の仕様は下記のようになっている。
互換チップ
テキサスインスツルメンツ(TI) SN76489
DCSGとも言われる。
PSGとの違いは、ノイズ発声部の音量制御を独立に行える点にある。PSGではノイズの音量が他の発声部と同一になる制限が存在した。また、エンベロープ発生装置が搭載されなかった。
ヤマハ YM2149
SSGとも呼ばれる。PSGとはピン互換性があるが、音量設定は32段階となっている。
後に発売されたFM音源(YM2203(OPN)、YM2608(OPNA)、YM2610(OPNB)、等)にもSSG音源が追加されている。
ファミコン内蔵音源(pAPU)
ファミコンに内蔵されている音源もPSGと紹介されることが多いが、機能は拡張されており、厳密はPSGとは言い切れない。大きな違いとして、三角波の発生装置が1系統搭載されていること、矩形波およびノイズの発生装置が拡張されていること、DPCMが1系統追加されていることである。
そのため、PSGに比べると多彩な音を表現することが可能となっている。
コナミ VRC6
ROMカートリッジに搭載されたメモリー管理コントローラーであるが、音源部も搭載されている。内蔵音源と合わせることで最大7音の出力を可能とした。
搭載された主なコンピューター
AY-3-8910
- NEC: PC-6001、PC-6001mkII、PC-6601
- シャープ:X1シリーズ(X1FよりYM2149)
- 富士通: FM-7、FM-77(FM77AVよりYM2203)
- MSX(一部互換チップ搭載)
SN76489
- シャープ:MZ-1500(2つ搭載し、ステレオ出力を可能とした)
- 東芝:パソピア7(2つ搭載)
- ソニー:SMC-777、SMC-777C
- ソード/タカラ:M5/ゲームパソコン
- セガ:SG-1000、SC-3000、Mark III、マスターシステム、メガドライブ、ゲームギア
関連動画
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関連項目
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