ロックマンZX(ゼクス)とは、カプコンより発売されているニンテンドーDS用のアクションゲームである。
開発はインティ・クリエイツ。
概要
時代はロックマンゼロよりかなり未来の話、運び屋ジルウェ・エクスプレスで働く主人公のもとにある依頼が来るが……
- 初の女性ロックマン:今回より主人公が男主人公(ヴァン)と女主人公(エール)の2人のどちらかを選択する。
- ライブメタル:
■ライブメタルという特殊なアイテムと融合(ロックオン)することでロックマン(ロックオンする者という意)となって戦う。
■それぞれのライブメタルには人格があり、ロックマンゼロに登場したあるキャラクターがベースモデルとなっている。
■主人公はライブメタル モデルXとダブルロックオンすることで各ライブメタルの能力を引き出し、各ステージのギミックを攻略する。 - ダブルスロットイン:今作ではロックマンゼロ3とロックマンゼロ4をGBAスロットに入れることである隠し要素が追加される(無くても可能だが、隠し解禁への難易度が大幅に高くなる)。
選択可能な難易度はイージーとノーマル、そしてクリア後プレイ可能となるハードの3種。
ハードは敵のアルゴリズムが強化されるうえ、ライフアップが無いなど初心者お断りな難易度となっている。
なお、ところどころに各ロックマンシリーズの小ネタが多くちりばめられている。例えば、序盤に登場するハイウェイエリアは初代「ロックマンX」のOPステージのハイウェイだったり。
登場キャラクター
- ヴァン/エール(CV:小林沙苗)
- 本編主人公。運搬業務中の敵の襲撃から積荷であったライブメタル・モデルXとリンク。ロックマンとして変身する。劇中で絶体絶命の危機からライブメタル・モデルZとダブルロックオンを行い、ロックマン・モデルZXとしてガーディアンに協力することとなる。
- 男性タイプのヴァンと女性タイプのエールとプレイ開始時に選択可能で、エールの登場でシリーズ初の女性ロックマンとなった。
- 母親をイレギュラーに殺されており、対応の遅れたセルパン・カンパニーに対しては快く思っていない。
- ジルウェ(CV:風間勇刀)
- 運送業「ジルウェ・エクスプレス」の社長で、主人公の先輩に当たる。その影でガーディアンの一員としてライブメタル・モデルZのロックマンとなって戦っていた。
- プレリー(CV:広橋涼)
- ガーディアンの司令官。見た目は少女だが、数百年前のイレギュラー戦争を生き延びており、実質は数百歳を超える。イレギュラーとの戦闘を続けつつも、初代司令官である「姉」を追っている。
- その過去からとあるキャラクターに類似する点があるが…?
- セルパン(CV:梁田清之)
- セルパン・カンパニーの社長。イレギュラーに対して警備隊を置いて市街を守り、多くのエネルギー問題を解決したことから英雄視されていた男
- …だったが、それらは全て彼の自作自演であったことが判明している。
- ライブメタル・モデルVの適合者で、ロックマン・モデルVへと変身する。
- プロメテ(CV:岸尾だいすけ)
- 大鎌を使い、「モデルVの代弁者」を名乗る男。セルパンに付き従っているように見えるが…
- パンドラ(CV:伊藤静)
- 杖と遠隔操作可能なビットを用いる少女。プロメテと同行しており、その行動には不可解な点が多い。
ライブメタル
プレリーの姉が開発したとされた自我を持つ機械生命体。かつての戦争で活躍した英雄たちの人格を模倣しており、それぞれに認められたものが「ロックオン」することで「ロックマン」へ変身することができるようになる。模倣したものであって、当時の英雄そのものではない。
ライブメタルのモデルH・F・L・Pの4つはライブメタルゲージが付いており、一部の技(いわゆるチャージショット)はこのゲージがないと発動できない。また、フォルスロイドとの戦闘時に損傷しているとレベルが下がり、ゲージ上限が低くなってしまう。Eクリスタルで修復するか、復活したボスに高ランクで勝利することでレベルが上がる。
また、モデルX・ZX(と使用できないZとV)以外のライブメタルは「オーバードライブインヴォークシステム」(通称O.I.S)という固有能力を持っている。攻撃力が2倍になり、ライブメタルのさらなる能力が拡張される。ただし、秒間2メモリずつライブメタルゲージが消費されていく。また、被弾すると強制解除される。
なお、市街地では変身すると警戒されてまともに話をしてくれなくなってしまう。
- モデルX (CV:水島大宙)
- 青いボディーカラーのライブメタル。ロックオンすることでモデルXへ変身することができる。
- 射撃戦が得意で、チャージショットを更に貯めることで「ダブルチャージバスター」へ変化、一度撃ってもチャージ状態をストックして2発目を撃つことができる。
- 登場が序盤のみのため、なにかと特徴が薄いライブメタルだが、他のライブメタルと同時に「ダブル・ロックオン」することでそのライブメタルの特徴を受けついだモデルへ変身可能。
- ヴァンとエールの両方をノーマル以上でクリアすれば単体発動が可能になる。
- 人格のベースはエックスから。
- モデルZ (CV:風間勇刀)
- 赤いボディーカラーのライブメタル。ロックオンすることでモデルZへ変身することができる。セイバーによる斬撃が主体。元々はジルウェが所持していたが、セルパンの罠にかかった主人公を助けるために犠牲に。ダブル・ロックオンすることでモデルZXへと変身し、これが主人公の基本形態となる。バスターも使用できるが、モデルXと比べると性能は高くない。
- 人格のベースはゼロ。
- モデルH (CV:緒方恵美)
- 緑色のライブメタル。風と雷を操る力を持つ。ダブルロックオンでロックマン・モデルHXへと変身する。
- 基本装備はダブルセイバーで、二段ジャンプや二段ダッシュなど空中での機動力の高さとツインセイバーによる多段攻撃が特徴。それ故にマップ攻略での有用性が非常に高く、なにかとお世話になるモデルである。
- 下画面には「エネミーアナライジング」が発動し、敵の体力ゲージとボスの弱点が表示されるようになる。
- O.I.Sは雷属性付与。一部電気が必要なギミックを動かすことができる(市街地の自動車など)。
- 人格ベースはハルピュイアから。
- モデルF (CV:中井和哉)
- オレンジのカラーリングのライブメタル。炎を操る力を持つ。ダブルロックオンでロックマン・モデルFXへと変身する。
- 基本装備は両腕に搭載されたナックルバスター。高火力のショットを撃つことができ、チャージショットで一部の障害物を破壊可能になる。
- 下画面は「バスターエディット」。ナックルバスターの軌道を指定することができる。
- O.I.Sは炎属性付与。
- 人格ベースはファーブニルから。
- モデルL (CV:今井由香)
- 水色のカラーリングのライブメタル。氷を操る力を持つ。ダブルロックオンでロックマン・モデルLXへ変身する。
- 基本装備はハルバード。水中での機動力が高く、水中でも動きが鈍くならない。水中はスイムによって8方向へ自在に動くことができる。氷の上でも滑らなくなる。
- 下画面は「アイテムサーチング」。マップ内にアイテムが表示されるようになる。
- O.I.Sは氷属性付与。
- 人格ベースはレヴィアタン。
- モデルP (CV:稲田徹)
- 紫のライブメタル。影の力を扱うことができる。ダブルロックオンでロックマン・モデルPXへと変身する。
- 基本装備はクナイ。「ハンキングウェッジ」で天井に張り付くことが可能。「ナイトスコープ」で暗闇での可視範囲が通常より広くなる。
- 下画面は「レーダースコープ」。マップ内の可視範囲が大きくなり、地形や敵の位置も表示されるようになる。
- O.I.Sでは「シャドウダッシュ」が付与され、ダッシュ中は完全無敵になる。ただしごく一部の攻撃は回避できない。
- 人格ベースはファントム。
- モデルO
- 誰が作ったのかがよくわからない謎のモデル。ダブルロックオンでロックマン・モデルOXへと変身する。
- その性質は「ロックマンゼロ」に登場したオメガそのもの。というよりそれよりアルゴリズムが強化されており、かなり厄介になっている。裂光覇に至っては回復付き。ワレハメシヤナリ!ハハハハハハハ!
- 終盤の隠しエリアに登場し、難易度ノーマル以上で彼を倒すか、ダブルスロットインを使ってゼロ3/ゼロ4のボスを倒すと「ふしぎないし」が手に入り、これを「ゲームクリア後に」ガーディアンベースへ持っていくことで変身可能になる。クリア前に渡すとふしぎないしがなくなるだけになるので注意。
- 前述の通り、ニンテンドーDSiやニンテンドー3DSではダブルスロットインが使えないためオメガを倒す以外の選択肢がない。
- また、オメガを倒してもその帰路がかなり厄介で即死棘+時差ブロックを逆順にたどるという試練が待っている。途中でセーブもできないため、帰還できずにゲームオーバーになると再びオメガと戦わなくてはならない。帰宅するまでが遠足です。
- 基本性能はモデルZXの上位互換。
- O.I.Sでは必殺技が開放される。ライブメタルゲージがないため、被弾しなければ解除もされない。ただし使用中はダッシュ斬りとチャージセイバーが使用不能になる。
- モデルV
- セルパンが持っているライブメタル。全てのライブメタルの起源であり、他のライブメタルはこれの研究データをベースに開発したものらしい。100年前の戦争で散った邪悪な怨念である。
フォルスロイド
いわゆるシリーズにおけるボス的存在。レプリロイドとは異なり、ライブメタルの情報を元に後天的に適合された疑似ロックマン。
それぞれが特定の箇所にライブメタルを有し、そこが弱点となる。弱点ヒット時に大きなダメージを与えられるが、弱点へのヒット数が増えるにつれてライブメタルが損傷しレベルが下がってしまう。
今作におけるフォルスロイドはそれぞれモデルH・F・L・Pのライブメタルを2分割し、1体倒すごとに半身を取り戻すこととなる。そのライブメタルの真の力は2つ目を手に入れたときに発揮され、チャージショットの性能がアップする。
- ハイボルト・ラプタロイド (CV:伊藤浩資)
- タカ型フォルスロイド。発電施設でセルパン・カンパニー電力供給を行っている。電力供給はサイバーエルフを消費する方法を採る。モデルHの半身を持つ。翼が弱点。
- ルアール・ジ・アビスロイド (CV:浅井清己)
- チョウチンアンコウ型フォルスロイド。一見レヴィアタンに似たボディを持っているように見えるがそれは疑似餌であり、本体は頭からケーブルに繋がれた状態になっている。ものすごいぶりっ子のフリをして本性は凶暴。モデルLの半身を持つ。疑似餌が弱点。
- フィストレオ・ザ・プレデトロイド (CV:松山鷹志)
- ライオン型フォルスロイド。格闘家のような思考を持ち、強い相手と戦いたいという欲求にしたがってイレギュラーを使役して人々を襲い、強い相手を誘い込むように誘導している。格闘戦が得意。モデルFの半身を持つ。弱点は顔面。
- パープリル・ザ・マンドロイド (CV:高木渉)
- マントヒヒ型フォルスロイド。性格は非常に軽薄で残忍。ヴァン編では彼の母を殺した張本人である。モデルPの半身を持つ。弱点は両腕。
- ハリケンヌ・ザ・ウルバロイド (CV:柳井久代)
- カマイタチ型フォルスロイド。拉致した人間を無理やりサイバーエルフにしてエネルギーをとるなど残忍。モデルHの半身を持つ。弱点は首。
- レグアンカー・ザ・ゲルロイド (CV:龍谷修武)
- クラゲ型フォルスロイド。海中で海底トンネルを掘削している。モデルLの半身を持つ。弱点は頭。
- フランマール・ザ・モルロイド (CV:福原耕平)
- モグラ型フォルスロイド。地下資源を採掘し、セルパン・カンパニーへ運搬する役目を持っている。地中への潜航と火炎放射が武器。モデルFの半身を持つ。弱点は両腕。
- プロテクタス・ザ・ゴアロイド (CV:酒井敬幸)
- サイ型フォルスロイド。ガーディアンズの研究所を襲撃し、データの隠滅を図る任務を負っていた。頑強なボディとミサイルによる広範囲爆撃が特徴。モデルPの半身を持つ。弱点は腹部。
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関連項目
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