オナーコード(Honor Code)とは、2011年3月1日生まれのアメリカの競走馬である。黒鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2013年:レムゼンステークス(GⅡ)
2015年:メトロポリタンハンデキャップ(GI)、ホイットニーステークス(GI)、ガルフストリームパークハンデキャップ(GⅡ)
概要
父A.P. Indy、母Serena's Cat、母父Storm Catという血統。
父A.P. Indy(エーピーインディ)はGIを4勝したアメリカの競走馬で、種牡馬としても成功し一大系統を築き上げた。同馬は日本人の鶴巻智徳が所有していたことでも知られている。2011年には全頭不受胎により種牡馬引退となったため、2010年の種付けで生まれたオナーコードはラストクロップとなる。
母Serena's Catは12戦4勝。産駒でオナーコードの半兄に重賞2勝のNoble Tune。Serena's Catの母母に当たるSerena's Song(セレナーズソング)はGIを11勝した名牝。
母父Storm Cat(ストームキャット)はGIは2歳時に1勝したのみのアメリカの競走馬であったが、種牡馬としては成功し一大系統を築き上げた。
Dell Ridge Farm(デルリッジファーム)によって生産され、Lane's End Racing[1]とDell Ridge Farmの所有となった。
戦績
2歳(2013年)
クロード・マゴーヒー厩舎に入厩し、8月にジョン・ヴェラスケスを鞍上にダート7ハロンでデビュー。不良馬場の中で2番人気に支持されると、途中22馬身離れたところから強烈な末脚を見せつけ、4馬身半差付けて勝利。
10月のシャンペンステークス(GI)では、ハビエル・カステリャーノを鞍上に1番人気に支持されたが、外からの競馬となった影響もありクビ差でHavanaに敗れて2着。
次走にはブリーダーズカップ・ジュベナイルではなく11月のレムゼンステークス(GⅡ)を選択。1番人気に応え、追い上げてハナ差で勝利。マゴーヒー調教師にとっても同競走4勝目となった。
3歳(2014年)
ケンタッキーダービーの有力馬の1頭として注目されていたオナーコード。ここまでケンタッキーダービーを制してないA.P. Indy直仔がラストチャンスで勝利することや、ついでに前年にOrb(オーブ)でケンタッキーダービーを制したばかりのマゴーヒー調教師[2]の連覇も期待されていた。
1月に後脚に少し打撲傷を負ったということで、ファウンテンオブユースステークスやレベルステークスは回避し、3月にダート8.5ハロンの競争に出走。5頭立てで1番人気に支持されたが、直線で遅れをとりトラックレコードを出したSocial Inclusionに10馬身差も付けられての2着に終わった。
その後はウッドメモリアルステークスに向けて調整されていたが、同月に右後肢の負傷が発見されたためケンタッキーダービーは断念することとなった。因みにこの年に勝利したのは父父父がA.P. IndyのCalifornia Chrome(カリフォルニアクローム)であった。
11月にダート6.5ハロンのオプショナルクレーミングで復帰し、1番人気に支持されるとレースでは追い上げ1馬身差の勝利。
4歳(2015年)
4歳初戦は3月のガルフストリームパークハンデキャップ(GⅡ)。2番人気に支持されると、ここも追い上げてPrivate Zoneに半馬身差を付け勝利。
続いて5月にはアリシーバステークス(GⅡ)に出走。2番人気に支持されたが、馬場の状態も影響したのかここは追い込みが決まらず5着。
6月のメトロポリタンハンデキャップ(GI)では5番人気に留まったが、最後方からの追い上げが見事に決まり、2着の1番人気Tonalistに3馬身半差以上付けての勝利。
8月のホイットニーステークス(GI)では2番人気に支持され、19馬身以上はなれた場所から追い込んで先頭のLiam's Mapにクビ差で勝利しGI連勝となった。
10月のケルソハンデキャップ(GⅡ)では1番人気に支持されたが、不良馬場の中で3着。ダートで追い込みだと決まらなかった場合は厳しいが、この時は先頭との距離が離れすぎていたようだ。
同月のブリーダーズカップ・クラシック(GI)では2番人気に支持された。コースレコードで勝利したラストランの3歳三冠馬American Pharoah(アメリカンファラオ)からは11馬身差、2着のEffinexからも4馬身半差ではあったが、いつものように最後方からの追い上げで3着。
このレースを最後に引退。11戦6勝。2015年のエクリプス賞古牡馬チャンピオンに選出された。
種牡馬入り
引退後はレーンズエンドファームで種牡馬入り。初年度である2016年の種付け料は4万ドルとなった。
2024年からは日本の優駿スタリオンステーションで繋養されることとなり、輸入初年度は種付け料180万円で152頭に種付けを行った。2年目は134頭に種付けを行い、3年目となる2026年の種付け料は150万円に減額された。
血統表
| A.P. Indy 1989 黒鹿毛 |
Seattle Slew 1974 黒鹿毛 |
Bold Reasoning | Boldnesian |
| Reason to Earn | |||
| My Charmer | Poker | ||
| Fair Charmer | |||
| Weekend Surprise 1980 鹿毛 |
Secretariat | Bold Ruler | |
| Somethingroyal | |||
| Lassie Dear | Buckpasser | ||
| Gay Missile | |||
| Serena's Cat 2003 黒鹿毛 FNo.7 |
Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer |
| South Ocean | |||
| Terlingua | Secretariat | ||
| Crimson Saint | |||
| Serena's Tune 1998 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
| Gold Digger | |||
| Serena's Song | Rahy | ||
| Imagining | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Secretariat 3×4(18.35%)、Bold Ruler 5×4×5(12.50%)
主な産駒
2017年産
2018年産
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アジアエクスプレス
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