Skibidi Toilet単語

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スキビディトイレット

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Skibidi Toiletとは、YouTubeに投稿されている3DCG アニメ動画シリーズである。

概要

「Skibidi Toilet」なる「トイレの便器から人間の頭部が出ている」形状の怪物たちと、人型だが頭部がカメラやスピーカーやテレビになっている異形頭のアンドロイド集団「Alliance」（アライアンス）の二つの勢力の壮大な戦いを描いた動画シリーズ。

投稿者名「DaFuq !?Boom!」（ジョージア在住の「Alexey Ger asimov」氏）によって制作・投稿されている。制作に主に使用されているのは「Source FilmMaker」という無料配布されている3DCG アニメ作成ソフト。

2023年 2月8日に投稿された最初の動画「skibidi toilet」はたった11秒のものであり、内容も「洋式トイレの便器から男性の頭部が飛び出ており、音楽とともに顔を派手に歪ませながら歌を歌う」というナンセンスなもの。これは別の投稿者がその前月に投稿して人気になっていた顔芸動画（→TikTok版、→YouTub版）のパロディである。男性の頭部は有名な市販のゲーム『Half-Life 2』のNPC モデルの流用。動画説明文の欄にある「toilet in ohio」とはその前年頃から流行っていたネットミーム「～ in Ohio」（アメリカ合衆国のオハイオ州をネタにしたミーム。日本で言う「未開の地群馬」とか「修羅の国福岡」のようなもの）の流れを汲むもの。

つまり最初は「無料配布されている3DCG アニメ作成ソフトを使って、市販のゲームのモデルを流用して作られたキャラクターを動かした、その時に流行っていたネットミームをネタにしたごく短いショート動画」でしかなかった。日本のニコニコ動画でたとえるなら「MikuMikuDanceを用いて作られた、市販ゲームのモデルを改造した変なキャラがその時流行っていたネタを演じる動画」ような感じだろうか。続くシリーズ動画全体も含めて、市販のゲームのモデルやモーションが多用されており明らかに「二次創作のファンメイド動画」の文化のもとに制作されているものである。

タイトルの「Skib idi」（スキビディ）の部分は第1回から使われている歌の歌詞がそう聞こえるため。ちなみにこの歌はブルガリアのミュージシャン「Biser King」の楽曲『Dom Dom Yes Yes』と、アメリカのミュージシャン「Tim baland」の楽曲『Give It to Me』とをマッシュアップしたもの。前述のように、先に投稿されていた顔芸動画に既に使われていたので、この動画シリーズのオリジナル曲というわけではない。ちなみに「Skib idi」（スキビディ）と聴こえる部分は『Dom Dom Yes Yes』の歌詞の中では正確には「sht ib idi」（シュティビディ）と歌われているそうで、タイトル自体がある意味「空耳」なのである。

ともあれ、「トイレの便器から人間の頭部が飛び出た化物」の集団が登場する動画が次々と投稿されていくにつれ、「異形頭のアンドロイド集団がこの化物の軍団と争う」展開となった。更には「特殊な能力を持つ個体が敵を蹂躙する」「それに対策を施した相手が登場する」「巨大な個体が大活躍する」「巨大な個体同士の迫力のある激闘」「敵に操られてしまう味方」などの少年漫画的な熱い展開が描かれるようになり、世界的な人気を集める動画シリーズとなっていったのである。

「DaFuq !?Boom!」のYouTube チャンネルの登録者は4330万人を超え（2024年 8月現在）、最初の動画「skibidi toilet」の再生数は1億9700万回を超えている（同じく2024年 8月現在）。

その人気の理由については多くの人により様々に考察されている。熱い展開、「Alliance」側の不思議に魅力的な異形頭キャラクターら、などといった作品自体の面白さの他に、「作中でほとんど言語/台詞が用いられないために、どの国のどのような年齢層の人々でも理解できること」が広い範囲の視聴者を得た理由であると指摘されることも多い。