あしゅら男爵とは、永井豪の手掛けるロボット作品「マジンガーZ」、並びにその派生作品に登場するキャラクターである。
概要
殆どの作品にて、世界征服を企むDr.ヘルの配下として登場する怪人。何といってもその外見が非常に特徴的で、右半身が女性、左半身が男性となっている(ただし、派生作品では例外もいる)。
台詞を言う際は正面向きの場合は男女混合の声となるが、左右どちらかの顔しか映っていない場合、そちらの性別に対応した声のみが聞こえる。原理は謎。
かつてDr.ヘルが古代ミケーネ文明の調査をした際に発見した夫婦のミイラを左右繋ぎ合わせて復活させたという、非常にヤバイ設定を持っている。派生作品ではさらに設定が追加されることも……。
その下半身というか股間はどうなっているのか、永遠の謎に包まれている……。
各作品におけるあしゅら男爵
※現在は映像作品のみ記述しておりますが、他メディアのも追記していただいて構いません。
「マジンガーZ」
Dr.ヘル一派の最初の幹部として第一話から登場。手に持った「バードスの杖」により、機械獣に命令を与えることができる。また、変装により様々な姿になることが可能。
配下には鉄仮面軍団という改造人間の兵士がおり、彼らを指揮して自ら前線に立って作戦を遂行することも少なくない。
物語途中から新たに登場した幹部・ブロッケン伯爵とは犬猿の仲。互いの足を引っ張り合い、作戦を台無しにしてしまうこともあった。
度重なる敗北によりDr.ヘルからの信用を失ったあしゅらは、自身の忠誠心を見せるべく独断で海底要塞ブードとゴーゴン大公より借りた妖機械獣エレファンスγⅢによる二面作戦を決行。マジンガーZを海底へと引きずり込む。そしてブードによる特攻を行い、大爆発を起こすもマジンガーZは破壊できなかった。
最期はゴーゴン大公に看取られながら死亡。その死はDr.ヘルを涙させ、仲の悪いブロッケン伯爵すら敬意を見せた。
その後Dr.ヘルは彼?をモデルにした特攻型機械獣・ジェットファイアーP1を作り上げる。そのデザインはまさにあしゅら男爵そのものであり、兜甲児から気味悪がられた。
「マジンガーZ INFINITY」
復活したDr.ヘルの手により、ブロッケン伯爵と共に復活。再びマジンガーZに挑む。
「マジンカイザー」
ブロッケン伯爵が登場しないため、Dr.ヘルのNo.2として最期まで登場する。愛機が海底要塞ではなく、ブロッケン伯爵の使っていた飛行要塞グールとなった。
変装能力により弓教授になって光子力研究所に侵入した際には、原作でも見せた誰得シャワーシーンを披露。(片側だけだが)意外とデカいものを胸に持っているのがわかる。
忠誠心は「マジンガーZ」と変わらず、最後は自らの体を犠牲にして最強の機械獣・地獄王ゴードンを操る。
マジンカイザーを圧倒するものの、さらなるパワーを引き出したマジンカイザーのファイナルカイザーブレードにより一刀両断され、Dr.ヘルへの謝罪を口にしながら爆発四散した。
「真マジンガー 衝撃!Z編」
漫画「Zマジンガー」の設定が組み込まれた本作では、古代ミケーネ人の生き残りであることがピックアップされた。影の主人公ともいうべき大出世を遂げている。
その正体はかつてミケーネ文明に仕えていた巫女・イゾルデと神官・トリスタン。復活させてくれたDr.ヘルに忠誠を誓い活動するも、実はそのDr.ヘルこそが本来完全に保存されていた自分たちの遺体をわざと腐らせ、(錦織つばさに命じて)融合させた本人であった。
事実を知った後は自らの命を使いミケーネの神々を蘇らせることを目的として行動を開始。兜甲児達に協力するフリをして彼らにDr.ヘルを倒させ、自らに課せられていた自殺できない暗示を解く。そして復活の儀式の為に自害し、暗黒大将軍をはじめとするミケーネの神々を復活させた。
「マジンガーZIP!」
他作品と同じポジションで登場するが、女性と男性で別々の人格を持っているらしく女性側は女口調になっている(声優は男女一緒)。そのため自分自身と口喧嘩することも。
作中の登場人物がDr.ヘル含め揃いもそろってボケばかりの為、基本的には(女性側が)ツッコミに回っている。
前作「おはよう忍者隊ガッチャマン」におけるベルク・カッツェに相当するキャラとなっている。
「ロボットガールズZ」
本作では完全な女性であり、一見男性に見える顔の左はメイクである(髪は自前)。Dr.ヘル率いる地下帝国の幹部として群馬の拠点から機械獣少女を街に送り出し、侵略を行う。
なお、指揮官というよりは機械獣少女みんなの「お母さん」的立場である。アパート在住。
ちなみに「男爵」というのは、学生時代に実家から送られてきた男爵イモを周りに配っていたことから付けられた渾名である。
作中では毎回Zちゃん達ロボットガールズにより散々にフルボッコにされ、遂にはDr.ヘルから暇を言い渡されてしまう。
だがガラダちゃん、ダブラスちゃんの説得により再奮起、ゴーゴン大公から譲られた機械獣ジェットファイアーP1でZちゃん達に戦いを挑む。終始優勢であったが体験版の試用期間が切れてしまい機能停止、課金が間に合わず結局敗北してしまうのだった。
1期最終話では暗黒大将軍子相手に窮地に陥ったZちゃん達を救いに登場。ワンパンで吹っ飛ばされてしまうも暗黒大将軍子が後ろを向いたことでチャンスがもたらされることとなる。
なお、2期の+では他の機械獣少女ともどもカメオ出演することはあれどメインには絡んでこない。
デザイン用語?としてのあしゅら男爵
この上記のキャラが元となって、「人型で、体の中央から左右でデザインの違うキャラクター」をあしゅら男爵と呼ぶことがある。代表的なところで言えば仮面ライダーWなど。
関連動画
関連静画
関連項目
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