本作は、アダルトゲームブランド「Leaf」が2002年に発売したアダルトゲームである。
2005年に漫画、2006年にはテレビアニメが発表された。
本作品は、記憶を失い、外れない仮面をつけた謎の男・ハクオロが、
圧政を敷く領主への抵抗からやがて一国の主となり、民族抗争に身を投じていく戦記物。
アイヌをモチーフとした世界観からファンタジー作品に分類されるが、
物語の終盤においてはSF的な設定が明かされることになる。
「こみっくパーティ」に続くLeaf東京開発室の第2作。
練り込まれたストーリーと世界観、シミュレーションゲームとしての完成度などが高く評価され、 『まじかる☆アンティーク』『誰彼』とやや評価の微妙な作品が続いていた中で面目を保った。
難易度は低めに設定されていたため、後に高難易度モードを搭載したDVD版も発売。
最高難度は一筋縄どころではない無理ゲーである。
PC版発売から4年後の2006年にPS2への全年齢移植とTVアニメ化がなされ、
特にアニメ版は気鋭スタッフの手による高い完成度で人気作となった。
また同時期に公開されていたハクオロ役の小山力也とエルルゥ役の柚木涼香による
ネットラジオ「うたわれるものらじお」がある意味アニメ本編を超える
爆発的な人気を得たことでも知られる。
元は18禁ゲームであるが戦記物としての色が濃く、18禁要素は非常に薄かったため、萌えMADでは
「エロゲ化してくれ」と言われたりする。しかし、実際に色々誤解するユーザーも多数発生しそれが原因で動画が荒れることもある。
続編「うたわれるもの 偽りの仮面」が2015年9月24日に発売。世界観は同じだが、新たなキャラクターを中心としてストーリーが展開する。また三部作の完結編として「うたわれるもの 二人の白皇」が2016年9月21日に発売された。
また、2018年4月26日より第一作「うたわれるもの」がPS4、PSVita版にリメイク。
「うたわれるもの 散りゆく物への子守歌」が発売された。
リメイクに伴い第二作、三作と同様のシステムに変更されており、BGMが変わる新モード
「スペシャルエクステンデットモード」が追加されており、既存のプレイヤーも新たに楽しめる。
イベントCGやバストアップビジュアルも綺麗になっている。
なんと歌も新たに取り下ろし。
さらに、全3作が1つにまとまった「トリロジーボックス」
オリジナルサウンドトラックや2作目ヒロイン、クオンの子供時代を描いたアニメ
~トゥスクル皇女の可憐なる日々~、ビジュアルブック同梱の「プレミアムエディション」
すでに入手困難な「アクアプラスリミテッドボックス」も発売。
そして、新たなプロジェクトも動き出しているとかいないとか…
- - 主 要 人 物 - -
- ハクオロ
- CV:小山力也
- 本作の主人公で、怪我をして倒れていたところを、エルルゥに助けられ、トゥスクルの家で手当てされて以来、エルルゥや村の事を想う様になる。
- 外すことの出来ない謎の仮面を付けており、記憶を消失したため、トゥスクルに「ハクオロ」の名を貰う。
- 父親の居ないアルルゥには「おとーさん」と呼ばれている。早漏帝。
- ※以下ネタバレの為注意
- 正体はウィツァルネミテアと呼ばれる存在の空蝉でハクオロとは白き皇という意味をもち彼の真名でもある。トゥスクルは彼の正体を看破し、その名を返還した。
- 物語終盤にて自身の正体に気付き苦悩するも封印される時まで自らの意志を貫き通す大人でもある。
- なお、彼のしている仮面は無数の未知の繊維によって脳髄に取り付けられており脱着は文字通り不可能となっている。
- 遺伝子的にみると登場人物すべての父とも呼べる存在のためアルルゥの「おとうさん」という発言はかなり的を得ている事になる。
- ゲーム版、アニメ版共にエンディングにて何人かが彼の存在を感じ取っており、エルルゥは振り向き微笑みを浮かべているが戻ってきているのかは一切不明。
- エルルゥ
- CV:柚木涼香
- 本作のヒロインで、怪我をして倒れていたハクオロを助けた事から行動を共にする様になる。
- 優しく面倒見の良い性格で、家事全般が得意。
- 唯一の欠点はやきもち焼きであることが家庭版で追加された用語辞典に載っている。
- 自身の記憶や戦いで苦悩するハクオロを最後まで支えた。
- 戦闘時は完全サポートキャラで攻撃は一切しないが家庭版では敵を状態異常にする技を覚える(PC版では回復のみ)
- アルルゥを助ける為に自らの存在のすべて(身も心も文字通り魂のひとかけらまで)を差し出す契約を行っており、愛情の一部分はその契約によるものだが契約とは別に本当の意味でハクオロに愛情を抱いている。
- 最終的にハクオロにより契約を破棄されているのでハクオロの封印における影響は無かった(死亡ではなく封印なので契約の有無に関わらず影響は無かった可能性もある)。
- アルルゥ
- CV:沢城みゆき
- エルルゥの妹でムックルとガチャタラの飼い主。
- 人見知りが激しく、ハクオロに対しても最初は避けていたが、ムティカパ退治後は「おとーさん」と呼び慕っている。
- カミュとユズハとは親友であり、よく遊んでいる。
- 戦闘時はムックルに乗っかって参戦する。初期値の防御力は全キャラ随一だが雨や川など水に浸かるステージの場合は自慢の防御力がガクンと下がってしまう欠点をもつ。
- ガチャタラのイベントまでは必殺技を発動させても必ず失敗する。
- 実は彼女も契約を行って蘇生しているが契約内容は不明。
- エルルゥの契約と一緒に契約が破棄されたかどうかは不明。
おねしょはなかなか治らない模様 - オボロ
- CV:桐井大介
- ユズハの兄だが重度のシスコンである。
- 当初はユズハと親しくなるハクオロを嫌っていたが、紆余曲折あり兄者と慕うようになり、彼を支えた。
- 戦闘時はいの一番に行動することが多く、移動距離も長い。防御力が比較的低いので無策に突っ込ませたらあっさりと沈む。また、連撃の間隔が狭くほぼ連打に近い操作が必要になる。
- ドリィ/グラァ
- CV:渡辺明乃
- 双子の弓兵でハクオロが少女と間違える容姿だが男である。
- オボロを若様と呼び慕っており、エンディングでもオボロに無理矢理同行している。
- 双子だがステータスや能力は別になっている。
- ベナウィ
- CV:浪川大輔
- 愚皇インカラに仕えていたが、自らの手で介錯し、戦を終わらせた。その後自害しようするもハクオロに止められ、配下となる。
- かなり有能なため配下となった後はハクオロの代わりに事務処理などを行う羽目になったりしている。
- 戦闘時はシシェという白いウォプタルに騎乗する。アニメでは普通に降りて戦っている時もあるがゲームではどこにいようと騎乗している。
- クロウ
- CV:小山剛志
- ベナウィの部下。戦は好きだが戦闘狂ではない。
- 自身の部下の信頼は厚い。
- 家庭版にて追加されたカムチャタールに好意を持たれているが気付いていない。
- 戦闘時はベナウィと同じくウォプタルに騎乗する。やはりアニメでは降りて戦っている時もあるがゲームではどこにいようと騎乗している。
- カルラ
- CV:田中敦子
- ギリヤギナ族の女剣奴(ナクァン)で本名はカルラゥアツゥレイ。
- 大人三人掛かりで運ぶのがやっとの激重のナマクラ剣(特注)を片手で扱うことが出来るほどの力持ちだがその理由はギリヤギナ族の素質もあるが同時に父親が大神と契約した為である。
- 戦闘時にはその剣を振り回して敵をなぎ倒す。
- トウカ
- CV:三宅華也
- エヴェンクルガ族の少女。
- 当初はハクオロと敵対していたが誤解が解けると同時に配下になる。
- どこか抜けており、うっかりミスをよくするのでうっかり侍というあだ名がある。
- 戦闘時は刀を使い華麗に戦う。
- ウルトリィ
- CV:大原さやか
- オンカミヤリュー族の第一皇女で本来は巫の役割である。
- 普段は聖女のような佇まいだがとあるイベントでは豹変する。
- 最終的にはカミュと一緒に神を封印するという大罪を背負う事になる。
- 戦闘時には風と水と光の術法で戦う術士タイプ。アニメでは一部を除いて戦うシーンは無い。
- カミュ
- CV:釘宮理恵
- ウルトリィの妹で第二皇女。
- 羽根が黒いがその理由は先祖返りをしているからである。
- 最終的にはウルトリィと一緒に神を封印するという大罪を背負う事になる。
- 戦闘時は火と土と闇の術法で戦う。ウルトリィと同様にアニメでは一部を除いて戦うシーンは無い。
- ユズハ
- CV:中原麻衣
- オボロの異母妹。
- 生まれつき大病(トゥスクル曰く「躰中のオンカミがいがみ合い、争う病」)を患っており、幼い頃に高熱を出し、盲目となった。
- オボロにより過保護にされた影響で友達という言葉の意味すら知らなかった(ハクオロはオボロにこのことを「ユズハという名の愛玩動物を飼っている」と評した)。
- 自分は長く生きられないことを知っていたのか悟ったのかは不明だが生きた証が欲しいと言い、ハクオロの子供を無事出産(偽りの仮面のクオン?)しエンディングにて死亡していることが確認されている。ただしゲーム版のみでアニメ版では子供は産まないがエンディングではやはり死亡していることが確認されている。
- 余談ではあるが柚木涼香氏は何故か原作者でなく小山力也氏にこの事を怒ったらしい
- - 関 連 動 画 - -
- - 関 連 項 目 - -
- Leaf
- AQUAPLUS
- うたわれるものらじお
- うたわれるもの 偽りの仮面
- うたわれるもの 二人の白皇
- うたわれるもの 散りゆく物への子守歌
- 小山力也
- 柚木涼香
- Suara
- OLM team IWASA(TVアニメ版制作チーム。後にOLMから独立しWHITE FOXを設立)
- エロゲのタイトル一覧
- エロゲが原作のコンシューマ移植作品の一覧
- アニメ作品一覧
- エロゲが原作のアニメ作品の一覧
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