必殺お仕置人とは (ヒッサツオシオキニンとは) [単語記事]

必殺お仕置人とは、ゲーム「アイドルマスター」と時代劇の「必殺仕置人」を題材としたNovelsM@sterの一つ。やっつけPにより制作・公開されている。全十五話。

概要

江戸時代を舞台に、晴らせぬ恨みを金で晴らす殺し屋たちの活躍を描くのが必殺シリーズである。本作も同様だが、設定的には劇中劇の構造をとっている。すなわち、アイマスキャラは藤田まことや山崎努同様、芝居として必殺シリーズに出演しているのである。
物語のテイストとしては必殺シリーズ初期の「必殺仕置人」を参考にしており、「仕事人」以降のシリーズよりもあくが強い。そんなドラマをアイマスキャラが演じるというミスマッチ感覚や不思議なフィット感、あるいは時にメタな立場で繰り広げられるブラックな会話などが最大の魅力と言える。

(※ただし、登場人物の台詞回しにおいて「役名でなく本名を呼び、それがＮＧ扱いにならない」「男性キャラを女性アイドルが女言葉で演じる」などの点でかなりのアバウトさが見られること、ドリル・スク水等時代考証を著しく無視した事物が登場すること、キャストにアイドルのみならず芸能プロダクションの事務員や社長まで含まれていることなどから判断するに、バラエティー番組内におけるドラマ形式コントではないかと推測される（第一話で伊織は「社長がやっと取ってきたドラマの仕事」と言っているが）。
※※その傍証としては、初期三話が「第765話」「第841話」「第961話」となっていることが挙げられよう。単発企画が好評を博し、第二弾・第三弾と続き、第四話以降はレギュラーコーナーになったと考えられる)

登場人物および出演者

中村主水/天海春香……お仕置人の一人。南町奉行所の同心だが、昼行燈の名をほしいままにし、婿養子なこともあって家では妻と姑にいびられる毎日。しかしお仕置人としての技量は高い。同心の立場を利用して相手の背後から不意を突くスタイルを多用する。/シリアスな場面での冷ややかでシャープな表情とクールなお仕置人としての演技は真に迫ったものがあり、アイドルのお遊びと呼ぶにはためらわれるほど。/春香の中の人が中村姓の為、この配役。

念仏の鉄/菊地真……お仕置人の一人。元は坊主だが今は骨接ぎを表の稼業とし、飲む打つ買うの三拍子が揃った享楽主義者。お仕置に際しては標的の背骨や頚椎を素手の一撃で破壊する「骨外し」を使う。

棺桶の錠/我那覇響……お仕置人の一人。メンバーの中では最も直情径行気味。棺桶屋を営むものの、お仕置人仲間にも認知されてない程度の繁盛ぶり。「仕置人」では手槍を用いていたキャラだが、「お仕置人」での錠は殺陣のシーンがない(何せ響の動画がまだないものだから)ために、殺し技は定かでない。ただし第十話から武器を取り出す際に手槍の効果音が採用されている。追記：第十二話でアイドルマスターＳＰ動画と「仕置人」映像を利用した手槍での殺陣シーンが初めて表現された。/錠・響ともに沖縄（琉球）出身の為、この配役。

鉄砲玉のおきん/水瀬伊織……お仕置人の一人。直接殺しはせず、情報収集をおこなう。スリの名手でもある。

おひろめの半次/双海亜美……お仕置人の一人。瓦版売り。おきん同様、情報収集を担当する。/相手を役名ではなく本名で呼ぶことが極めて多い。ただし第七話では謎の放送事故以後、ぎこちないながらちゃんと役名を呼べるようになった。

天神の小六/三浦あずさ……小伝馬町牢屋敷の牢名主。闇の世界の大物で、普段は刺客を避けて牢にいるが、自分の気分次第で簡単に外出もできる。お仕置人の存在を知っており、依頼の仲立ちなどをすることもある。/日常会話は三浦あずさの口調そのものなのだが、一旦モードが切り替わると表情言動いずれもドスの利いたものに様変わりする。

中村りつ/秋月律子……主水の妻。せんに比べれば良識派。配役理由は、名前つながり(秋月「律」子）
中村せん/如月千早……主水の姑。主水を日々いびりまくる。貧乳という設定は「お仕置人」オリジナル。/千早本人としては配役に不満があるようだが、芝居に手を抜くことはなく、実に真剣に貧乳で嫌味な老女を熱演している。/配役理由は律子に同じく、名前つながり（如月「千」早）

星井美希……無軌道な愚連隊から腐敗役人、さらには無責任な医者等「お仕置人」における悪役率の高さは群を抜く。本人も気にしてる模様。
萩原雪歩……イメージ通りの薄幸美少女から冷酷なドリル遣いの達人まで、非常に幅広い芸域を示す。セミレギュラーとして岡っ引きの雪乃丞を演じることもある。
高槻やよい……初期は被害に遭う健気な少女役が多かったが、もやしで阿漕な商売をする悪徳商人も好演。セミレギュラーで貧乏同心を演じることもしばしば。
双海真美……犠牲者役から悪役まで何でもこなす。役名をろくに覚えないのは亜美に同じく。セミレギュラーで同心役を演じ、その際は他の時代劇から借用した決め台詞を乱発する。小鳥に昔の時代劇を教わっている模様。
四条貴音……第五話から出演。妙齢の美女を演じてまるで違和感がない。ゲスト役の他にセミレギュラーとして女郎屋の女将を演じる。
音無小鳥……765プロ事務員だがほぼ毎回のように出演。年増役では右に出る者がいない。十二話ごろからドラマの進行を無視して世間話を始めるなど新たな芸風を開拓する。
高木順一朗……765プロ社長。数少ない男性キャストとして中高年の男性役をよく演じる。
黒井崇男……961プロ社長。哀れな男を演じさせると意外にうまい。
山崎すぎお……奉行所の筆頭同心山崎様を演じるセミレギュラー。血を見るのが苦手で、惨殺死体を見ると吐く。