EM(エンタメイト)とは、コナミのカードゲーム『遊戯王 オフィシャルカードゲーム』に登場するモンスターカードのカテゴリーである。
アニメ『遊戯王ARC-V』において、主人公・榊遊矢が主力として使用するモンスターカテゴリー。主人公の父親・遊勝もこのカテゴリーを使用している。
EM(エンタメイト)とは、「エンターテインメント(entertainment)」の略称である「エンタメ」と「仲間(mate)」を組み合わせた造語であり、表記もそれらの頭文字を付け合せたもの。イラストは全て生き物をモチーフとしており、イラストのどこかに星型マークが記されている。また共通して、蝶ネクタイやシルクハットなどサーカスの興業集団のような装いをしている。
コンセプトとしては仲間同士力を合わせて相手の強力モンスターや布陣に立ち向かうというモノ。かつてはカテゴリー間のシナジーは薄く、遊矢のファンデッキでもなければ統一デッキを作る意義は薄かった。しかし、個々の能力は汎用性が高く、様々なデッキに出張と言う名の興業を行っていた。
ペンデュラム召喚登場と合わせて産まれたカテゴリーであり、遊矢はペンデュラム召喚を主軸にしている為、EM所属モンスターの多くがペンデュラムモンスターでもある。
その後ストラクチャーデッキ「マスター・オブ・ペンデュラム」や限定カード《EMペンデュラム・マジシャン》の登場で、豊富なサーチで回転させつつP召喚で展開を狙うデッキに変貌。「マスター・オブ・ペンデュラム」の追加カードにより、本格的に「魔術師」や「オッドアイズ」のペンデュラムモンスターと混成した、所謂「遊矢デッキ」として組めるようになった。後述の禁止カードを抜きにしても、50種類以上のモンスターと10種類以上の種族を抱えているため、構築の幅も広くなっている。
ぶっ壊れペンデュラムモンスターどもを抱えた後述の「Em(エンタメイジ)」と組み合わせることで圧倒的な展開速度を誇るデッキと化し、2015年後半の環境を一強のまま独走した。10月には《EMモンキーボード》が登場し、これにより一強が決定的と成る。
2016年1月より、Emの主要カードに加え、先に展開して相手の返しを封殺する《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》といった相性のいいカードが一気に禁止カードとなるが、EM自体に一切の規制はかからなかった。
EMを環境に押し上げた主要パーツ《EMモンキーボード》《EMドクロバット・ジョーカー》《EMペンデュラム・マジシャン》がそれぞれをサーチできるという凄まじき状態であり、特に《EMモンキーボード》は通常召喚権・ペンデュラム召喚権の双方を使わずペンデュラムスケールにセッティングするだけでサーチができるというとんでもない性能を誇っていたため、安定性が異常なほどに高くなってしまい、忌み嫌われていた。これの規制がなかった結果、結局新たに「竜剣士」とそのサポートを取り入れた【EM竜剣士】が一強として台頭することになってしまう。
あんまりにもOCG環境を固定化しすぎたせいか、《EMモンキーボード》は2016年4月1日を以て現行最速タイの禁止、残り2枚も悉く制限に逝った。中でも禁止化された《EMモンキーボード》には同情の声は欠片もない。EMが弱体化したことで遊戯王に笑顔がもたらされるとはなんと皮肉な事態だろうか。
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 800/守 800
(1):このカードが召喚に成功したターン、
自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに、
レベル7以上のモンスター1体を表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。
レベル3下級モンスター。デフォルメされたカバで、遊矢のマスコットモンスター兼Dホイール。通常召喚に成功したターンにもう1度通常召喚権と最上級モンスターをアドバンス召喚出来る。詳しくは該当記事へ
効果モンスター
星2/水属性/魚族/攻 600/守 600
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分がモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする。
レベル2の下級モンスター。グラサンとリーゼントがイカスダンディな太刀魚。自身の召喚成功時や仲間が特殊召喚される度に相手モンスター全てを弱体化させる。モンスター同士の殴り合いを有利に進められたり相手の猛攻を防いだり出来る。
効果モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻1700/守 900
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
この効果はお互いのメインフェイズにのみ発動できる。
レベル4の下級モンスター。デフォルメされ怖さが無くなったコブラ。両者のメインフェイズにモンスター1体の攻守を入れ替える。攻守どちらかの数値が偏っているモンスターを狙ったり仲間を落とし穴系罠カードの脅威から守ったり出来る。当然「No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ」と相性が良い。
EMディスカバー・ヒッポに負けず劣らず中々に愛らしい表情や行動を見せてくれる。モンスターの中では珍しく文字通り(><)←こんな表情を見せてくれた。
効果モンスター
星4/水属性/昆虫族/攻 500/守1600
(1):攻撃表示のこのカードが攻撃対象に選択された時に発動できる。
このカードを表側守備表示にし、その攻撃を無効にする。
レベル4の下級モンスター。巨大化してカラフルになったアメンボ。ジト目。攻撃対象になると守備表示になる事でその攻撃を中断させる。場持ちの良い壁になるだけでなく、相手ターンで場にモンスターが居ない状態での蘇生やリクルーターで引っ張ったりすると猛攻を凌げることも。
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/昆虫族/攻 100/守2300
【Pスケール:青4/赤4】
(1):自分フィールドの光属性モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは相手フィールドの
特殊召喚されたモンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
レベル6の上級Pモンスター。デフォルメされ可愛らしくなったサソリ。つぶらな瞳が特徴。自軍光属性モンスターを強化するP効果と自軍モンスターに全体攻撃能力を与えるモンスター効果を備える。上昇値300は地味ながらも殴り合いで嬉しい・相手にとっては嫌らしい数値。全体攻撃出来る相手モンスターは特殊召喚されたモンスターにのみだが、現環境ではそれほど問題にはならない。
名前は「カレイドスコープ(Kaleidoscope:万華鏡)」と「スコーピオン(Scorpion:蠍)」を混ぜ合わせたモノ。
ペンデュラム・効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 0/守 800
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
【モンスター効果】
(1):自分バトルフェイズに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更し、その攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
レベル2の下級Pモンスター。デフォルメされ気持ち悪くなくなったカエル。人1人を乗せられるくらいデカい。名前通り、モンスターの表示形式をひっくり返す。モンスターの攻守を入れ替えるP効果と自軍モンスターの攻守と表示形式を変更するモンスター効果を持つ。相手モンスターの弱体化や守備力の高いモンスターをアタッカーに変身させる・「No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック」などと組み合わせるなど、様々なコンボに組み込める。
ガエルではなくカエルなので、ガエルサポートカードの恩恵は受けられない。
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/獣族/攻1800/守 700
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
(1):このカードの攻撃宣言時に発動する。
自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は
バトルフェイズ終了時まで300アップする。
レベル4の下級Pモンスター。鋭い爪と牙を持ち凛々しい顔つきのオオカミ。クロウとはカラスの事ではなく爪を差している。P効果・モンスター効果共に自軍EMを強化する効果。効果の関係上このカードの攻める時の攻撃力は実質2100である。仲間に先んじて攻撃すれば自軍EMも強化出来る。
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守 500
「EMヘイタイガー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
デッキから「EM」Pモンスター1体を手札に加える。
レベル4の下級モンスター。名前通り兵隊のトラ。数少ない人型モンスターでもある。モンスターを戦闘破壊出来れば仲間をサーチする。仲間の補助を受ければより戦闘で活躍出来、効果で後続をサポートし、P召喚での大量展開に繋げられる。
効果モンスター
星3/光属性/岩石族/攻 200/守1800
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他の「EM」モンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):このカードが墓地に存在し、
「EMジンライノ」以外の自分フィールドの
「EM」カードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
レベル3の下級モンスター。雷様の太鼓を備えたサイ。目付きと角が鋭い。仲間を攻撃対象にさせない効果と墓地から除外する事で仲間の破壊を防ぐ効果を持つ。相手モンスターの猛攻からEMを率先して守る。墓場に居ようが守る。
ペンデュラム・効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 600/守1000
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドのPモンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
「EMチアモール」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力の数値によって以下の効果を適用する。
●そのモンスターの攻撃力が元々の攻撃力より高い場合、
そのモンスターの攻撃力は1000アップする。
●そのモンスターの攻撃力が元々の攻撃力より低い場合、
そのモンスターの攻撃力は1000ダウンする。
レベル2の下級Pモンスター。小さくてかわいい、恥ずかしがり屋のモグラ。自軍Pモンスターを強化するP効果と選択したモンスターの攻撃力の元々の数値との上下具合で変わるモンスター効果を持つ。モンスター効果は自軍モンスターの強化にも、相手モンスターの弱体化にも使える。ただし、うまい具合に数値が変わったモンスターが居るとは限らないので、有効活用にはなんらかのサポートが必要。
ペンデュラム・効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 300/守 300
【Pスケール:青4/赤4】
「EMトランポリンクス」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分がP召喚に成功した時、
自分または相手のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分または相手のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
レベル2の下級Pモンスター。トランポリンのような胴体をした山猫。P召喚時にPゾーンのカードをバウンスするP効果と召喚成功時にPゾーンのカードをバウンスするモンスター効果を持つ。Pモンスターを手札に戻しても次のターンには直ぐに発動されてしまうため、自分のPゾーンに使用するのが主な使い方となるだろう。
アニメにおいて、本カテゴリーを意識した『Em(エンタメイジ)』というカテゴリーが登場している。
こちらは榊遊矢と同じくエンタメデュエリストを目指す留学生のデニス・マックフィールドが愛用している。
特徴がサーカスやマジシャンといったEM(エンタメイト)と共通する部分が多い。
OCGではこのEmと組み合わせることにより爆発的な展開力がさらに高まり、先手を取られると全く追いつけないようになってしまい、環境デッキとして台頭してきたが、本当に危険な単体パーツは当初はEmにあった。
ところが、《EMモンキーボード》が出た瞬間、その評価は大きく覆ることになる・・・。
掲示板
410 ななしのよっしん
2021/07/13(火) 23:03:21 ID: cCOguKsNRm
EMはトランプ・ガールとか居るしスターヴ・ヴェネミー・ドラゴンと相性いい説
411 ななしのよっしん
2022/02/06(日) 04:10:37 ID: A7VuTw5fab
攻撃力アップやダウンをトリガーにした効果を持つEMの方向性はエンタメ性あって好きです
サーチ&サーチ&サーチのEMはエンタメのカケラもねぇ
>>398
後になるほどズァークの影響受けてるんじゃないかなって
ガトリングールとかEMで見ても滅茶苦茶異質だし
412 ななしのよっしん
2023/06/24(土) 20:04:57 ID: thr8Jpu2LA
カイドレイクやトリフィオヴェルトゥムみたいなの欲しい
キングベアーだけじゃなくて
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/26(火) 19:00
最終更新:2024/11/26(火) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。