銚子市とは (チョウシシとは) [単語記事]

銚子市

銚子市ちょうしし Chōshi City
自治体コード	12202-5
都道府県	千葉県
面積	83.91km²
隣接市町村	旭市香取郡東庄町
隣接市町村	茨城県　神栖市
市の木	サザンカ
市の花	オオマツヨイグサ
市長	野平匡邦
特記事項	銚子市章（ニコニコテレビ君）

銚子市とは、千葉県北東部にある市。

概要

「銚子」という地名の由来は利根川の河口が、入口が狭く中が広いことに因むものであるとされる。

銚子漁港と外川漁港があり、銚子漁港は水揚高日本有数の漁港となっている。また醤油の生産が有名で、ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油の工場がある。

ぬれせんべい発祥の地。

銚子駅周辺および銚子市立銚子高等学校はアニメ「アマガミSS」の舞台のモデルとなっている。

歴史

詳しい歴史はWikipediaを参照のこと。

長らく漁港の町・交通の要衝として栄え、明治初期には現在の千葉県下で最大の都市であったともされる。明治期には現在の総武本線が開通し、避暑地や観光地としても栄えた。1933年には県内では千葉市に次いで市制を施行。戦時中は3度の空襲に見舞われたが戦後も東総地区の中心として栄えていた。1951年には銚子漁港が特定第3種漁港に指定され、沖合漁船の根拠地として現在でも発展している。

しかし、経済の変化によってその栄華にも陰りが見えてくる。経済構造の変化により、製造業、さらにはサービス業へのシフトが進むにつれ、銚子市は海洋の中心から、東京の周縁へと変化していくこととなる。さらに高度経済成長期に利根川を挟んで北隣する鹿島町（現鹿嶋市）や神栖村（1970年に町制施行、2005年に波崎町を編入し現神栖市）が住友金属鹿島製鉄所（現日本製鉄東日本製鉄所鹿島地区）を筆頭とする工業地帯（鹿島臨海工業地帯）へと変貌していくなかで、銚子市は鹿島・神栖の周辺都市に成り下がることとなる。銚子市のピーク人口は1955年の約92000人だったが、2020年現在では約58000人にまで減少。都市雇用圏でも2005年に銚子市の銚子都市圏は鹿嶋市を中心とした鹿嶋都市圏ともども神栖都市圏（神栖町・波崎町ともに人口が4万人前後いたことから、合併の時点で両市の人口を上回っていた）へと取り込まれるに至る。

しかしながら過去の栄光というものは非常に捨てがたいものである。おそらく為政者の頭の中は未だに10万人クラスの都市の長と思って行動しているのだろうか、銚子に調子に乗ってハコモノに走ることとなる。2003年には千葉科学大学を誘致（翌2004年に開校。ちなみに設立者は後に有名になる加計学園である）したが、想定を非常に下回る経済効果しか生み出せず、「第二の夕張市」とも称されるほどの財政悪化を招く。

そのさなかの2007年には銚子市立総合病院が厳しい経営状態に陥り、翌2008年には運営休止に（まさしくここに建てた病院が逃げたと呼べる事態）。その後2010年には医療法人財団を指定管理者として診療を再開し、2015年には一般財団法人を指定管理者とすることとなった。なお、西隣の旭市には総合病院国保旭中央病院が存在し、現在でも増改築を繰り返すほどの大病院になっているため、まったくの無医村状態とはならなかった。