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エロ漫画とは、絵と活字でエロストーリーを展開し、読者の性欲を発散させることを目的とした漫画のことである。
概要
エロ漫画は広義では上記のようなものであるが、狭義では「男性向けの商業作品」を指す。女性向けはレディースコミック、商業作品ではない同人でのエロ作品はエロ同人と呼称されることが多い。本項ではこの狭義の「男性向けの商業作品」としてのエロ漫画について主に記述する。
成人向け漫画という呼び方も使われているが、日本の漫画においてはエロ方面以外の表現内容で成人のみしか見てはいけないと制限されることがほとんど無いため、「エロ漫画≒成人向け漫画」というのが成り立っているようだ。
出版形態
エロ漫画の出版形態は、月刊・季刊等のエロ漫画誌、それらに掲載された作品をまとめて単行本化したもの、特定の嗜好に沿ってそれに見合ったエロ漫画を集めたアンソロジー形式で発刊されるものであることが多い。この他には写真主体のエロ雑誌に少数だけ掲載されているというケースもある。
月刊エロ漫画誌での連載であっても一般漫画作品の連載のように話自体が繋がっている作品でなく、毎回読み切りの短発作品であることが非常に目立つ。
エロ漫画における独自表現
執筆中
出版側の自主規制
エロ漫画は出版側の自主規制としては成年コミックマークを決め、それを表紙に表示することでのゾーニングを行なっている。購入する際に年齢確認を必要にして、未成年の購入を防ごうというものである。
ただし、昨今はこの成年コミックマークがなくても、だれがどう見てもエロ漫画だったりする作品が氾濫しているのが実状である。書店によっては、マーク付きの漫画のみを「成年コミック」とし、マークなしの漫画は「ソフトエッチコミック」などと区別して取り扱っている場合がある
成人向け指定となる流通や販売場所がかなり制限されてしまうが、成人指定でなければコンビニ等、より多くの売り場での販売が可能になる。ただしコンビニでは成人指定がなくても18歳未満の販売を禁止する申し合わせがなされているほか、成年指定のない雑誌等としては行き過ぎた性表現があると認められた場合に「有害図書」に指定されてしまい、これが連続するといわゆる「発禁」の命令が下されるリスクが発生する。
- 明らかな性交シーンはあるが、局部描写はかなり曖昧。
- アブノーマルな性交表現が極力避けられている。ほとんどが和姦といっていい。
- 女性の年齢は成人もしくは極めて成人に近い年齢であり、いわゆるロリをエロ対象にしない。
- 性交シーンの描写を一定量以下に抑える。一説には20~30%以下と言われるが、その基準は定かではない。
- 前述の制限により、必然的に性交以外のストーリーシーンが成年コミックマーク付きのエロ漫画よりも多くなる。
これらを満たしている作品が成年コミックマーク無しで出版され、それ以外がマーク有りと考えていいだろう。
局部修正について
日本では猥褻図画として表現される男性器・女性器を無修正で販売することは認められていないのでエロ漫画も当然修正されている。しかし、どの部分をどの程度まで修正しなければならないかは厳密に決められてはいないため、修正状態は出版社や編集者によって様々である。(もちろん修正が甘すぎれば非合法扱いとなり、罰せられるが)
修正度合いは出版された時代ごと、それそれの時期に社会問題となった犯罪等を理由とする自主規制具合によっても基準が大きく変動する。
例えば肛門の描写は以前は描かれているだけで修正対象であったが、昨今はめったに修正されない。これは肛門は性器ではないという認識が広まったためである。現在では肛門に挿入している等、性行為を行っている場合のみ修正されることが多い。
- モザイク
- 元々はアダルトビデオで使われていた手法を模したもので、局部を荒いマス状に区切って各マス内の明度を平均化することで詳細をわからなくするという方法である。目を細めるとなんとなくわかるというアレである。
- エロ漫画は基本的に紙にインクとペンで描くものなので、このような映像加工は向いていない。そのためモザイク柄のスクリーントーンを局部描写上に貼り付けるということが行われている場合もあった。
- 近年では原稿レベルでのデジタル化が普及しつつあるためモザイク加工も可能となるケースが多いはずだが、主流の修正方法にはなっていない。これは修正を入れるのは漫画家ではなく、担当編集者側であることがほとんどなのが理由である。
- 黒海苔
- 局部上に黒い四角い海苔のような状態で消しが行われている状態である。往年のエロ本の消し方を思わせる。
- 黒で無く、白であることもある。
- 棒
- 黒海苔が極端に細くなった状態で、性器の極一部の上だけに棒状の修正が載っているような形である。
- 男性器の場合はカリ首上部を横断していることが多く、女性器ではクリトリス上部から膣口上部へと縦断していることが多い。
- トーン
- 性器の上にスクリーントーンを被せる修正方法である。
- 被せる範囲は様々で、面積が広い場合も上記棒のように極一部の場合もある。またトーンの濃度も差がある。
- 形状は四角の場合も修正対象に合わせていることもある。トーン色は黒、または白である。
- ホワイト(未表現)
- 前述した自主規制で成年コミックマークの無いエロ漫画で使われている修正方法で、局部を描かずに白抜きのままとする方法である。
- この方法は他の修正方法と違い、編集者が修正しているのではない。最初からそのように描かれている。
- 元々マーク無しのエロ漫画は性器表現の占める率が少ないため、このような修正で十分なのである。
近年の傾向
往年のエロ漫画では連載雑誌が成人向け指定となることがまだあまり一般的ではなく、前出の基準に適合させる目的もあったためか前半はエロ無しの話が展開して後半にエロシーンがあるという構成になっている作品が多かったが、最近は序盤からエロシーンとなる作品が多い。また1ページのコマのうちエロカットの占める割合が増しているようである。見開きでのエロ絵密度を高め、読者側の使い勝手がよくなるように、ということだろうか。
またノーマークの雑誌においてもいわゆる「擬似セックス」を多用することで「本番」に当たるエロシーンを薄めるか、中には「本番」を一切描かないことにより、一般誌として発行する手法も編み出された。これらの漫画には、読者の性欲を掻き立てるというよりも、笑わせることが目的で描かれるギャグ漫画としての色合いが濃い作品が多く見られる。しかし、その結果かえって見た目が過激となってしまい、このタイプの漫画や雑誌が都条例改正運動の槍玉の一つに挙げられてしまうという皮肉な結果をもたらしている。
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