- 1931年製作のアメリカ映画"The Finger Points
"の邦題
。主人公は新聞記者。当時からこの邦題であったかは不明。
- 地位はないものの強い力を持つという意味で、新聞記者やジャーナリストを指す言葉。1950年代にこの用法が存在したことを示す記述
があるが、いつ頃まで使われていたかは不明。
- 実力はあるのに賞などに恵まれなかった者に対する敬称。現代ではもっぱらこの用法で用いられる。
- キン肉マンの登場人物ネプチューンマンのテーマ曲。
この記事では3. について説明する。
概要
スポーツ、競技、芸術などの分野においてトップクラスの実力を持ちながらも、運悪く優勝や入賞の形で実績を残すことが出来なかった、あるいは出来ないでいる人を、非公式に無冠の帝王という肩書きで呼ぶことがある。
アスリートに使うことが多いが、将棋・囲碁などのマインドスポーツや、賞が獲れそうで獲れない芸術分野のクリエイターや、ランキングで1位になれそうでなれないミュージシャンなどにも使うことがある。個人だけでなく、チームやグループ、芸術分野では作品を指して使うこともある。
長らく無冠の帝王と呼ばれていたが、念願のタイトルを獲得して返上に成功した者も多い。しかし無冠の帝王のまま活動を終える者もまた厳然と存在する。
「無冠」と「帝王」という矛盾した単語が同居しているところが厨二っぽくって三冠王よりかっこよく聞こえる。実際、「大きな実績を残していないにもかかわらず評価が高い」という意味で、タイトルを多数獲得した者以上に名選手・名プレイヤー・名チーム・名作として語り継がれる場合もある。
無冠である原因としては以下のような場合がある。
- 他の時代なら優勝できたはずだが、同時代に規格外に強力な選手・競技者がいてタイトルを独占された
- 他の時代なら優勝できたはずだが、同時代に強力なライバルがいて惜敗を続けた
- 運悪く、勝敗を分ける決定的瞬間にミスをした
- 重要な大会に怪我で出場できなかった
- 怪我が多く現役生活中フルシーズン戦えたことが少なかった
- 重要な大会のときが不調時に重なり実力が十分に発揮できなかった
- (その選手を狙い撃ちするかのように)ルールが変更され不利になった
- 選考委員に嫌われた
- そもそも活躍する分野にタイトルや賞がほとんどなかった
- 大人の事情などにより大会そのものが無くなってしまった
- リアルタイムでは賛否両論だったが、後世において高い評価が定まった
- 稀なケースでは、受賞を辞退したから無冠という場合も
なお、キャリアが浅く実績をあげる機会そのものがまだ巡ってきていない人物には用いられない。それはいわゆる期待の新人というやつである。
主な無冠の帝王
スポーツ
野球
サッカー
陸上競技
スキルトイ/ジャグリング
ヨーヨー
マインドスポーツ
将棋
囲碁
スポーツオブキングズ(見るスポーツ)
競馬(競走馬)
中央競馬の場合、新馬戦か未勝利戦を突破しなければ次に進めないため、「無冠の帝王」といいつつ全くの未勝利ということはない。
GⅢやGⅡを勝ってはいるがGⅠに恵まれない競走馬については、ブロコレ/シルコレの記事にまとめられている。
競馬(騎手)
芸術
文学
映像
※他にも居たら自由に追加してください。
関連項目
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