《蒼波元帥 ヴァレオス》とは、アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG Z」に登場する人物である。
同アニメのTCGのユニット(カード)でもある。
担当声優は竹内良太。
惑星クレイのアクアフォース元帥だった存在。
魔力を含む水から造られた人工生命体「アクアロイド」に属している。
「アクアロイド」の将校という存在は、「サヴァス」の設定と反していると思われたが、実際はヴァレオスのアクアロイドの体は仮の器であり、その本体は巨大な海竜であり、その姿では周囲を巻き込んでしまうために仮の器を用意するという手段を取った。
元々は正義の為に戦う戦士だったが、《破壊の竜神 ギーゼ》と相対した際、その力に圧倒され、片目を負傷しながらもギーゼに心酔。
「全てが滅びた虚無の世界に真の正義がもたらされる」と確信を得て、クレイに仇成す存在となった。
……だが、それは完全に自身の意志でギーゼについた、というわけではない。
「そうだ……あの時俺は知った。圧倒的力を、絶対的存在を」
「どうすればいい? 何もできなかった。
ただ、目の前にある者に震えた……」
「―――縋るべき者は、目の前の、絶対的な存在なのだ」
「『ならば縋ればいい!』
そうだ……そう思った瞬間、全ては喜びに変わったのだぁッ!! 」
自身を上回る絶対的な強さと滅びの前に、自らの縋る絶対正義という意志を破壊され、縋るものを失くし絶望した果てに壊れてしまい、目の前にいたギーゼに縋ることで自身を保った、というのが真実である。
何に頼ることもできない、孤独な存在だったからこそ、脅威と挫折に立ち向かうことができず、ただただ目の前の存在に流されることしかできなかったのだ。
しかし、過去に起きた、破壊神ギーゼと創世神メサイアの戦いの中で、メサイア側に立って戦った《光輝の剣 フィデス》の使い手と相対し、ヴァレオスは敗北。
この敗戦がきっかけの一つとなり、戦いはメサイアの勝利で終結。
ギーゼに与した責により、浄化のため、ヴァレオスは海軍アクアフォースごとメサイアによって封印されてしまった。
だが、ヴァレオスは封印されている間も、ずっと執念と憎悪を抱え続け、浄化を拒んでいた。
封じられている間にも、一部解き放たれたアクアフォースを統率する《蒼嵐竜 メイルストローム》に干渉し、暴走体《蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム》へと変えてしまったこともあった。
アクアフォースが封印された元凶でもあり、復活したアクアフォースが再度暴走したきっかけでもあり、《蒼嵐業竜 メイルストローム “Я”》誕生の遠因。
さらにアクアフォース封印の元凶ということは、アニメでは、蒼龍レオンを代表とする蒼龍の民が衰退し滅びに向かっていった元凶でもある。
即ち、だいたいこいつのせい。
そしてヴァレオスは遂に解き放たれ、アクアフォースを強襲。
正義として生まれ変わった新生アクアフォースのうち「蒼波」を強襲、降伏させ、新たなヴァレオス軍を手に入れたのだった。これが名称「蒼波」を持つ理由である。
以降、ヴァレオスに接収された「蒼波」はアクアフォース同士でも内乱を呼ぶことになる。
その後はギーゼの使徒として《邪神司教 ガスティール》のもとでさらなる暗躍を開始。
惑星E=地球に存在する人物の身を「時空間強制憑依」により乗っ取ることで地球に干渉し、他の使徒の侵攻によりヴァンガード普及協会の視点が逸れているタイミングで、地球に渡ったフィデスを所持する綺場家を襲撃。
綺場家の跡継ぎである綺場シオンをファイトで下した後、ギーゼ封印の一因となっていたフィデスを、ギーゼより賜った己が力である《絶海のゼロスドラゴン メギド》で粉砕したのであった。ファイト前にシオンに普通に斬りかかって武器を壊したり、フィデスを素手で掴んで普通に憑依者の手を怪我させその場で包帯を巻いていたが
その後、ギーゼの器候補として選定した明日川タイヨウをファイトで下し、他の候補者同様にレリクスに送る。
以降は暫く表立った動きを見せず、ガスティールと共に事態を静観していた。
……しかし、ガスティールが独自行動を始め、ガスティールと別れた後、ある予想外の男がギーゼの器として覚醒。
その瞬間から、ヴァレオスに根付いてしまった狂気が爆発し、ある意味ガスティール以上にギーゼに縋る狂信者として存在感と顔芸を露わにした。
そのギーゼの器を守るため、拠点に潜入した綺場シオンとハイメ・アルカラスに対し、先に脱出したダークフェイスならびにカオスブレイカーと異なり、ヴァレオスは一人撃退に打って出る。
ディフライダーを倒した経験のなかったシオンは、ヴァレオスにとってはもとよりギーゼの器としても不適格であり、所持していたフィデスさえ破壊すればそれで用は済んでいた。
……はずだったのだが、ギーゼへの狂信が裏目に出たのか、或いは対戦相手のシオンを侮っていたのか、《絶海のゼロスドラゴン メギド》を使用した上でシオンを仕留めきれなかった。
そんな彼の目の前に現れたのは、破壊した筈の剣・フィデス。フィデスはそのまま新たなカード《不滅の聖剣 フィデス》に姿を変え、蓄えていた手札全てをシオンの布陣に貫かれ敗北した。
苦難に直面しながら、折れることなく、絶望に堕ちることもなく、何度も立ち向かい勝利してきたシオン。
この状況になり、ヴァレオスは漸く、シオンが自身と正反対の存在であることに気づき、シオンに憎悪を向ける。
ファイトが終了した後、ヴァレオスはクレイに強制送還される前にシオンを物理的に殺害しようとするが、一瞬間に合わず、宿主の海津ルウガから引きはがされ、シオンに強い怨念のイメージを遺しながら地球から追放されていった。
ファイトでは当然、自身を中心とした「蒼波」デッキを使用。
そして地球に封じられていた「ゼロスドラゴン」を従えている。
なお、「グローリー・メイルストローム」の設定では既にある程度存在が語られている。
その超大な力故に古より強力な封印を施されている元帥。 その異常なまでの正義への執着は「力」いう形を取り、現海軍最強と謳われる蒼嵐竜に更なる力を与えた。 だが、与えられたのは力のみでは無かった。 古の覇王の力を得ると同時に、かつて元帥が抱いていた「惑星全土の統一」という野望に満たされてしまったのである。
この時点で、正義と謳いつつ野望にまみれた存在であることは明らかになっていた。まさしくである。
現在の性格は、この設定を土台に、ギーゼへの狂信を付け加えたものとなっている。
ノーマルユニット
クラン:アクアフォース 種族:アクアロイド
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【V】:[【CB(1)】] あなたのライドフェイズ開始時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの手札から「蒼波」を含むカードを1枚まで選び、(R)にコールし、そのターン中、パワー+2000。1枚コールしたら、1枚引く。
自【V】:[【SB(1) - 「蒼波」を含むカード】] あなたの「蒼波」を元々含むGユニットが【超越】した時、コストを払ってよい。払ったら、相手のヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワーが11000になるまで増減させ、この効果とガーディアンのシールド以外でパワーが増減しない。
ブースターパックG13弾「究極超越(アルティメットストライド)」で登場するカード。レアリティはRRR。
二種類の効果を持ち、いずれも「蒼波」に依存する、「蒼波」構築の中心となるカード。
なお、冒頭の台詞がフレーバーテキストである。
ライドフェイズ開始時の効果は、カウンターコスト1で手札から「蒼波」をコール、強化した上で1枚ドローできる効果。
この効果で注目するべきは、カウンターコストこそ必要であり、ライドしたターンには使用できないが、超越を必要とせずに発動できるところ。
相手が超越を嫌ってグレード2以下でライドを止めても、この効果で十分にアドバンテージを得ることができる。
名称内であればコールだけで1枚ドローでき、コールしたユニットはパワー強化によりアタッカーとして大きな役割を果たしやすくなる。手札を温存し戦線を維持した状態で、おまけにアタッカーが強化されるのだ。弱いわけがない。
超越時は、「蒼波」Gユニットに超越した時にしか使用できないが、あまりにも強烈の一言。
本来連続攻撃効果は、ダメージを受けた時にトリガーが出た場合、その「ダメージトリガー」でヴァンガードのパワーが上がることで、連続攻撃が防がれやすくなるという弱点を抱える。
他クランにはそんなん無視して確殺してくるターロワイズマンとかデマゴアサシンはいるが、アクアフォースの連続攻撃は基礎パワーが低めであるため、ダメージトリガーには非常に弱い。
また、そもそも「クロスライド」を始めとして、ヴァンガードのパワーを11000から上昇させる手段はいくつも存在し、パワーを上げることでその後のアタックを完全になきに等しいものにできるデッキも多かった。
だが「ヴァレオス」は、そのパワー上昇効果の一切を破壊し、相手ヴァンガードのパワーをターン中常時11000で固定化してしまうのだ。
どんなに策を弄しようがヴァンガードのパワーは上がらず、連続攻撃への解答手段を全て破壊され、連続攻撃分だけガードに手札を要求されるようになる。
しかもこれだけの効果が、カウンターコストを使わずに、蒼波のソウル1枚だけで発揮できるのだ。
アドバンテージを稼ぎづらいクランは、極論を言えばこの効果と合わせた連続攻撃だけで既に死がほぼ確定する。
非常に殺傷力の高い効果だが、Gユニットも《蒼波帥竜 フラッドハザード・ドラゴン》に《蒼波帥竜 テトラボイル・ドラゴン》と、ヴァンガードのスタンド効果を抱えているため、それらとの相性がよい。
総じて、「蒼波」限定ではあるが、アクアフォース自体に革命を起こすと言える驚異的なカードであり、呪縛やパラライズによる行動制限に弱いことを除けば極めて凶悪なカードである。
まさしく「超大な力」に相応しい能力を持っていると言える。
蒼波元帥 ヴァレオスの収録される「究極超越」は2017年11月17日発売です。
掲示板
7 ななしのよっしん
2019/12/11(水) 17:52:25 ID: WIJSKroeDx
まさか使い手が過去編でライブと友人ということにされてたのはたまげたなぁ・・・。その設定自体は悪くないけど、ライブに合わせてこの元帥じゃなくてレヴォンをメインヴァンガードにしたのは解せない
8 ななしのよっしん
2021/08/28(土) 21:39:41 ID: LOvcise2j6
元帥は封印されててガスティールが表舞台に出た時ようやく復活だからしゃーない
ただレヴォンじゃなくてテトラドライブとかアンガーボイルあたりにしてほしかったが
蒼波色々出してるし蒼波乗っ取ったって設定にも合うのに
9 ななしのよっしん
2023/08/02(水) 21:50:28 ID: WIJSKroeDx
>>8
めっっっちゃ亀レスだがそ れ な
一番設定的に合うメイル(グローリーの方)は謎ショタ化したレオン様が使っちゃったからなぁ・・・
それはそうとVシリバンドリ 元帥くんはデザイナーさんの元ネタ意識した上での調整頑張ったアトモスフィアが感じられていっぱいちゅき❤︎
フュリアルガスに超越させる手間考えろ氏ね(豹変)
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 04:00
最終更新:2025/12/06(土) 04:00
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