スターライトブレイカーとは、高町なのはの知恵と戦術・最後の切り札である。
キーワードは「全力全開」。みんな大好きSLB。
愛と勇気と魔法の力を込めて放つ、非常に強力な集束砲撃魔法である。
概要
アビリティランク(※TV版1期の時代のもの)
威力:AAA 射程:C 発動速度:E 魔法ランク:S
周囲の魔力を一点に集め、さらに圧縮して一気にぶっ放す集束型魔法。
その威力は、作中で「バカ魔力」と呼ばれているほど。
発動そのものに魔力消費は殆ど必要なく、威力を決めるのは戦闘時の周辺に散らばった魔力+術者が上乗せする形であり、戦闘が長引くほど威力が増える。
一方で、使用後魔力再利用技術は物凄く難易度が高く、なのは自身は魔力を回収しやすいように加工・圧縮したうえでシューターだの砲撃だのを撃っている。これが上記アビリティランクの魔法ランクがSにされている所以。
弱点としては、集束するためのチャージ時間は身動きがまったく取れないことや距離による威力減衰が大きいことである。
集束砲撃と言う属性が付いている以上、他にも同様の魔法があると思われるのだが、現在のところこれ以外の集束型の砲撃魔法は登場していない(フェイトのプラズマザンバーブレイカーがそうではないかという考察はあるが公式の見解はない)。
意味としては「星の光で(Starlight)打ち砕く(Breaker)」であると思われるが、「ブレイカー」が集束型魔法を指す言葉として使われることもある。英語のbreakerにはそのような意味はないため、ただ単にスターライトブレイカーからの派生で「ブレイカー=集束型魔法」として使っているだけなのかもしれないが。あまりの破壊力から「星も(Star)軽く(Light)ぶっ壊す(Brekaer)」魔法であるとのネタ翻訳もあるほど。
1期目の時間軸
この魔法の初登場は、第1期11話の対フェイト・テスタロッサ戦。
なのはさんは、当時のフェイトの最大威力の攻撃魔法である「フォトンランサー・ファランクスシフト」を食らったにもかかわらず、見た目ほぼ無傷、「ディバインバスター」でフェイトのバリアジャケットが破れるほどの攻撃をぶっ放す。
そのあとに、それがあくまで序章であり、メラゾーマではなくメラだと言わんばかりにスターライトブレイカーを「フェイトをバインドで両手両足を拘束した上で」ぶっ放すという非常に印象的なシーンであった。
これを直撃させた際に
クロノ「なんつーバカ魔力」
エイミィ「フェイトちゃん生きてるかなー」
とまで言われている。
小説版では回収した魔力光に黄色いものが混じっており、フェイトのものも再利用したことが明確にされていて、その際のやりとりも若干追加されている。
フェイト「ズルいっ!」
なのは「ズルくないっ!これが私の全力全開ッ!」
更に、リメイク版である劇場版1stでは時空管理局製作による劇中作(ドラマCDで本編、劇場版、ゲームのキャラがそれぞれ交流しているのでそう言い切れない)ということで、演出が超大幅に強化されている。
フェイトの「フォトンランサー・ファランクスシフト」→「スパーク・エンド」の直撃を受けていたにもかかわらず、外面上のダメージはバリアジャケットとリボンが一部破れたぐらい(漫画版Movie1stでは骨折とかしているためこの表記)、そこにバインドで拘束をかけ、ディバインバスターを撃った上に、魔力を溜め込むスフィアが戦闘で散らばった魔力により、とんでもないサイズに膨れ上がり脈動している状態でスターライトブレイカーをぶっ放した。
運よく左手だけバインドが掛からなかったため、当然ながらフェイトも防御はした。それも五層。しっかりガードを破られたうえ、余波だけで訓練用フェイクビル群が壊滅するという大惨事に陥った。
高町教官、盛りすぎです……。今からStrikerSのラストが想像つきません。
A's以降
その後、威力が高いが発動にかかる時間がとても長いという短所を解決するのではなく、逆にチャージ時間をさらに長くし、威力を高くするようにしてみたら結界破壊のおまけまで付いたり、A's終盤ではフェイト&はやてと一斉に巨大魔法をぶっ放したり(トリプルブレイカー)とやりたい放題。StrikerSでは娘のヴィヴィオに「ちょっとだけ痛いの我慢できる?」と言いつつ、全力全開でぶっ放した。すごく痛そうに見えるんですが……(実際のところ、魔力ダメージでのノックダウンが目的であって、苦しんでいたのはレリックが破壊されることが原因だと考えるのが妥当だが)
なお、なのはさん自身にはその威力に自覚があまり無いらしく、闇の書の意志がぶっ放してきたときも、「こんなに離れなくても……」と言っていた。経験者であるフェイトさんの言うことは聞きましょう。
StrikerS本編終了後にティアナへと伝授された。伝授した理由は魔力量が少ないというティアナの弱点を克服するのに、自身の魔力は無関係に周囲に散らばった魔力を利用する集束砲撃が都合がいいためである。
スターライトブレイカー使用可能人物
- 高町なのはさん(元祖・開祖?)
- 闇の書の意思(なのはさんから蒐集、広域攻撃属性を付与)
- 八神はやて(撃った場面はないけどSLBを蒐集したリインフォースから魔法を受け継いでるので撃てるはず)
- ティアナ・ランスター(SS04でなのはさんから伝授予定があるといわれ、実際SSX、Vividでは撃っている)
厳密には違うが実質的に使用可能な人物
- 星光の殲滅者(闇の書の残滓から生まれたなのはさんのコピー。名前はルシフェリオンブレイカーだけど性質は同じようなもの)【魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE THE BATTLE OF ACES、THE GEARS OF DESTINY】
- なお、THE BATTLE OF ACESでは完全なコピーであったが、THE GEARS OF DESTINYでは炎熱系が付与されるなど微妙に性質が異なっている。
スターライトブレイカーのバリエーション
- スターライトブレイカー(Starlight Breaker)
- アニメ1期のなのはが発動した。フェイトの両腕・両脚をバインドで拘束し、その上から極太の集束砲をぶち当てた。この頃からA's以降のなのはさんの片鱗が垣間見える。
- アニメ2期(A's)の闇の書の意志が発動した。魔力集束技術を持たないためチャージに時間が掛かったことと、闇の書の特性として広域攻撃属性が付加されていた。
威力はなのはとフェイトが十分に距離をとってカートリッジ使用のバリアでかろうじて防げるレベル。使い魔の2体は異常とも思える回避距離を取っていた。
コピーライトブレイカ―という呼ばれることもたまにある。なお、コピーライトのライトはrightなので、スターライトのlightとは本来は別である。
詠唱は「咎人達に、滅びの光を。星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ。貫け!閃光!」 - 劇場版のなのはが発動したのもおそらくこのタイプ。フェイトの五層シールドを打ち抜き、周囲に置かれたフェイクビル群が全て破壊されるという戦略兵器級の威力を見せた。威力が強すぎる余り、フィルムがピンク一色になるコマも。
- サウンドステージXでティアナが発動した。7フロア分の床をぶちぬくことに成功した。なのは直伝なだけあって、集束技術など十分に受け継がれているようである、
- スターライトブレイカー+(Starlight Breaker Plus)
- スターライトブレイカーex(Starlight Breaker ex)
- スターライトブレイカーex-fb(Starlight Breaker ex fb)
上から下に行くほど威力が上昇している。「星の光」の名を冠する魔法は伊達ではない。
尚、StrikerSで使用したスターライトブレイカーex-fbは魔力結合を解除する強力なAMF(Anti Magi-link Field)下であれだけの威力を叩き出している。
その制限が解かれた時の威力は、少なくとも倍以上はあるとみられる。
- スターライトブレイカー・マルチレイド(Starlight Breaker Multi-Raid)
- スターライトブレイカー・ファントムストライク(Starlight Breaker Phantom-Strike)
上記の2つはいずれも複数の対象に放つ魔法であるため、対象に対する威力は低下する。とはいえ、複数対象に十分すぎるほどのダメージを与えることが可能であり、「星の光」は伊達ではないことがやはり感じられる。ちなみになのはとティアナが同時に放っており、双方ダメージを受け、なのはは戦闘不能状態となったものの、ティアナはぎりぎりしのぎきった(ただし直後にヴィヴィオのソニックシューターで戦闘不能となったが)。
関連動画
↓劇場版1stのSLBがどれほどの威力なのかを実際に計算した動画。いかに桁外れな威力なのかが数値でわかる。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 魔法少女リリカルなのは
- 高町なのは
- ディバインバスター
- レイジングハート
- クロスミラージュ
- 元気玉
- 癒し(なぜかスターライトブレイカー関連の動画には定番のタグとなっている)
- ティロ・フィナーレ(アニメ版監督、愛娘ヴィヴィオの中の人、「最後の一撃」という技のコンセプトなど共通点多々)
- 日本が核を持たない理由
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