アル・パチーノ(Al Pacino)とは、ハリウッドを代表するイタリア系男性俳優である。1940年4月25日生まれ
代表作は『ゴッドファーザー』『スカーフェイス』『セント・オブ・ウーマン』など。
概要
『ゴッドファーザー』や『スカーフェイス』、『セント・オブ・ウーマン』などの名作に出演し、世界中にファンを持つ演劇界の大御所俳優。
シチリア移民の子として生まれるが、幼少期は非常に貧しく、不憫な生活を虐げられる。
青年期は色々なバイトを経験しながら、今や名門校となった「アクターズ・スタジオ」でリー・ストラスバーグに師事し演技を磨き、次第に演劇界で頭角を現す。
余談だがこの時期に武器密輸で一度逮捕されている。
二本の映画に出演後、フランシス・フォード・コッポラに見出され、歴史的名作『ゴッドファーザー』の主演に抜擢される。これは憧れであったマーロン・ブランドととの共演でもあった。
この作品は当時の興行収入を塗り替えるほどの大ヒットを記録し、アカデミー賞でも作品賞、脚色賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)を受賞、自身も助演男優賞にノミネートされるなど一躍スター俳優の仲間入りとなった。
その後『ゴッドファーザー PART2』『セルピコ』『狼たちの午後』『ジャスティス』『スケアクロウ』などの傑作に次々出演するが、あと一歩のところでアカデミー賞には届かなかった。
それどころか、今やギャング映画の傑作として名高い『スカーフェイス』に出演するも当時は批評家から酷評の嵐であり、さらにはトニー・モンタナというあまりに濃すぎるキャラと役作りに「アカデミー賞狙い」とアカデミー会員からも反感を買い、ハリウッド映画界から干され、彼は演劇へと活躍の場を戻す。
数年間、演劇で更なる研鑽を積み『シー・オブ・ラブ』で映画に復帰、その後『ディック・トレイシー』『ゴッドファーザー PART3』に立て続けに出演。
1992年『セント・オブ・ウーマン』に盲目の元軍人という役どころで主演。瞳を全く動かさないという圧倒的な演技力を魅せつけ(実際に失明しかけたとか)、悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞。これは『ゴッドファーザー』で初めてノミネートされてから20年の時を経ての受賞であり、当時無冠の帝王と揶揄されていたがそのイメージを見事払拭。見事映画界へカムバックしたのである。
一度落ちてしまうと中々這い上がってこれないハリウッド映画界において、彼の華麗な復活は、ひとえに演技への弛まぬ努力と彼自身のバイタリティにおいて他ならない。
50歳を超えてからも『フェイク』『インサイダー』『オーシャンズ13』など様々な作品に出演。さらに監督業にも進出している。
近年は小作品の出演が多いが、今なお世界中の俳優から尊敬される映画史にも重要な位置づけにいる俳優であることには変わりない。
アカデミー賞の他にもアメリカ演劇界で最も権威のあるトニー賞と、TV版アカデミー賞と言えるエミー賞も受賞しており、3賞の受賞者を意味するTriple Crown of Actingの一人でもある。(ハリウッド史上9人しか成し得ていない)
ロバート・デ・ニーロとの関係
様々な場面で対比される両者だが、それは同じイタリア系であること、『ゴッドファーザー』の出演などが原因とされる。
一時期は仲が悪いと噂されていたが、実際は一緒に食事をする姿を目撃されたり、談笑するツーショットを撮られたり非常に良好な関係と言える。
実際アルはデ・ニーロを「ボビー」と親しみを込めて呼んでいる。
デ・ニーロはアルの功労賞を受賞した際のパーティーにビデオレターで「お前は最高の役者だ。誰も勝てやしない、俺を除いてな!」 とコメントを寄せている。
近い将来、マーティン・スコセッシ監督(タクシー・ドライバー、グッド・フェローズ)がデ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ(グッド・フェローズ、ホーム・アローン)の共演でマフィア映画を作るという企画が上がっているらしい。
作品選び
自分は作品選びが非常に苦手だと語っている。彼が断った作品は名作、シリーズ化しているものが多く、インタビューの際ジョークで嘆いていたことがある。
以下が出演を断った作品の一部である。
『スター・ウォーズ』 /ハン・ソロ役
『ダイ・ハード』/ジョン・マクレーン役
『プリティ・ウーマン』
『クレイマー・クレイマー』
近年では世界中で大ヒットを記録した『怪盗グルーのミニオン危機一髪』の悪役を収録が終わっていたにも拘わらず降板している。
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関連項目
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