SUPERNATURALとは (スーパーナチュラルとは) [単語記事]

SUPERNATURAL(スーパーナチュラル)とは、アメリカのThe CW系列で放送されていた海外ドラマである。通称: SPN、スパナチュ。

アメリカにて2005年 9月より放送開始。

2019年にファイナルシーズンとなるシーズン15が放映されCOVID-19の影響で一時中止になったものの翌2020年に完結した。
日本ではスーパー! ドラマ TVにて2シーズン程遅れて放送されていた。過去にはBS11にても放送されており、アニメ版はアニマックスや日本テレビで放送されていた。
また、Google PlayやAmazonなどで購入可能となっている。

概要

悪霊を狩る"ハンター"として活動するウィンチェスター兄弟が、様々な超常事件を解決しながら、自らに隠された秘密や運命を知り、立ち向かっていく姿を描くアクションホラーサスペンス。

ストーリーはあるが基本的に1話完結。全体的にロードムービー風となっている。
内容としてはホラーであり、グロテスクなシーンも多数あるが、兄弟や登場人物達のやりとりは意外とコミカル。更には各シーズン必ず1話以上、ネタ回が存在している(例: ゴーストフェイサーズ、トリックスターの回など)。

各話本編の前にはあらすじが存在するのだが、各シーズン最終話ではKan sas「Carry On My Way word Son」に合わせて、これまでの旅路を振り返るのが恒例である。

最初は兄弟2人で旅をしていたが、シーズンが進む毎に協力者や同行者が増加。シーズン2以降はボビー、シーズン3以降はルビー、シーズン5以降はカスティエルが加わり、一段と賑やかになっている。

過去の話で登場したゲストがシーズンをまたいで再度ゲストとして登場することが多い。そして悲惨な目にあうのがお約束である。

ちなみに本国アメリカでは、小説・コミック・専門雑誌にトレーディングカードと幅広い展開を見せており、定期的にファンイベントも開かれている。一方の日本でも小説や公式本が発売されるなど人気を博しており、そのおかげか2011年には日本発でOVAが発売される事となった。

あらすじ

1983年 11月2日。その夜、ウィンチェスター家を襲った不可解な事件は、母メアリーの命を奪った。
悲しみに暮れる一家だったが、実はその死が超常的な存在のせいである事を知り、父ジョンは2人の息子達と共に悪霊を狩る"ハンター"として生きていく事を決意する。

そして、事件から22年。
弟サムは家族の事情に嫌気が差し、家族と離れて大学へと通っていた。そんなある日、サムの前に突然兄のディーンが現れ、ジョンが失踪した事を告げる。その後、矢先に起こった恋人ジェシカの死をきっかけとして、兄弟はハンターとして共に旅をする事に。

しかし、その旅路の先に待ち受けていたのは、逃れられない運命の渦だった…。

主な登場人物

※少々ネタバレを含んでいる為、注意！

ウィンチェスター家

ディーン・ウィンチェスター
演: ジェンセン・アクレス吹き替え: 井上聡(1～2)、東地宏樹(3～)
主人公。ウィンチェスター家の兄。性格は熱血漢で女好き。いわゆるムードメーカー。幼少からジョンに狩りを仕込まれていた根っからのハンターであり、情報を掴む為ならどんな犯罪行為も厭わない。愛車のインパラを傷つけられると激怒する。サムとは違い超能力は持ってないが、戦闘では武器を巧みに用いて応戦する。
サム・ウィンチェスター
演: ジャレッド・パダレッキ吹き替え: 成宮寛貴(1～2)、内田夕夜(3～)
主人公。ウィンチェスター家の弟。兄のディーンとは違い、性格は生真面目で至って冷静。繊細な一面もある。本人曰く、サミーと呼ばれるのが嫌。とある理由で予知などの超能力が使える。基本は武器を使って応戦するスタイルだが、シーズン3以降は加えて超能力がパワーアップし、ディーンを遥かに凌ぐ戦闘能力を得る事に。
ジョン・ウィンチェスター
演: ジェフリー・ディーン・モーガン吹き替え: 土師孝也
父親。メアリーの死後、犯人である悪魔を追ってハンターとなり活動していた。シーズン1の途中より兄弟と合流し、一時行動を共にする。しかしシーズン2にて溺死状態のディーンを助ける為、黄色い目の悪魔と取引して死亡した。
メアリー・ウィンチェスター
演: サマンサ・スミス
母親。例の事件により亡くなった。シーズン4にて明らかになるが、実は元々ハンターの家系で育っている。

ハンター

ボビー・シンガー
演: ジム・ビーヴァー吹き替え: 谷口節
父の狩り仲間であるベテランハンター。兄弟をサポートしてくれる頼もしい人物であり、同時に父親的存在でもある。普段はハンター業に加え、情報収集役としても活躍している。兄弟と一緒に狩りをする事もあるが、おかげで面倒事に巻き込まれる事もしばしば。

悪魔

アザゼル
演: フレデリック・レーン吹き替え: 内田直哉
通称・黄色い目の悪魔。メアリーを殺した張本人であり、序盤の黒幕みたいな存在。かなり位が高い悪魔である為、コルトが効かない。シーズン2ラストにてようやく完全決着する。
ルビー
演: ケイティ・キャシディ(3)、ジュヌヴィエーヴ・コルテーゼ(4) 吹き替え: 樋口あかり(3)、小林美佐(4)
シーズン3より登場。兄弟に協力する謎の悪魔。女性。通称・悪魔のナイフを用い、自ら悪魔を殺すなど、同じ悪魔とは思えないほど兄弟に尽力する。シーズン4では主にサムと行動を共にするが、最終話にて協力してきた目的が明らかとなる。余談だが、シーズン4でルビー役を演じたジュヌヴィエーヴと、サム役のジャレッドはこの共演がきっかけとなり結婚した。

天使

カスティエル
演: ミーシャ・コリンズ吹き替え: 津田健次郎
シーズン4より登場。トレンチコートを身に纏うおっさん天使。通称・キャス。体の主は敬虔な信者、ジミー・ノヴィック。度々ディーンと接するうちに、次第に天使としての自分や役目に疑問を持ち、反逆の末にシーズン5より味方化した。その経緯からディーンと一緒にいる事が多い。人間的な常識には疎い。超天然。本人曰く童貞。