鄭問之三國誌とは、2001年11月1日にゲームアーツより発売された、プレイステーション2のゲームソフトである。
Windows版も発売されている。
コーエーの三國志以外のシミュレーションゲームをやってみたい、という方にオススメの一品。
まずなんといっても、台湾の漫画家、鄭問(チェンウェン)画伯のイラストが売り物である。氏のイラストは墨絵からPhotoshopまでを様々駆使しており、オリグラのキャラはバラエティに富み、リアルで生き生きとしている(中には誰だこいつはという顔芸クラスのキャラもいるが)
グランディアシリーズなどで名曲が多いゲームアーツ作品だけにこの作品もBGMがしっかりしている特に勢力BGMはその味をしっかりと出している(曹魏・蜀漢(劉備)・孫呉・諸侯・放浪劉備とある)
この作品の難易度は、関連動画内のコメント「ガチでないと、というよりガチでも詰む」が全てを表している。とにかく運による比重がゲームバランスを大きく占めており、これをうまく利用しないと攻略もおぼつかない。
さらに、セーブシステムのいやらしさ(季節の最後、作戦フェイズが終了した時点でしかセーブできない)も難易度を上げる要因になっている。
基本的な流れは戦略フェイズで内政や計略や外交や人事など、そして侵攻作戦を立案→作戦フェイズでその侵攻作戦の経過を見るというもので、君主の能力や地位による命令点が行動力を左右する。曹操や袁紹などは初期の命令点も高いのである程度余裕が持てるが辺境の君主は命令点が低くクリアも相当難しい。とにかく敵も序盤から動き出すのでのんびり内政をやっている暇などないが、拙攻により足元が掬われるという事態にもなりがちである。
作戦フェイズでは運も絡んでくるので必ずこちらが先手を取れるというわけでもない。
このゲームはとにかく都市の数が多く、シナリオ1では中立都市と呼ばれる無所属都市が多い。序盤は敵も次々と中立都市を制圧して勢力拡大をしていく。ただし、中立都市に武将がいる場合は時々抵抗してくることもあるが大軍で攻め込めばほぼ降伏する。都市を落とすと配下にすることもできるので特に序盤では人材が少ないので一人でも多く増やそう(ただし説得を断ることもあるので注意3回説得に失敗すると解放しかできないので在野となる)
ともかく早いうちから地盤を固め、計略や奇襲を駆使して勢力を拡張していかないと、気づいたら周りの勢力が強力になっているなんてことはままある。さらに、CPUの計略成功率は高く、関羽や諸葛亮が偽書に引っかかるなどありえないほどの状況も時に発生する。
しかし、兵站線の概念があるため、うまく相手の兵站線を断ち切れば劣勢からの挽回も可能である。
戦闘は基本は野戦(水戦)→攻城戦の流れになる。城は城壁の耐久と兵糧の量がバーで表示される。どちらかが0になれば落城となる。強襲すると武将の戦死のリスクがあるが逆に言えば籠城戦で呂布や張飛などの豪傑を仕留めることも可能であるしCPU同士の戦争でいつの間にかいなくなってることもある。攻撃側の総大将敗走か城の耐久が0で決着。兵糧攻めは3回の行動で耐久が0にできるかで決着。耐久も兵糧も高い城はなかなか落ちないので、波状攻撃や計略などの戦法も必要になってくる。計略で敵の総大将に一騎打ちを仕掛けて勝てば城の耐久も兵糧も失わない無血開城と言うおいしい勝ち方もできることもある。ただし武将が何の計略を使うかもランダムである。
また、隣同士の都市以外を、部下がたまに提案する奇襲で攻めることもできる。逆に防衛側は、部下がたまに提案する「堅壁清野の刑」で無条件で相手を退けることができる。
なお、戦闘時に部下がたまに提案する計略は、成功すると破壊力がなかなか凄いので戦況を一気に覆すこともできるが、やはりこれも運に頼るしか無い。
その他、一騎打ちの概念はあるが、こちらはカードバトルなので、コツさえつかめれば格上相手でも勝てる。
武将は捕らえても処断することはできないので、3回の説得で仲間にならない武将は解放するしかない(下野することもある)これもゲーム難易度がぐんと上がってるひとつである
最後に、武将の能力値は基本的に正史準拠となっている。一例をあげると、知力においてMAXの値30は諸葛亮ではなく賈詡である(諸葛亮は知力26、政治30と政治能力ならナンバーワンである)なので上のように諸葛亮が計略に引っかかるのも納得ができる。段と呼ばれるレベルがあり最大で15。上がるごとにより高い官位に就かせることや能力も成長する。寿命もランダムなので史実で戦死の武将も5~10年は長生きすることがある。
とはいえ、周倉や貂蝉などの演義の人物も出て来るので正史オンリーというわけではないようだ。
総じて派手さがあまりないし、システム的、ゲームバランス的にもう少し詰めや充実さが欲しい作品ではあるが、プレイの仕方さえ分かればハマれること請け合いである。下の関連動画を見て、ぜひプレイされてみてはいかがだろうか。
糸冬Pの「孫策兵法」とオーシPの「河北の巨星 袁紹」がニコ動における鄭問之三國誌動画の二大巨頭である。
初心者でプレイしてみたい人はまず動画をみてこのゲームがどんなものなのかを学んでからでも遅くはない。解説もしっかりされているのでお勧めである。また、紙芝居でキャラクターごとに特徴があり三國志を知っている人でも楽しめる動画となっている。
掲示板
3 ななしのよっしん
2012/10/04(木) 02:34:08 ID: HgxTF5Bp/d
このソフト最初ドリキャス用で開発されてたんだよね。
それで本体買ったのに、全く音沙汰ないままいつのまにPS2だけで出てて
ゲームアーツのソフトは買わないことに決めた
4 ななしのよっしん
2020/06/01(月) 08:36:41 ID: Mz6O4tYR/v
魏将についてだけでも曹仁が二流クラス、夏侯淵が夏侯惇の下位互換、徐晃が脳筋、韓浩や田豫、陳登らがゴミ…など挙げたらキリが無いが本当に正史準拠なのかこれ…
5 ななしのよっしん
2020/11/24(火) 21:45:56 ID: yLxnLIvHK3
諸葛亮と姜維以外の蜀将の低能力さに目を覆いたくなる
特に劉備三兄弟の統率の低さ(10~12)は悪意を感じるレベル
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 09:00
最終更新:2024/04/19(金) 09:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。