「チョキ、チョキ、チョキ!!」
「カットマン(ロックマン)」とは、コンピューターゲーム「ロックマンシリーズ」に登場するキャラクターである。
「ロックマン&フォルテ」の図鑑で見れる説明は、下記枠のとおり。
DRN.003 カットマン/CUTMAN
森林伐採用のロボット。頭のカッターは大木を真っ二つにするほどよく切れる。
ゲームでは他のボス同様、Dr.ワイリーによって洗脳され、ロックマンに襲い掛かってくる。
飾り気のないシンプルなボディ、頭に装着されているローリングカッター(セラミカルチタン製、形状は白いパックマンに似る)が印象的。
実はボディパーツはロックマンとほぼ共通しており、違うのは色と頭だけらしい。
ロックマンと共通したボディを備えている点については、シリーズ作品で彼が取り上げられた際に「ロックマンの弟」という様な説明文が付く事が多い。
ロックマンとの戦いにおいては、移動とジャンプ、ブーメランのように放ってくるローリングカッターで斬りつけてくる。攻撃パターン自体は単純なので、パターン化自体も容易。
一方、ロックバスター耐性については非常に低く、3メモリのダメージを負う唯一のボスでもある。
これらの事から、ステージ自体も非常に簡単な点も相まって、初代ロックマンをプレーするに当たって入門者が一番最初に撃破を目指すべきボスとして位置づけられている。
弱点武器は上述のロックバスターに加えて、ガッツマンのスーパーアームとファイヤーマンのファイヤーストームの3つ。
スーパーアームはボス部屋に存在している大岩を投げつけると、たったの2発でカットマンを撃破してしまうほどの特大ダメージを与えられる事が出来る。
一方、ワイリーステージ2での再戦時で戦う部屋には大岩が設置されていない。こちらではロックバスターかファイヤーストームで戦うのが良い。
ゲームボーイで発売された「ロックマンワールド」では、前半ステージを構成する初代ロックマンからのボスキャラ4体の一人として登場。
ガッツマン未登場につき弱点武器が変更され、ファイヤーマンのファイヤーストームのみになっている(後述)。
攻撃パターン自体は原作を踏襲していて、一見すると原作と大差ない実力に見えるのだが、ロックバスターから受けるダメージの量が「1」と大幅に減少している上、ダメージを与えた際にものけぞらない、そしてカットマン側からプレイヤーに与えてくるダメージ量も全体的に多めになっている事から、原作から一転し強敵へと変化。
彼はシリーズ通してあまり強くない実力に調整されている事が多いのだが、今作での彼は非常に強く、シリーズの中でも別格と言っても良い性能と言っても良い。
彼のステージも複雑な攻撃パターンのスーパーカッターや耐久力のあるカッティングホイールの存在により初期状態での攻略は非常に難しい。ただ、それらは他のステージのボスから獲得出来る特殊武器を用いる事で十分に対処が可能なので、ぶっちゃけ最初から選べる4体の中では後半に回した方が良いともっぱらの評判である。
とはいえ、そんな彼なのだが、実はバスターのみでも撃破可能な調整が施されている。
バスターのみで彼の撃破を狙うとなると、確かに初心者目線では非常に難しいが、実は彼が歩いている最中にバスターを一発撃つと前方へのジャンプを行う。当然ながらその下も潜る事が出来る。
加えて、ローリングカッターも空中から放たず地上のみでの発動という事は勿論だが、そのローリングカッターもリングマンの地上リングブーメランの様な機動を描く事から、落ち着けば簡単にかわせる様になる。
これらの事から、今作のカットマンは初心者こそ弱点武器で立ち回った方が良いが、プレイが上達したらゲームの最初に挑戦しバスターのみでのノーダメージ撃破に挑むという。実にプレイヤーのスキルが現れやすいボスへと変貌を遂げていると言えるだろう。
ちなみに、同作で彼から入手出来るローリングカッターの方はというと、原作では中距離攻撃武器だったのに対して、今作では飛距離が大幅に減少。
・・・これだけだと弱体化を果たしている様に見えるのだが、一撃辺りの連続ヒット数が非常に多いというから攻撃力が高く、硬い敵に対して非常に有効な攻撃手段となる。
惜しむらくは、耐久力が高く移動するタイプの敵に対しては効力が薄くなってしまうものの、それでもアイススラッシャーとの組み合わせで十分カバーできる範疇になっているので、非常に強力な武器になっている。
これらの事から、恐らく歴代ローリングカッターの中でも最強に当たると思われる。
メガドライブで発売された「ロックマンメガワールド」では、原作同様に初代ロックマンに登場する。
同作での彼は、ステージや特殊武器、彼自身の攻撃パターン自体や攻撃を当てるとのけぞる特性といった部分は原作と同様なものの、最大の特徴がロックバスターの受けるダメージの量で、原作の3メモリから1へと大幅に減少している。
もっとも、彼自身の能力自体は原作とほぼ同様ではあるのだが、実質的な体力が大幅に上昇した事によって所謂「作業ゲー」が発生しやすい状況に。
これらのため、原作から一転して彼を最初のボスとして選び辛くなってしまい、結果的に多くのプレイヤーがバスターのダメージ量が原作とほぼ同様のボンバーマンから先に挑戦する事になると思われる。
アーケード作品では「ロックマン・ザ・パワーバトル」「ロックマン2 ザ・パワーファイターズ」両作に登場。前者は「ロックマン1~2」コースに後者は「ロールを救え」コースに登場するボスの1体となる。
基本的パターン自体は原作を踏襲。だが、ファミコンよりも性能の高いアーケード向けゲームとして発売されたらしく、原作よりも派手な攻撃が追加される傾向にある。
前者のローリングカッターは原作同様を投げつける攻撃があるのは勿論だが、ローリングカッターの数を2枚or4枚と複数投げる攻撃をしてくる様になっている。
後者では使用基盤がCPシステム2に変更され基盤性能自体も上昇しているためか、より派手な見た目の新規攻撃パターンが追加された。
今作で追加された攻撃パターンは、ハサミで背景を切ってから背景へと潜り込むという物。その際のカットマンは雑魚敵を召喚してきたり、背景から顔を出してローリングカッターを投げつけるのが通常なのだが、まれに高威力の紫色の波動拳をドスの効いたボイスで放ってきたり、某拳を極めし者を思わせる見た目の人形を放ってきたりする。そういえば、後の時代のロックマンの後継となる某イレギュラーハンターはライト博士から波動拳とか昇竜拳を教わるのだが、ロックマンの弟分である筈のカットマンはそれを超越するどころか拳を極めているのはドラグーン先輩並に凄い… ギャグ表現かも知れないが。
弱点武器はリーフシールド(パワーバトル)、スラッシュクロー(パワーファイターズ)
「パワーバトル」における「ロックマン1~2」コースでは原作の弱点武器を所有していたガッツマンが登場しており、原作同様に撃破するとスーパーアームを入手できるが、上述の通り正式な弱点ではない。
スーパーアームを当てた場合はチャージショットを当てた際と同様に確定で怯む上、正式な弱点である筈のリーフシールドもカットマンに当てても怯まない。やはりスーパーアームが有効武器になっているようだ。
後者の作品のボスキャラは弱点武器を複数回当てるとダウンを奪える仕様になっているのだが、彼の場合は弱点武器を当てると一撃で怯んでしまう。すなわち、弱点武器だとかなり簡単にハメに持っていける仕様になっているので、前作のフリーズマンよろしくコースの最後に彼を持っていくのが攻略のキモとなっている。
「ロックマン8(セガサターン版限定)」「ロックマンX8」ではそれぞれ特定の条件を満たすと出現する隠しボスとして登場している。
前者は中間ステージの隠し部屋に出現。
グラフィック自体は同作向けにアレンジされていてBGMや攻撃パターンも原作とほぼ同様。
撃破するとネジを落とすので、装備の開発やアイテム集めの際には彼と戦う事が必須になる。
後者は隠しコマンドを入力、あるいはメモリーカードに「ロックマンX コマンドミッション」のセーブデータがある状態で「トロイアベース」(オプティック・サンフラワード)に入ると途中のワープポイントを経由して彼と戦える。
ファミコン原作と全く同じ8bitグラフィックで表現されていて、BGMも原作そのまんまという内容なのだが、エックス達自身も相応に強くなっているはずなので、かなり簡単に倒す事ができると思われる。
プレイステーションポータブルにて発売された初代ロックマンのリメイク作品である「ロックマンロックマン」にも登場。担当声優は高木礼子。
上述の通り、ロックマンとほぼ同じボディを使用しているためか、ロックマンと相対した際の会話シーンでは、ロックマンの事を「アニキ」と呼ぶ様になっている。
基本的な攻撃パターンなどはオリジナル、OLD STYLE共に原作を踏襲。
だが、オリジナルにおける難易度「そこそこ」以上では、体力が減少するとボスキャラ共通の無敵状態が発生した後に巨大なハサミを投げつける攻撃が新規で追加される。
巨大ハサミはX2のホイール・アリゲイツのスピンホイールの如く地面と天井を這う挙動になっているので、インパクトこそ非常に強いものの慣れれば簡単に回避出来る仕様になっている。
弱点武器は原作同様にガッツマンのスーパーアーム。
OLD STYLEでは原作同様にスーパーアーム2発で倒れる仕様。原作同様に数少ないスーパーアームの活躍どころになっている。
オリジナルでもスーパーアームが弱点になっているのだが、ロックマンがスーパーアームで彼を攻撃した場合のダメージは原作から大幅にダウンしている。
一方でガッツマンをプレイアブルキャラとして使用した場合はガッツマン自身の特性である目の前にガッツブロックを召喚する能力から、自由にブロックを投げつけられる様になっているので、ロックマンではなくガッツマンの方が彼に対して効率的にダメージを与えられるキャラと化している。
基本的なスペック自体は原作と同様。弱点としているボスはOLD STYLEでは原作同様にエレキマンだが、オリジナルでは弱点の円の構成が変更されている関係でボンバーマンが弱点武器としている。
彼に対しては単体で大ダメージ(難易度「そこそこ」以下では更に転倒効果が追加)を与える事に加えて、彼の投げてつけて来るハイパーボムも切り刻んで無効化する事も出来てしまう。
一方で、今作の8ボス以外のワイリーステージに出現するボス敵はいずれもダメージを与えると無敵時間が発生する仕様になっているため、弱点武器が変化しているボスも存在する。
オリジナルの難易度「そこそこ」以上のワイリーマシン1号は第1及び第2形態共に特殊武器を使用してくるのだが、弱点武器への耐性も元々の特殊武器の使い手に依存する様になったため、同ボスがハイパーボムを使用するモードの際には明確な弱点武器となる。
対して、OLD STYLEのワイリーステージボスも基本的に弱点武器は原作と同様になっているのだが、上述の通り今作のワイリーステージボスは被弾の際に無敵時間が発生する仕様になっているため、その関係なのか、原作で実質的な弱点としていたワイリーマシン1号第2形態に対してはたったの1ダメージしか与えられなくなってしまった。
結果、OLD STYLEにおけるワイリーマシン1号第2形態戦では、バスターでワイリーマシンのコックピットを狙い撃ち、ちまちまダメージを与えた方がダメージ効率が良いという様な、超が付く程の作業ゲーと化してしまったのは否めない。
今作は同チームが同じくPSPでリリースした「イレギュラーハンターX」からあまり期間を置かずに発売したタイトルなのだが、せめてその点だけでもゲームバランスを調整を施して欲しかった。
同作では条件を満たす事によってプレイアブルキャラにする事が出来る。
プレイアブル時のカットマンは三角飛びを用いた機動力重視のテクニカルキャラ。メイン武器も挙動に癖のあるローリングカッターなので、コンストラクションによるユーザー投稿ステージなどでは本編以上にトリッキーな活躍を見る事が出来るだろう。
チャレンジモードにおける彼の項目には本編以上に難しい難易度の物がいくつか存在しており、プレイヤーの中でも語り草にされるレベル。
…それだけに明確な攻略サイトや攻略動画が殆ど無いのが残念なところ。
ゲームボーイアドバンスにて発売された「バトルネットワーク ロックマンエグゼ2」ではゴスペル所属のネットナビとしても登場している。
エグゼ版のカットマンはオペレーターの存在しない自立型ナビなのだが、同じく2に登場したクイックマン同様に殆ど本家と変わらない姿になっている。
原作では自立型ナビという事もあって、そこまで印象に残りにくいのだが、後に放送されたアニメ作品「ロックマンエグゼ」では何故か5兄弟という設定。
アニメ版エグゼは女装癖設定が新たに追加されたガウス・マグネッツといった様に原作から斜め方向にぶっとんだアレンジがなされているキャラも見られているが、5兄弟となった彼はアニメ版ならではと言うべきだろう。
掲示板
13 ななしのよっしん
2021/05/10(月) 12:43:04 ID: WuuEkJCXRT
バーチャルコンソールで初代ワールドをダウンロードした記念カキコ。
ロックマンワールド版のローリングカッターは強すぎですね。
飛距離こそ短いものの、アイススラッシャーで凍らせたビッグアイやスナイパージョーですら一発で沈むという…
ローリングカッターはあまり強くないイメージを持っているのですが、初代ワールド版がローリングカッターの全盛期に当たると思います。
14 ななしのよっしん
2021/11/18(木) 20:45:52 ID: iswPVZIhZ4
有賀版でラッシュアダプターを装着してるシーンを見る限り
その気になれば同型機のロックやロールの様に、ハイパーロックマンやハイパーロール的な合体形態になれそうな気がするんだよなあ
15 ななしのよっしん
2022/11/16(水) 13:31:27 ID: NqVNLOTiDx
アニメのエグゼに登場するカットマン
ネット犯罪でめざましの配線を切ったりしてたけど
どういう原理で配線を切断できたのかが割とずっと謎に思ってる
機械を暴走させて火事とか分かるんだけど
コード切断ってどうやるん
演出上そうなってただけでそこに負荷を与えて焼き切ってたとかになるのかな
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/03(金) 08:00
最終更新:2024/05/03(金) 08:00
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