アファームド・ザ・タイガーとは (アファームドザタイガーとは) [単語記事]

アファームド・ザ・タイガーとは、電脳戦機バーチャロンに登場する機動兵器、バーチャロイドの１種。
第三世代バーチャロイドに分類される機体群である。

想定脅威と対抗策

アファームド・ザ・ジャガーを主力として運用し、取り締まりを図ろうとしていた国際戦争公司は思いもよらぬ問題に遭遇する。

アファームド・ザ・ジャガーは生産・運用・整備のどれにおいても高い水準を誇る傑作に入る設計であった。
だが、火星の普及バーチャロイドはVOXであり、より厳密にいえば集団による広大な砂漠での撃ち合いが戦場の主流であった。そのため、アファームド・ザ・ジャガーでは間合いを詰める前に押し負けがちであったため、新設計の重装機体をTV-02に発注、製造することとなった。

第二世代型よりも増した骨太なシルエットと背中のハードポイントに乗せた火力によって、主たる脅威に対抗できるようにしたのがこのアファームド・ザ・タイガーである。

機体性能・派生機

VO4ではVer7.6からお披露目され、Ver.7.7から正式に参戦したマッチョなアファームド。
いわいるアファームド・ザ・ストライカーの流れを汲む機体群。
大胸筋や三角筋に見える装甲のボリュームもバッチリキレてるフォルムとなった。

重火力とスピードを兼ねた重めの中量級……と思いきや、どちらかと言うと重量級に分類した方がいいだろう。
というのも、ダッシュキャンセルやジャンプキャンセルの硬直が長いため、ダッシュ速度こそ中量級水準だが手触りはかなり重いことに由来する。
耐久度もジャガーよりは硬いがそれでも中量級に近い水準なのでさほど利点として働くレベルではない。
だが、火力はしっかりあり、機動力もあいまって追い込み能力の高さが武器となる。近接攻撃も主力にするには劣るが性能は悪くなく自衛のためには十分以上のものがある。

アーケード版ではアファームド・ザ・ジャガーと支給が共通している。

アファームド・ザ・タイガー　type.F　（TF）

左肩の滑腔砲と右手の大口径砲がトレードマークのタイガー型の初期機体。
Ver.7.6時点ではアファームド・ザ・ジャガーから派生支給されるレア機体だった。
アファームド・ザ・ストライカーの後継のような見た目だがCWとRWの役割が一部入れ替わり、結果として中距離を維持したよりスナイパーらしい性能に変化している。

手数に優れたRWと、誘導・転倒に優れたCWをナパームのLWを挟みながらバラ撒く中距離型であるが、前ダッシュRWが単発である代わりに近接クラスの威力を出す。ダッシュ攻撃を控えて歩き射撃を継続すべく最小の動きで粘り強く戦う機体なのであるが、相手の動きを読み切った時の逆転力は先代のストライカーにはなかった要素といえよう。

近接は素手。リーチが短いため自分から振り回すのには向かないが総合的な性能は使いやすい部類。自衛としては十分なもの。
テムジン747Hと武装構成がよく似たライバル機体だが、RWのけん制能力でややTFが優れ、近接ではリーチの差で747Hが優れる。

アファームド・ザ・タイガー　type.D　（TD）

右手にビームライフル、両肩部及び下腿部にミサイルコンテナを搭載したSA V系のニーズを汲む機体。
TFに対して手数を重視したモデルであり、各武装の燃費が向上。弾幕能力が大きく向上している。

手数の犠牲になったのは単発火力だが、ターボCWや一部ダッシュCWが遠距離で多段ヒットしやすく、その際には予想外の大火力を発揮することがある。
LWが低威力のボム式になったことからダメージソースが限られるが、逆に近距離に付き纏う敵機を遮って僚機に火力支援を行いやすい機体となった。TFよりも更に受け身になって粘り強く戦う渋好みの機体といえよう。
中近距離での捌く戦闘にも対応できるため、武装構成が近いVOX Dan、VOX Dannyよりも機体性能に少し勝る。

アファームド・ザ・タイガー　type.B　（TB）

VO4のみ登場。
補給の観点からタイガー型のみで編成された部隊の場合、近接打撃力が要求されるため、逆にジャガー型に近い装備を施した機体。
重量の増加分は脚部の増設ブースターで補い、２丁のハンドガンによる最低限の火力でもって近づいて大型の青龍刀…タイガーブレードで格闘戦を挑む。　ジャガー型とは違う意味でアファームド・ザ・バトラーの直系かもしれない。

機動力はジャガー型に匹敵できるようになり、装甲はタイガー型そのものという良い意味で漢らしい機体。
武装面はRWのダメージを失ったアファームドJAという解釈もできる。よって低火力機体に分類されるが似た装備のアファームドJCと違うところはダウンが取りやすい武器が揃う点。TCWのブレード投擲の威力もある。
近接はアファームドらしく高性能に関してはJA譲りの発生・リーチを兼ねるターボ近接を備え、強みを押し付けることができる。

とはいえ、ガードが強いシステムと、至宝の近接攻撃を持つ747Aというライバルが存在するため対戦においてはなかなか強みを活かしにくいのも事実。
ジャガー型同様、近接を通す太い読み、そして愛情が必要な機体。

アファームド・ザ・タイガー　type.X　（TX）

VO4のみ登場。レア機体。
特殊任務向けにステルス機能を付与したアファームド。火力の高いCWを備え、腰に格闘用ナイフ、クリティカルエッジを装備したモデル。

ジャガー型ステルス機であるJXと比較すると、CWの火力があるので射撃面は改善され、ナイフにより近接攻撃の発生が強化された代わりに空中機動性が落ちた。ぶっちゃけて言うと上位互換機。
……なのだが、やはり装甲が甘いわりに火力も特筆すべきところがない。そして相変わらず仕事しないステルス機能から愛用者に恵まれない機体となっている。